【2023】eSUNのフィラメント一覧【3Dプリンター】

こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、eSUNのFDM3Dプリンター用フィラメントについて解説していきます。

eSUNのフィラメント全種類を列挙し、それらの特徴について簡単に記載していきます。

最新情報も随時アップデートしていきます!

それでは見ていきましょう!



eSUNフィラメント一覧

eSUNは汎用性の高いPLAフィラメントだけで多数の種類が存在します。

そこで今回は、「PLA」と「PLA以外」の2種類に分けて解説していきます。

PLA

まずはeSUNのPLAフィラメントの種類を一覧で確認しておきましょう。

フィラメント名PLA PlusePLA MatteePLA-LWePLA-STeSilk-PLAeSilk-PLA MagiceSilk-PLA RainbowLuminous PLA RainboweStars-PLAeMarbleWood
イメージ
メーカーeSUNeSUNeSUNeSUNeSUNeSUNeSUNeSUNeSUNeSUNeSUN
Orange
Fire engine red
Grey
Brown
Light brown
Red
Olive green
Green
Cold white
Dark blue
Pine green
Purple
Pink
Blue
Magenta
Light green
Light blue
White
Beige
Gold
Silver
Black
Almond Yellow
Peach Pink
Mint Green
Milky white
White
Black
White
Black
Grey
Green
Dark Yellow
Light Blue
White
Red
Gold
Silver
Bronze
 Red-Blue
 Green-Blue
 Gold-Silver
 Rainbow RainbowGalaxy BlackNaturalNatural
ヒートベッド温度[℃]45-6045-6045-6045-6045-6045-6045-6045-6045-6045-6045-60
エクストルーダ温度[℃]210-230190-230190-270200-230190-230190-230190-230210-230210-230190-230210-230
推奨プリントスピード[mm/s]40-10040-10040-10040-10040-10040-10040-10040-10040-10040-10040-100
出典公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。
一般購入しやすいフィラメントとして、Amazonで購入できる種類・色を中心に記載。時期によって購入できる種類・色が異なる場合もあるため注意。

各フィラメントについて簡単に解説していきます。

PLA Plus

「PLA Plus」はeSUNのラインナップの中でもっともスタンダードなPLAフィラメントのひとつです。

「PLA(ポリ乳酸、Polylactic acid)」は、もっとも広く使用されているフィラメントの1つです。生分解性プラスチックの1種で、トウモロコシなどの植物を原料として生産されることから、環境にやさしいフィラメントとされています。

PLAのメリットは以下の通りです。

  • 低価格
  • ABSよりも変形しにくく、プリント品質が高い
  • 生分解性プラスチックのため、環境にやさしい

扱いやすく、コスパも高いことから、初心者にも人気のスタンダードなフィラメントです。

一方、熱や衝撃への耐性はいまひとつです。機械的特性に際立った特徴を求めるのであれば、後述する他のフィラメントを検討しましょう。

eSUNの公式ページ上では「PLA」表記のスタンダードPLAも存在しています。一方で、Amazon等では「PLA」表記の製品は確認できません(2022年12月時点)。スタンダードなPLAを購入する際は「PLA Plus」を選ぶことになるでしょう。

ePLA Matte

「ePLA Matte」は、光沢のないマット系のフィラメントです。光沢が特徴のシルク系PLAとは対をなす存在に当たります。

シルク系のPLAではない通常の「PLA」であっても、若干の光沢を感じるフィラメントが多いです。光の反射を抑えた質感を重視する用途では、「ePLA Matte」を選択すると良いでしょう。

ePLA-LW(軽量)

「ePLA-LW」は、エアロモデリング(小型航空機の設計)用に開発された軽量フィラメントです。

通常のPLAの密度がおよそ1.2g/cm3程度であるのに対し、「ePLA-LW」は0.54g/cm3と非常に軽いです。

航空機やドローン等のモデリングに活躍するフィラメントになっています。

ePLA-ST(スーパータフ)

「ePLA-ST」は、高い耐衝撃性と靭性をもつPLAです。

その靭性はPETGよりも優れている(出典:eSUN)とされ、最終製品への適用も可能です。

靭性と精度が要求される機械部品や自動車関連のパーツなどに適したフィラメントになっています。



eSilk-PLA

「eSilk-PLA」は、シルクのようななめらかな手触りと、光沢のある表面が特徴のシルク系フィラメントです。

ゴールドやレインボーなど、キラキラと輝く色が豊富なラインナップになっています。メタリックな表現を好む場合にも選択肢のひとつとなるでしょう。

eSilk-PLA Magic(ツートンカラー)

「eSilk-PLA Magic」は、2色の異なる色からなるPLAフィラメントです。

角度によって異なる佇まいを見せる幻想的なフィラメントで、フィギュアやオブジェ、アクセサリーの3Dプリントに最適です。

eSilk-PLA Rainbow

「eSilk-PLA Rainbow」は、光沢のある虹色が特徴的なPLAフィラメントです。

異なる色のフィラメントがなめらかにつながっているイメージで、フィラメントを使い続けていると色が順々に変化していきます。ある程度の大きさのあるものをプリントすると、きれいな虹色の造形物を得ることができます。

Luminous PLA Rainbow

「Luminous PLA Rainbow」は、光に当てておくと暗闇で光る蛍光タイプのPLAフィラメントです。

明るいところでは白色で、暗いところでは緑や青、紫、ピンク色に光る装飾性の高い「Luminous PLA Rainbow」。フィギュアや装飾品のプリントに使用すれば、人目を引くことは間違いないでしょう。

研磨性が高いため、公式ページでは硬度の高いノズルを使用することが推奨されています。



eStars-PLA

「eStars-PLA」も、蛍光タイプのフィラメントです。

日中は黒色、暗闇では緑色の光が散りばめられた星空のような外観がロマンチックなフィラメントです。

eMarble

「eMarble」は、大理石のようなマーブル模様が特徴のPLAフィラメントです。

花瓶や器、アートのレプリカをプリントする際に、非常にサマになるフィラメントです。

Wood

「Wood」は、その名の通り木のような見た目のPLAフィラメントです。プリントしやすいというPLAの特徴を維持しながら、独特のやさしい質感を表現することができます。



PLA以外のフィラメント(ABS/PETG/TPU/PA/PVA)

ここからは、PLA以外のフィラメントについて一気に見ていきましょう。まずは一覧で確認しておきます。

フィラメント名ABSABS PlusPETGeTPU-95AePA-CFPVA
イメージ
メーカーeSUNeSUNeSUNeSUNeSUNeSUN
Black
White
Grey
Silver
Natural
Black
Cold White
Grey
Silver
Natural
Fire engine red
Dark Green
Green
Light Green
Light Blue
Solid Black
Solid White
Grey
Solid Silver
Orange
Solid Orange
Fire engine red
Blue
Green
Black
White
Grey
Natural
Transparent Orange
Transparent Yellow
Transparent Green
Transparent Blue
NaturalNatural
ヒートベッド温度[℃]95-11095-11075-9045-6045-6045-60
エクストルーダ温度[℃]230-270230-270230-250220-250260-300180-230
推奨プリントスピード[mm/s]40-10040-10040-10020-5040-10020-50
フィラメント直径[mm]1.75/2.851.751.75/2.851.751.751.75/2.85
ファンスピード[%]001001000100
推奨プリント面High temperature tape
スティックのり
High temperature tape
スティックのり
Masking paper
スティックのり
PEI
Masking paper
スティックのり
PEI
Masking paper
スティックのり
PEI
Masking paper
PEI
密度[g/cm3]1.041.061.271.211.241.25
曲げ強度[MPa]666858.1-140-
引張強度[MPa]434052.23514022
シャルピー衝撃強さ[kJ/m2]------
出典公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。
一般購入しやすいフィラメントとして、Amazonで購入できる種類・色を中心に記載。時期によって購入できる種類・色が異なる場合もあるため注意。

各フィラメントについて簡単に解説していきます。

ABS(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン、Acrylonitrile-Butadiene-Styrene)

「ABS(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン、Acrylonitrile-Butadiene-Styrene)」は汎用性の高いプラスチック材料で、私たちの日常で使われるあらゆるモノの原料となっています。

3DプリンターのフィラメントとしてもPLAと並んで広く使用されており、低コストながら機械的特性に優れています。頑丈さや耐熱性が要求されるような実用品のプリントに適したフィラメントと言えるでしょう。

難点は、PLAに比べて反りが発生しやすいところです。場合によってはエンクロージャ(3Dプリンターの周囲を覆うもの)を使って保温する必要があります。

ABS Plus

「ABS Plus」は、高い靭性と耐衝撃性をもつABSフィラメントです。通常のABSフィラメントに比べて、

  • 機械的特性が高い
  • においが少ない
  • 収縮率が低い

という特徴をもっています。

通常のABSを使っていて、プリント中の反りやひび割れに悩んでいる方は試してみると良いでしょう。

PETG(グリコール変性ポリエチレンテレフタレート、Glycol modified polyethylene terephthalate)

「PETG(グリコール変性ポリエチレンテレフタレート、Glycol modified polyethylene terephthalate)」もユーザの多いフィラメントの1つです。

「PETG」の「PET」はペットボトルでおなじみのポリエチレンテレフタレートのことです。「G」がつく「PETG」はその派生で、より3Dプリントに適した特性をもっています。

ABSと同様に機械的特性に優れ、耐熱性も高いです。そのうえ収縮や反りも少なく、PLAとABSの両方の利点をもつと表現しているブランドもあるほどです(出典:Creality)。

難点は糸引きが生じやすい点です。フィラメントドライヤーを使うなどして、しっかり湿度対策をする必要があります。



eTPU-95A

「eTPU-95A」はeSUNのTPUフィラメントです。

「TPU(熱可塑性ポリウレタン、Thermoplastic Polyurethane)」は、その弾力性に特徴のある素材です。スマホケースに使用されることが多く、なじみのある方もいることでしょう。

「PLA」「ABS」「PETG」のような、比較的硬い材料とは異なるゴムのような柔らかさが特徴で、耐摩耗性や耐衝撃性、柔軟性に優れた材料です。素材の性質が大きく異なるため、TPUを使いこなせるようになると3Dプリントの幅が大きく広がります。

難点は造形の難しさです。素材自体が柔らかいために、造形時に歪みが生じたり、ノズル詰まりが発生したりすることもしばしばです。プリントスピードの調整をするなどして適切なパラメータを見つける必要がある、中級者向けのフィラメントと言えるでしょう。

ePA-CF

「ePA-CF」はeSUNのPAフィラメントです。

「PA(ポリアミド、Polyamide)」は、一般に「ナイロン」として知られる材料です。衣料品などにも広く用いられている材料なので、なじみのある材料なのではないでしょうか。

柔軟性がありながらも強靭で、耐薬品性や耐衝撃性にも優れる汎用性の高い材料です。その耐久性の高さから、PAフィラメントは、プロトタイプだけでなく各種産業の最終製品にも使用される実用性の高さを誇ります。

難点はその吸湿性の高さです。造形品質を保つためには、保管時の湿度管理やフィラメントドライヤーの使用を徹底しましょう。

また、推奨されるエクストルーダー(ノズル)の温度が高い点にも注意が必要です。「ePA-CF」は260〜300℃が推奨されています。ノズル最大温度が255〜260℃という機種も多く存在するので、所有する3Dプリンターで造形可能かあらかじめ確認しておきましょう。

PVA(ポリビニルアルコール、Polyvinyl alcohol)

「PVA(ポリビニルアルコール、Polyvinyl alcohol)」は、一風変わった材料です。水に溶けやすい性質をもつため、3Dプリンターのフィラメントとしてはサポート材専用として使用されます。

通常のフィラメントを使ってサポート材の設定をすると、除去するのが難しかったり、サポートと接触する部分の造形品質が劣化してしまうケースは少なくありません。一方、水溶性のPVAフィラメントをサポート材として使用すれば、そのような心配はありません。水に漬ければサポート部分は取り除かれ、サポート接触部の品質も保たれます。

(左)PVAをサポート材として使用する場合の造形イメージ(右)サポート材除去後(出典:QIDI Tech「i-fast」)

基本的にデュアルエクストルーダ式(ノズルが2つ付いているタイプ)の3Dプリンターを使用することになります。所有する3Dプリンターで対応可能か確認したうえで導入しましょう。



フィラメントの種類・選び方についてもっと知りたい方は…

他のブランドも含めて、

  • いつもなんとなく同じフィラメントを選んでしまっている
  • FDM3Dプリンター用のフィラメントにはどのような種類があるのか?
  • いつも使っているフィラメント以外のブランド・種類にも興味がある

という方は、フィラメントの種類と選び方について徹底解説した以下の記事をご覧ください。

他のブランドが展開するフィラメントについてより詳しく知りたい方は、個別に解説した以下のページもあわせてご参照ください。