【2023】Creality Enderシリーズ徹底比較!【Ender-2/Ender-3/Ender-5/Ender-6/Ender-7】

こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、CrealityのFDM3DプリンターEnderシリーズについて徹底解説・徹底比較していきたいと思います。

CrealityはFDM・光造形方式の3Dプリンターを販売する注目企業。FDM(Fused Deposition Modeling, 熱溶解積層)方式3Dプリンターとしては「Ender-3」をはじめとするEnderシリーズが有名です。

"Ender"の名を冠する3DプリンターはEnder-3だけではありません。Ender-2やEnder-5、Ender-7など数多くのEnderシリーズ3Dプリンターが存在しています。現在公式サイトに記載のあるEnderシリーズは、なんと16機種も存在しています(2023年1月時点)。

複数の分類が存在し、機種の数も多いEnderシリーズ。「Ender-3シリーズは知ってるけど、他のシリーズは知らないな。。。」という方も多いのではないでしょうか?Ender-3以外の分類にはどのような3Dプリンターが存在し、どのような違いがあるのでしょうか?

この記事では、Creality Enderシリーズの全分類・全機種について、その特徴を徹底解説・徹底比較していきます。各分類が活躍する使いみち・用途についてもあわせて解説していきたいと思います!

それでは見ていきましょう!

この記事を読んでわかること
  • Enderシリーズ全分類(Ender-3、Ender-5等)の特徴
  • Enderシリーズ全機種の特徴と詳細スペック



Creality Enderシリーズとは

はじめに、Creality Enderシリーズの基本的な特徴について解説していきます。

「『Ender-3』って機種名?分類(シリーズ)の名前?」

「EnderシリーズはすべてFDM方式なの?光造形方式も存在する?」

といった基礎的な情報を押さえておきましょう。

Enderシリーズは全5分類

現時点で、Enderシリーズには全5分類が存在します(2023年1月時点)。ここではEnder-X("X"には数字が入る)を1つの分類としています。

Enderシリーズの全5分類
  • Ender-2シリーズ
  • Ender-3シリーズ
  • Ender-5シリーズ
  • Ender-6シリーズ
  • Ender-7シリーズ

Ender-Xシリーズには、分類名と機種名が同一のものも存在しています。例えば、Ender-3シリーズには、「Ender-3」という機種名の3Dプリンターが存在しています。わかりやすいように、この記事では機種名のほうをカッコ書きしています。

Enderシリーズはすべて組み立て式のFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンター

出典:Creality「Ender-3」

Enderシリーズは、すべて組み立て式のFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンターです。

上の図は「Ender-3」が発送される際の、分解されたパーツです。かなり細かい部分まで分解されており、3Dプリントをはじめる前に自分で組み立てる必要があります。ブランドによっては「DIY」と表現されている場合もありますね。

出典:Creality「Ender-3 S1 Pro」

Enderシリーズには、半組み立て済み(Quick Assembly)の機種も多く存在します。半組み立て済みの機種は、上の図のように本体がいくつかの大きなパーツに分解された形で納品されます。上の画像は「Ender-3 S1 Pro」の例で、96%組み上がった状態で納品されます。

細かい部品はユーザ側で組み立てる必要がないため、誰でも数十分程度の作業で難なく完成させることができます。

このように、Enderシリーズは基本的に組み立て式で、造形領域(中央部分)はむき出しになっています。「Ender-5 S1」や「Ender-6」といった一部の機種にはエンクロージャーと呼ばれる「囲い」のある密閉式の機種も存在しています。

最安は2万円台から。価格は手頃な低〜中価格帯がほとんど

Enderシリーズは、非常にコストパフォーマンスの良い3Dプリンターとして知られています。2017年の登場以来、80万台以上出荷されている大人気モデル「Ender-3」は、約2万円で購入可能です。

高価な機種でも、そのほとんどが10万円以下で購入できる低〜中価格帯の3Dプリンターです。その性能はもちろんのこと、価格の観点でも家庭用として購入する3Dプリンターとして最適なラインナップと言えるでしょう。



Enderシリーズ全5分類(Ender-2/3/5/6/7)の特徴

ここからは、Enderシリーズの全5分類(Ender-2/3/5/6/7)の特徴について解説していきます。

Ender-2シリーズ

現時点では、Ender-2シリーズは「Ender-2 Pro」のみの1種です(2023年1月時点)。

4.65kgの超軽量モデル!【Ender-2 Pro】

出典:Creality「Ender-2 Pro」

「Ender-2 Pro」は、軽くてコンパクトな3Dプリンターです。他のEnderシリーズとは一風異なる見た目をしており、Z軸方向の柱が1つしかないカンチレバー構造となっています。

重さはなんと4.65kgで、スタンダードな3Dプリンターである「Ender-3」の6.62kgと比べると、およそ30%も軽量です。上部には持ち手も付いていて、場所を変えて3Dプリントしたいときや、常設せずに頻繁に片付けるような使い方をしたいときに便利です。

組み立ても簡単です。90%組み立てられた状態で配送される5つのパーツを、たった7本のネジ締めするだけで完成します。

出典:Creality「Ender-2 Pro」

コンパクトなだけに、造形サイズは165mm × 165mm × 180mmと小さめです。フィラメント切れ検知機能やオートレベリング機能が搭載されていない点にも注意しましょう。

最低限の機能があれば良く、省スペースでコンパクトな3Dプリントをしたい方におすすめです。

モデル名Ender-2 Pro
本体イメージ
メーカーCreality
本体サイズ(LxWxH)[mm]421 x 383 x 465
造形サイズ(LxWxH)[mm]165 x 165 x 180
エクストルーダボーデン
プリントスピード[mm/s]Max 100
最大ノズル温度[℃]260
最大ヒートベッド温度[℃]80
組み立て半組み立て済
プラットフォームマグネットシート
オートレベリング×
フィラメントセンサ×
停電時自動回復印刷
密閉×
ディスプレイノブ式
デュアルZ軸×
データ入力-
本体重量[kg]4.65
スライスソフト-
その他
出典公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

Ender-3シリーズ

各機種の画像はCreality公式ページより引用

Enderシリーズにおいて、もっとも有名で人気が高いのが、Ender-3シリーズです。

Enderシリーズの中で一番機種の数が多く、現時点で10種類存在しています(2023年1月時点)。

Ender-3シリーズは、大きく分けて以下の3つに分類されます。各機種のスペックとともにざっと一覧で確認しておきましょう。

Ender-3人気の火付け役「無印」

モデル名Ender-3Ender-3 ProEnder-3 V2Ender-3 Max
本体イメージ
メーカーCrealityCrealityCrealityCreality
本体サイズ(LxWxH)[mm]440 x 440 x 465440 x 420 x 465475 x 470 x 620513 x 563 x 590
造形サイズ(LxWxH)[mm]220 x 220 x 250220 x 220 x 250220 x 220 x 250300 x 300 x 340
エクストルーダボーデンボーデンボーデンボーデン
プリントスピード[mm/s]Max 180Max 180Max 180Max 100
最大ノズル温度[℃]255255255255
最大ヒートベッド温度[℃]100100100100
組み立て要組み立て要組み立て要組み立て要組み立て
プラットフォームマグネットシートマグネットシートカーボランダムガラスカーボランダムガラス
オートレベリング××××
フィラメントセンサ×××
停電時自動回復印刷
密閉××××
ディスプレイノブ式ノブ式ノブ式ノブ式
デュアルZ軸××××
データ入力SDカード
オンライン
SDカード
オンライン
-SDカード
USB
本体重量[kg]6.626.987.89.5
スライスソフトCura
Repetier-Host
simplify3D
Cura
Repetier-Host
simplify3D
Cura
simplify3D
Creality Slicer
Cura
Repetier-Host
simplify3D
その他
出典公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

家庭用3Dプリンターにおけるハイエンド「S1」

モデル名Ender-3 S1Ender-3 S1 ProEnder-3 S1 Plus
本体イメージ
メーカーCrealityCrealityCreality
本体サイズ(LxWxH)[mm]487 x 453 x 622490 x 455 x 625557 x 535 x 655
造形サイズ(LxWxH)[mm]220 x 220 x 270220 x 220 x 270300 x 300 x 300
エクストルーダダイレクトダイレクトダイレクト
プリントスピード[mm/s]Max 150Max 150Max 150
最大ノズル温度[℃]260300260
最大ヒートベッド温度[℃]100110100
組み立て半組み立て済半組み立て済半組み立て済
プラットフォームPCばね鋼PEIばね鋼PCばね鋼
オートレベリング
フィラメントセンサ
停電時自動回復印刷
密閉×××
ディスプレイノブ式タッチ式タッチ式
デュアルZ軸
データ入力SDカード
USB-C
SDカード
USB-C
SDカード
USB-C
本体重量[kg]9.18.710.25
スライスソフト---
その他LED搭載
出典公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

無印がオートレベリングを搭載して再登場「Neo」

モデル名Ender-3 NeoEnder-3 V2 NeoEnder-3 Max Neo
本体イメージ
メーカーCrealityCrealityCreality
本体サイズ(LxWxH)[mm]440 x 440 x 465438 x 424 x 472516 x 582 x 590
造形サイズ(LxWxH)[mm]220 x 220 x 250220 x 220 x 250300 x 300 x 320
エクストルーダボーデンボーデンボーデン
プリントスピード[mm/s]Max 120Max 120Max 120
最大ノズル温度[℃]260260260
最大ヒートベッド温度[℃]100100100
組み立て要組み立て半組み立て済半組み立て済
プラットフォームカーボランダムガラスPCばね鋼カーボランダムガラス
オートレベリング
フィラメントセンサ××
停電時自動回復印刷
密閉×××
ディスプレイノブ式ノブ式ノブ式
デュアルZ軸××
データ入力SDカード
マイクロUSB
SDカード
マイクロUSB
SDカード
マイクロUSB
本体重量[kg]77.810.3
スライスソフトCreality Slicer
Cura
simplify3D
Creality Slicer
Cura
simplify3D
Creality Slicer
Cura
Repetier-Host
simplify3D
その他
出典公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

Ender-3シリーズだけでも、たくさんの機種が存在していることがわかりますね。詳細については以下の個別記事で徹底解説・徹底比較しているので、あわせてご覧ください。

Ender-5シリーズ

出典:Creality「Ender-5 S1」

Ender-5シリーズは、ボックス状の堅牢なボディが特徴のラインナップです。振動を低減し、より高精度な3Dプリントを実現します。

Ender-5シリーズには、

  • Ender-5 Plus
  • Ender-5 Pro
  • Ender-5 S1

の3機種が存在しています。各機種のスペックを一覧で確認してみましょう。

モデル名Ender-5 PlusEnder-5 ProEnder-5 S1
本体イメージ
メーカーCrealityCrealityCreality
本体サイズ(LxWxH)[mm]632 x 666 x 619552 x 485 x 510425 x 460 x 570
造形サイズ(LxWxH)[mm]350 x 350 x 400220 x 220 x 300220 x 220 x 280
エクストルーダボーデンボーデンダイレクト
プリントスピード[mm/s]--Max 250
最大ノズル温度[℃]260-300
最大ヒートベッド温度[℃]110-110
組み立て要組み立て要組み立て半組み立て済
プラットフォームガラスマグネットシートPCばね鋼
オートレベリング-
フィラメントセンサ-
停電時自動回復印刷
密閉××オプションあり
ディスプレイタッチ式ノブ式タッチ式
デュアルZ軸×
データ入力SDカード
オンライン
SDカード
オンライン
SDカード
USB-Cケーブル
本体重量[kg]18.211.812.1
スライスソフト-Cura
Repetier-Host
simplify3D
Creality Slicer
Creality Print
Cura
Repetier-Host
simplify3D
その他デュアルY軸
デュアルY軸
デュアルY軸
出典公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

Ender-5シリーズも、Ender-3シリーズに続いて機種数の多いシリーズになっています。詳細については以下の個別記事をご覧ください。



Ender-6シリーズ

現時点では、Ender-6シリーズは「Ender-6」のみの1種です(2023年1月時点)。

エンクロージャー付きの高精度3Dプリンター【Ender-6】

出典:Creality「Ender-6」

「Ender-6」は、メタリックな質感のフレームをもつボックス形状が特徴的な3Dプリンターです。四方はアクリルプレートで覆われており、安定性が高く正確なプリントを実現します。

モデル名Ender-6
本体イメージ
メーカーCreality
本体サイズ(LxWxH)[mm]495 x 495 x 650
造形サイズ(LxWxH)[mm]250 x 250 x 400
エクストルーダボーデン
プリントスピード[mm/s]Max 150
最大ノズル温度[℃]-
最大ヒートベッド温度[℃]-
組み立て要組み立て
プラットフォームカーボランダムガラス
オートレベリング×
フィラメントセンサ
停電時自動回復印刷
密閉
ディスプレイタッチ式
デュアルZ軸×
データ入力SDカード
本体重量[kg]22
スライスソフトCura
Repetier-Host
simplify3D
その他
出典公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

Ender-7シリーズ

現時点では、Ender-7シリーズは「Ender-7」のみの1種です(2023年1月時点)。

最大250mm/sの高速プリントモデル【Ender-7】

出典:Creality「Ender-7」

「Ender-7」は、プリントスピードが最大250mm/sに達する高速プリントに特徴のある3Dプリンターです。

プリントスピードがどれくらい速いのか、スタンダードな3Dプリンターの代表格である「Ender-3」と比較してみましょう。

Ender-7Ender-3
最大プリントスピード[mm/s]250180
出典:Creality

上記のように、「Ender-7」は「Ender-3」に比べて、およそ1.4倍高速に3Dプリントすることが可能です。

造形サイズが大きくなるほど、造形時間は長くなります。少しでもプリントスピードの速い3Dプリンターを探している方にはぜひ検討してほしい一台です。

モデル名Ender-7
本体イメージ
メーカーCreality
本体サイズ(LxWxH)[mm]430 x 460 x 570
造形サイズ(LxWxH)[mm]250 x 250 x 300
エクストルーダボーデン
プリントスピード[mm/s]Max 250
最大ノズル温度[℃]260
最大ヒートベッド温度[℃]100
組み立て要組み立て
プラットフォームカーボランダムガラス
オートレベリング-
フィラメントセンサ
停電時自動回復印刷
密閉-
ディスプレイタッチ式
デュアルZ軸×
データ入力SDカード
USBケーブル
本体重量[kg]17.2
スライスソフトCreality Slicer
Cura
Repetier-Host
simplify3D
その他
出典公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。



まとめ 〜用途別のおすすめEnderシリーズは?〜

今回は、CrealityのFDM3DプリンターEnderシリーズの全分類・全機種について徹底解説・徹底比較してきました。大きく分けて5つの分類が存在し、それぞれ次のような特徴があることがわかりましたね。

  • Ender-2:軽量でコンパクト。持ち運びや片付けを考えている方にオススメ!
  • Ender-3:「無印」「S1」「Neo」に分類される大人気シリーズ
  • Ender-5:堅牢なボディによる振動低減・安定造形を実現
  • Ender-6:ボックスデザイン×エンクロージャが特徴的な高精度3Dプリンター
  • Ender-7:最大250mm/sの高速造形3Dプリンター

造形サイズやオプション機能も機種によってさまざまで、FDM方式3Dプリンターの初心者〜中級者まで満足できるラインナップとなっています。

3Dプリンター選びの際には、機能と価格のバランスに注目しましょう。機能や使い勝手が充実するほど、どうしても価格は高くなってしまいます。

紹介した注目ポイントや、Ender-3シリーズEnder-5シリーズの個別解説記事も参考に、あなたのお気に入りのEnderを選んでみてください!