こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、
Anycubicの最新家庭用FDM方式3Dプリンター「Kobra 3シリーズ」について解説
していきたいと思います。
Anycubicは家庭用3Dプリンターの有名企業です。FDM方式の「Kobraシリーズ」や光造形方式の「Photon Monoシリーズ」をご存知の方も多いでしょう。
そんなAnycubicが2024年に投入した最新FDM3Dプリンターラインナップが、「Kobra 3シリーズ」。
マルチカラー3Dプリントに対応した新世代の製品ラインナップとして大きな注目を集めています。
本記事では、「Kobra 3シリーズ」の詳細仕様や、同じくマルチカラー対応である「Kobra S1 Combo」の特徴を徹底解説。
前世代製品である「Kobra 2シリーズ」との違いにも触れながら、その魅力を余すところなく紹介していきます。
モデル名 | Kobra 3 Max Combo | Kobra S1 Combo | |
---|---|---|---|
本体イメージ | ![]() | ![]() | ![]() |
メーカー | Anycubic | Anycubic | Anycubic |
価格(サンステラ) | - | - | - |
価格(SK本舗) | - | - | |
価格(Amazon) | ¥69,999 (2025-03-31 10:11 時点) | - | ¥102,599 (2025-03-31 17:31 時点) |
価格(海外ストア) | - | - | - |
動画でレビューをチェックしたい方はこちら!
「Kobra 3シリーズ」の基本モデル「Kobra 3 Combo」については、YouTubeで実機レビュー動画を公開しています。記事とあわせて活用してみてください。
Anycubic Kobra 3シリーズ・Kobra S1 Comboの特徴【マルチカラー】
Anycubicの「Kobra 3シリーズ」および「Kobra S1 Combo」は、マルチカラー印刷を強力にサポートする次世代3Dプリンターです。それぞれのモデルが備える共通の特徴として、以下のポイントが挙げられます。
それぞれチェックしていきましょう!
「ACE Pro」による最大8色のマルチカラープリント


「Kobra 3シリーズ」「Kobra S1 Combo」がもつ最大の特徴が、
最大8色のマルチカラープリントに対応
しているところです。
上の引用画像は、「Kobra 3シリーズ」のマルチカラー3Dプリントを司る「ACE Pro」。1台あたり最大4色のフィラメントを格納・制御することができ、これを自動で切り替えてマルチカラープリントを実行します。
「ACE Pro」は2つまでリンクして使用することができ、合計で8色までのフィラメントを使用することも可能。
加えて、他社のマルチカラーエンジンとの差別化ポイントとして、
である点も注目に値します。別途フィラメントドライヤーを用意して、毎回フィラメントを入れ替えなくて済むのはうれしいポイントでしょう。
最大600mm/sの高速プリントスピード

先代の「Kobra 2シリーズ」からアップグレードされたのが、
最大600mm/sの高速プリント
です。
最大500mm/sだった「Kobra 2シリーズ」がさらに高速化され、現状の家庭用3Dプリンターとしては最速クラスの600mm/sが実現されています。
さらに、「Kobra 3 Combo」と「Kobra S1 Combo」は20,000mm/s²の加速度を持ち、大型の「Kobra 3 Max Combo」でも10,000mm/s²を実現。これらの高いスペックによって、造形時間の大幅短縮が期待できます。
造形サイズの大きさにも注目

加えて、造形サイズにも特徴が見られます。「Kobra 3シリーズ」は、
スタンダードサイズよりもひと回り大きい、1辺250mm以上の造形サイズ
を特徴としています。
とりわけ、大型3Dプリンターの「Kobra 3 Max Combo」は1辺420mm以上という圧倒的なサイズ感。現状のマルチカラー3Dプリンターとしては最大級の1台です。
「Kobra 3 シリーズ/Kobra S1」全機種の特徴解説!

ここでは、「Kobra 3シリーズ」と「Kobra S1 Combo」の各モデルの特徴を詳しく見ていきます。
モデル名 | Kobra 3 Max Combo | Kobra S1 Combo | |
---|---|---|---|
本体イメージ | ![]() | ![]() | ![]() |
メーカー | Anycubic | Anycubic | Anycubic |
価格(サンステラ) | - | - | - |
価格(SK本舗) | - | - | |
価格(Amazon) | ¥69,999 (2025-03-31 10:11 時点) | - | ¥102,599 (2025-03-31 17:31 時点) |
価格(海外ストア) | - | - | - |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 452.9 x 504.7 x 483 | 706 x 640 x 753 | 400 x 410 x 490 |
本体重量[kg] | 13.8 | 27.1 | 22.6 |
構造 | ベッドスリンガー | ベッドスリンガー | CoreXY |
密閉 | × | × | ○ |
ヒートチャンバー | × | × | × |
組み立て | 半組み立て済 | 半組み立て済 | 組み立て済み |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 250 x 250 x 260 | 420 x 420 x 500 | 250 x 250 x 250 |
最大スピード[mm/s] | 600 | 600 | 600 |
推奨スピード[mm/s] | 300 | 300 | 300 |
最大加速度[mm/s²] | 20000 | 10000 | 20000 |
最大押出流量[mm³/s] | - | - | - |
最大ノズル温度[℃] | 300 | 300 | 320 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 110 | 90 | 120 |
対応フィラメント | PLA, PETG, ABS, ASA, PET, PA, PC, PP, HIPS | PLA, PETG, ABS, ASA | PLA, PETG, ABS, ASA |
マルチカラー | ACE Pro 1台で4色 最大8色 | ACE Pro 1台で4色 最大8色 | ACE Pro 1台で4色 最大8色 |
消費電力[W] | 400 | 300 | - |
ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 |
Wi-Fi | ○ | ○ | ○ |
内部ストレージ[GB] | ○ | - | - |
カメラ/リモートモニタリング | × | × | ○ |
スライスソフト | AnycubicSlicer Cura | Anycubic Slicer Next third-party | Anycubic Slicer Next |
その他 | |||
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
Kobra 3 Combo:高速プリント・コンパクトサイズでコスパ良好
「Kobra 3シリーズ」でもっともスタンダードな機種が「Kobra 3 Combo」です。
第3世代の高速3Dプリンター「Kobra 3」とマルチカラーシステム「ACE Pro」がセットになっていて、最大4色のマルチカラー3Dプリントに対応しています。
上記のように、大きい機種ではスペックを上げにくい「速度」や「加熱」の点で、妥協のない仕様になっているのがポイントです。
また、価格もリーズナブルで、マルチカラー対応機種でありながら、7〜8万円というお手頃な価格を実現しています(2025年1月時点)。
\安心の3Dプリンター専門日本代理店!/
モデル名 | Kobra 3 | |
---|---|---|
本体イメージ | ![]() | ![]() |
メーカー | Anycubic | Anycubic |
価格(サンステラ) | - | - |
価格(SK本舗) | - | |
価格(Amazon) | ¥69,999 (2025-03-31 10:11 時点) | ¥46,999 (2025-03-31 17:06 時点) |
価格(海外ストア) | - | - |
Kobra 3 Max Combo:高さ500mmの超大型マルチカラー対応
業界最大級の大型マルチカラー3Dプリントを実現しているのが、「Kobra 3 Max Combo」です。
「Kobra 3 Combo」との違いとして、
という大型機種ならではの注意点があることは押さえておきましょう。
モデル名 | Kobra 3 Max Combo | Kobra 3 Max |
---|---|---|
本体イメージ | ![]() | ![]() |
メーカー | Anycubic | Anycubic |
価格(サンステラ) | - | - |
価格(SK本舗) | - | - |
価格(Amazon) | - | ¥79,409 (2025-03-31 13:50 時点) |
価格(海外ストア) | - | - |
Kobra S1 Combo:より高温対応も魅力の密閉型CoreXY
「Kobra S1 Combo」は、「Kobra 3シリーズ」と同じく最大8色のマルチカラー3Dプリントに対応した新しい「Kobraシリーズ」の一員です。
ヒートベッドが"前後"(Y方向)に動く「ベッドスリンガータイプ」の「Kobra 3シリーズ」に対して、
している「Kobra S1 Combo」。
その他にも、
という優れたスペックをもち、ABSやASAといった汎用性の高い材料への適性向上が期待されます。
モデル名 | Kobra S1 Combo | Kobra S1 |
---|---|---|
本体イメージ | ![]() | ![]() |
メーカー | Anycubic | Anycubic |
価格(サンステラ) | - | - |
価格(SK本舗) | - | - |
価格(Amazon) | ¥102,599 (2025-03-31 17:31 時点) | ¥66,999 (2025-03-31 07:16 時点) |
価格(海外ストア) | - | - |
「Kobra 3 シリーズ/Kobra S1」のスペック一覧!【Kobra 2シリーズと比較】
「Kobra 3シリーズ」と「Kobra S1 Combo」は、先代の「Kobra 2シリーズ」と比べて大幅に性能が向上しています。
各機種のスペックについて、一覧で確認しておきましょう。
Kobra 3 vs. Kobra 2 Pro
参考として、「Kobra 3」のスペックを従来機種の「Kobra 2 Pro」と比較してみましょう。
モデル名 | Kobra 3 | Kobra 2 Pro |
---|---|---|
本体イメージ | ![]() | ![]() |
メーカー | Anycubic | Anycubic |
価格(サンステラ) | - | - |
価格(SK本舗) | - | - |
価格(Amazon) | ¥46,999 (2025-03-31 17:06 時点) | - |
価格(海外ストア) | - | - |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 452.9 x 504.7 x 483 | 435 x 463 x 486 |
本体重量[kg] | 9.2 | 8.4 |
構造 | ベッドスリンガー | |
密閉 | × | × |
ヒートチャンバー | × | |
組み立て | 半組み立て済 | 半組み立て済 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 250 x 250 x 260 | 220 x 220 x 250 |
最大スピード[mm/s] | 600 | 500 |
推奨スピード[mm/s] | 300 | |
最大加速度[mm/s²] | 20000 | |
最大押出流量[mm³/s] | - | |
最大ノズル温度[℃] | 300 | 260 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 110 | 110 |
対応フィラメント | PLA, PETG, TPU | |
マルチカラー | × | |
消費電力[W] | 400 | |
ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 |
Wi-Fi | ○ | |
内部ストレージ[GB] | ○ | |
カメラ/リモートモニタリング | × | |
スライスソフト | AnycubicSlicer Cura | AnycubicSlicer PrusaSlicer Cura |
その他 | 内部ストレージ(8GB) アプリコントロール対応 | |
出典 | 公式サイト | 公式サイト |
Kobra 3 Max vs. Kobra 2 Max
参考として、「Kobra 3 Max」のスペックを従来機種の「Kobra 2 Max」と比較してみましょう。
モデル名 | Kobra 3 Max | Kobra 2 Max |
---|---|---|
本体イメージ | ![]() | ![]() |
メーカー | Anycubic | Anycubic |
価格(サンステラ) | - | - |
価格(SK本舗) | - | - |
価格(Amazon) | ¥79,409 (2025-03-31 13:50 時点) | - |
価格(海外ストア) | - | - |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 706 x 640 x 753 | 735 x 640 x 740 |
本体重量[kg] | 22.5 | 21 |
構造 | ベッドスリンガー | |
密閉 | × | × |
ヒートチャンバー | × | |
組み立て | 半組み立て済 | 半組み立て済 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 420 x 420 x 500 | 420 x 420 x 500 |
最大スピード[mm/s] | 600 | 500 |
推奨スピード[mm/s] | 300 | |
最大加速度[mm/s²] | 10000 | |
最大押出流量[mm³/s] | - | |
最大ノズル温度[℃] | 300 | 260 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 90 | 90 |
対応フィラメント | PLA, PETG, TPU, ABS, ASA | |
マルチカラー | × | |
消費電力[W] | 300 | |
ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 |
Wi-Fi | ○ | |
内部ストレージ[GB] | - | |
カメラ/リモートモニタリング | × | |
スライスソフト | Anycubic Slicer Next third-party | AnycubicSlicer PrusaSlicer Cura |
その他 | 内部ストレージ(8GB) アプリコントロール対応 ダブルモーターデュアルZ軸 | |
出典 | 公式サイト | 公式サイト |
【まとめ】要注目のマルチカラー3Dプリンター「Kobra 3 Combo」!
Anycubicの「Kobra 3シリーズ」「Kobra S1 Combo」は、マルチカラープリント・高速造形・全自動レベリングなど、最新機能を詰め込んだラインナップとなっています。
どの機種も乾燥機能付きマルチカラーシステム「ACE Pro」による最大8色プリントに対応し、新たな表現の幅を切り開いてくれることでしょう。
より多彩な色表現と作業効率を追求したいという方は、今回ご紹介した「Kobra 3シリーズ」&「Kobra S1 Combo」をぜひチェックしてみてください。
3Dプリントの可能性を格段に広げる頼もしい相棒となることでしょう。