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【最大600mm/s】高速プリント対応フィラメント徹底解説!【FDM3Dプリンター】

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こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、

FDM3Dプリンター用の高速プリント対応ハイスピードフィラメントについて徹底解説

していきます。

2022年以降、

  • Anycubic「Kobra 2シリーズ」
  • Bambu Lab「X1-Carbon」「P1P」「P1S」
  • Creality「K1シリーズ」
  • ELEGOO「Neptune 4シリーズ」
  • QIDI TECHの「X-Max 3」「X-Plus 3」「X-Smart 3」

といった高速プリントが可能なFDM3Dプリンターが続々登場中。そのポテンシャルを最大限引き出すためには、

  • 材料であるフィラメント

も、高速プリントに対応したものを使用することが好ましいです。

この記事では、そんな「高速プリント対応フィラメント」について、その特徴と主要各社の製品例を解説していきます。

「『Kobra 2 Pro』を買ったけど、今までと同じフィラメントでいいのかな…?」

「高速プリントに対応したフィラメントにはどんな種類があるの…?」

といった疑問に答える内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いているのはどんな人?

3Dプリンター関連メーカー勤務経験

3Dプリンター特許出願経験

3Dプリンター28機種・3Dスキャナー6機種の使用経験

3Dプリント品販売点数800個以上

YouTubeで毎日3Dプリンター関連動画(実機レビュー多数)をアップ中!

それでは見ていきましょう!


YouTubeで「高速フィラメント比較」動画を公開中!

この記事に関連する内容はYouTubeでも動画で解説しています。記事とあわせて活用してみてください。




高速プリント対応フィラメントとは

高速プリント対応フィラメントは、

通常よりも速いプリントスピードに対応できるフィラメント

です。2022年以降、続々登場するプリントスピードの速いFDM3Dプリンターの登場にあわせて、対応したフィラメントも各社から次々にリリースされています。

流動性の高さや放熱性の高さに特徴があり、製品にもよりますが、対応できるプリントスピードは200〜600mm/sに達します



高速プリント対応フィラメントを選ぶときのポイント

高速プリント対応フィラメントを選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。

後半で各社のフィラメントについて確認する前に、しっかり注意点を押さえておきましょう。

名前は「High-Speed」「Rapid」「Sonic」など様々

高速プリント対応フィラメントには、統一された名前があるわけではありません。フィラメント販売各社がそれぞれ独自のネーミングをしています。いくつかの例を見てみましょう。

「Speed」や「Rapid」、「Sonic」など、「速さ」を連想させる単語が使われている点では共通しています。

フィラメントによって対応できるプリントスピードは異なる

「高速プリント対応」のフィラメントであっても、製品によってどの程度高速にプリントできるかは異なります。各社の公式ページには、

  • 推奨されるプリントスピード
  • 対応できる最大のプリントスピード

といったパラメータが記載されていることがほとんどです。これらの値を参考にして選択すると良いでしょう。

後述する各社のフィラメント紹介では、公式ページから引用したこれらの値をあわせて記載しています。

家庭用の標準的なPLAフィラメントのプリントスピード(推奨値)は40〜100mm/s程度です。高速プリント対応フィラメントを選ぶ際の参考にしてみてください。

現状、PLAとABS以外の高速フィラメントはほとんど見られない

現状、200〜600mm/sの高速プリントに対応できるフィラメントの種類は、

  • PLA
  • ABS(※現状かなり少ない)

といった、メジャーな材料に限られます。

今後、推奨プリントスピードの速い他種類のフィラメントが登場していくことも考えられますが、TPUのような柔らかい材料を高速化することは難しいでしょう。

高速タイプのTPUでも、推奨プリントスピードは100mm/sを下回る

一方、高速3Dプリンターの先駆者的存在であるBambu Labのフィラメントは、PLA・ABS以外にもPCやASAなどが高速プリントに対応しています。本記事でも一部ピックアップしますが、詳細が知りたい方は以下の記事をご覧ください。



主要各社の高速プリント対応フィラメント一覧

ここからは、

具体的な高速プリント対応フィラメントと、その特徴について確認

していきましょう。

主要各社の製品ラインナップから高速プリントに対応するものをリサーチし、以下のフィラメントをピックアップしています。

フィラメント名High Speed PLAPCHyper Series PLARapid PLA PlusePLA-HSPolySonic PLAPolySonic PLA ProPLA RapidoPLA Matte RapidoABS RapidoHigh Speed PLA
イメージproduct imageproduct imageproduct imageproduct imageproduct imageproduct imageproduct imageproduct image
メーカーAnycubicBambu LabCrealityELEGOOeSUNPolymakerPolymakerQIDI TECHQIDI TECHQIDI TECHSUNLU
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□Transparent
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Red
Orange
Green
Blue
Silver
Black
White
Gray
Ash Gray
Warm Gray
Olive Green
Navy Blue
Malt Clay
Kraft
Black
White
Yellow
Gray
Red
Green
Blue
Silver
White
Grey
Black
Red
Blue
ヒートベッド温度[℃]30-6090-11025-6040-6045-6030-6030-6030-6030-6080-10050-60
エクストルーダ温度[℃]190-230260-280190-230200-230210-230190-230190-230220220270180-190
推奨プリントスピード[mm/s]30-300<30030-60030-60050-35050-30050-300200-400200-400200-400250
出典公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。
一般購入しやすいフィラメントとして、Amazonで購入できる種類・色を中心に記載。時期によって購入できる種類・色が異なる場合もあるため注意。

それぞれ確認していきましょう。

SK本舗「Rapidus500」

SK本舗から2024年に登場した高速対応フィラメント「Rapidus500」。

最大600mm/sに対応する高品質フィラメントです。その実力は上記の動画で比較検証しているので、ぜひチェックしておきましょう。

Anycubic「High Speed PLA」

Anycubic「High Speed PLA」は、最大500mm/sの高速プリントに対応したPLAフィラメントです。

続々登場している500mm/s超えの最大プリントスピードをもつFDM3Dプリンターに対応するフィラメントで、超高速モデル「Kobra 2シリーズ」の登場に伴い、Anycubic公式にて予約販売が開始しています(2023年10月時点)。

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