こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、SUNLUのFDM3Dプリンター用フィラメントについて解説していきます。
SUNLUのフィラメント全種類を列挙し、それらの特徴について簡単に記載していきます。
最新情報も随時アップデートしていきます!
それでは見ていきましょう!
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SUNLUフィラメント一覧
まずはSUNLUのフィラメントを一覧で確認しておきましょう。
フィラメント名 | PLA | PLA Plus | High Speed PLA | PLA Meta | PLA Carbon | Wood | PETG | ABS | TPU |
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イメージ | |||||||||
メーカー | SUNLU | SUNLU | SUNLU | SUNLU | SUNLU | SUNLU | SUNLU | SUNLU | SUNLU |
色 | ■White ■Grey ■Black ■Yellow ■Orange ■Red ■Green ■Blue | ■White ■Grey ■Black ■Orange ■Red ■Green ■Blue | ■White ■Grey ■Black ■Red ■Blue | ■White ■Grey ■Black ■Sakura Pink ■Red ■Green ■Blue | ■Black | ■Wood | ■White ■Black ■Red ■Green ■Blue □Clear | ■Black ■Red ■Green | ■Grey ■Black ■Red ■Green ■Blue |
ヒートベッド温度[℃] | No need/60-80 | No need/60-80 | 50-60 | 50-65 | No need/60-80 | No need/60-80 | 75-85 | 80-120 | No need |
エクストルーダ温度[℃] | 190-220 | 190-220 | 180-190 | 155-170 | 190-230 | 170-220 | 220-250 | 230-270 | 205-230 |
推奨プリントスピード[mm/s] | 50-100 | 50-100 | 250 | 50-100 | 50-100 | 50-100 | 50-100 | 50-100 | 20-40 |
フィラメント直径[mm] | 1.75±0.02 | 1.75±0.02 | 1.75 | 1.75±0.02 | 1.75±0.02 | 1.75±0.02 | 1.75±0.05 | 1.75±0.02 | 1.75±0.05 |
ファンスピード[%] | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
推奨プリント面 | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
密度[g/cm3] | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
曲げ強度[MPa] | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
引張強度[MPa] | 6-11(kgf) | 6-11(kgf) | - | - | 11-14(kgf) | 8-13(kgf) | - | 6-11(kgf) | - |
シャルピー衝撃強さ[kJ/m2] | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
一般購入しやすいフィラメントとして、Amazonで購入できる種類・色を中心に記載。時期によって購入できる種類・色が異なる場合もあるため注意。
各フィラメントについて簡単に解説していきます。
PLA(ポリ乳酸、Polylactic acid)
「PLA(ポリ乳酸、Polylactic acid)」は、もっとも広く使用されているフィラメントの1つです。生分解性プラスチックの1種で、トウモロコシなどの植物を原料として生産されることから、環境にやさしいフィラメントとされています。
PLAのメリットは以下の通りです。
- 低価格
- ABSよりも変形しにくく、プリント品質が高い
- 生分解性プラスチックのため、環境にやさしい
扱いやすく、コスパも高いことから、初心者にも人気のスタンダードなフィラメントです。
一方、熱や衝撃への耐性はいまひとつです。機械的特性に際立った特徴を求めるのであれば、PLA以外のフィラメントも検討しましょう。
PLA Plus
SUNLUのスタンダードなPLAには、「PLA」と「PLA Plus」の2種類が存在します。
公式ページの表記上、両者に明確な違いはありません。一方、Amazonには以下のような記載があり、強度とプリント品質の点で改善が見られるようです。
価格もほとんど変わらないので、迷ったら「PLA Plus」を選んでおけば間違いないでしょう。
PLA+ 高強度フィラメントはPLAよりも強度が高く、目詰まりや気泡などの問題を効果的に解決します。また、層間の密着性を向上させ、印刷不良を大幅に低減し、印刷効率を向上させます。
出典:Amazon販売ページ
High Speed PLA
「High Speed PLA」は、250mm/sを超える高速プリントに対応するPLAフィラメントで、以下のような性質を備えています。
PLA Meta
「PLA Meta」は、マカロンのようなかわいらしい色合いが特徴のPLAフィラメントです。
色合いのみならず、材質的な改善もなされています。(出典:SUNLU公式)
- 推奨エクストルーダ温度が低く、エネルギー効率大
- 「PLA」「PLA Plus」に比べて流動性が高く、プリント成功率向上
- 「PLA」「PLA Plus」に比べて落下耐性・耐衝撃性が向上
PLA Carbon
「PLA Carbon」は、カーボンファイバーを含むことで軽量・高剛性を実現したPLAの派生フィラメントです。
通常のPLAと同じように扱うことができますが、カーボンファイバーを含むフィラメントはノズルを摩耗させやすい点に注意が必要です。ノズルの削れや詰まりが気になる場合は、太めのノズルを使用したり、硬度の高いノズルを使用するようにしましょう。
Wood
「Wood」は、その名の通り木のような見た目のPLAフィラメントです。プリントしやすいというPLAの特徴を維持しながら、独特のやさしい質感を表現することができます。
PETG(グリコール変性ポリエチレンテレフタレート、Glycol modified polyethylene terephthalate)
「PETG(グリコール変性ポリエチレンテレフタレート、Glycol modified polyethylene terephthalate)」もユーザの多いフィラメントの1つです。
「PETG」の「PET」はペットボトルでおなじみのポリエチレンテレフタレートのことです。「G」がつく「PETG」はその派生で、より3Dプリントに適した特性をもっています。
ABSと同様に機械的特性に優れ、耐熱性も高いです。そのうえ収縮や反りも少なく、PLAとABSの両方の利点をもつと表現しているブランドもあるほどです(出典:Creality)。
難点は糸引きが生じやすい点です。フィラメントドライヤーを使うなどして、しっかり湿度対策をする必要があります。
ABS(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン、Acrylonitrile-Butadiene-Styrene)
「ABS(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン、Acrylonitrile-Butadiene-Styrene)」は汎用性の高いプラスチック材料で、私たちの日常で使われるあらゆるモノの原料となっています。
3DプリンターのフィラメントとしてもPLAと並んで広く使用されており、低コストながら機械的特性に優れています。頑丈さや耐熱性が要求されるような実用品のプリントに適したフィラメントと言えるでしょう。
難点は、PLAに比べて反りが発生しやすいところです。場合によってはエンクロージャ(3Dプリンターの周囲を覆うもの)を使って保温する必要があります。
TPU(熱可塑性ポリウレタン、Thermoplastic Polyurethane)
「TPU(熱可塑性ポリウレタン、Thermoplastic Polyurethane)」は、その弾力性に特徴のある素材です。スマホケースに使用されることが多く、なじみのある方もいることでしょう。
「PLA」「ABS」「PETG」のような、比較的硬い材料とは異なるゴムのような柔らかさが特徴で、耐摩耗性や耐衝撃性、柔軟性に優れた材料です。素材の性質が大きく異なるため、TPUを使いこなせるようになると3Dプリントの幅が大きく広がります。
難点は造形の難しさです。素材自体が柔らかいために、造形時に歪みが生じたり、ノズル詰まりが発生したりすることもしばしばです。プリントスピードの調整をするなどして適切なパラメータを見つける必要がある、中級者向けのフィラメントと言えるでしょう。
フィラメントの種類・選び方についてもっと知りたい方は…
他のブランドも含めて、
- いつもなんとなく同じフィラメントを選んでしまっている
- FDM3Dプリンター用のフィラメントにはどのような種類があるのか?
- いつも使っているフィラメント以外のブランド・種類にも興味がある
という方は、フィラメントの種類と選び方について徹底解説した以下の記事をご覧ください。
他のブランドが展開するフィラメントについてより詳しく知りたい方は、個別に解説した以下のページもあわせてご参照ください。