こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、
Anycubicの最新家庭用FDM方式3Dプリンター「Kobra 2シリーズ」について解説
していきたいと思います。
Anycubicは家庭用3Dプリンターの有名企業です。FDM方式の「Kobraシリーズ」や光造形方式の「Photon Monoシリーズ」をご存知の方も多いでしょう。
「Kobraシリーズ」は、2022年の登場以来、
の5機種が登場しているAnycubicの人気シリーズ。
さらに、2023年5月には「Kobra 2シリーズ」となってパワーアップした3Dプリンターがデビュー。2023年8月末に4機種が追加され、現時点では
の5機種が展開されています(2023年9月時点)
本記事では、
を行っていきます。最新シリーズの特徴を一気に把握して、ぜひ3Dプリンター選びの参考にしてみてください!
それでは見ていきましょう!
2023/9/29追記:「Kobra 2 Max」がAmazonで販売開始されました!
2023/9/14追記:「Kobra 2 Pro」の実機レビューを公開しました!
2023/9/11追記:「Kobra 2 Pro」、「Kobra 2 Neo」がAmazonで販売開始されました!「Kobra 2」登場時はすぐに品薄になってしまったので、気になる方は早めにチェックしておきましょう!
Anycubic「Kobra 2シリーズ」の特徴は?
個別機種の解説に入る前に、
「Kobra 2シリーズ」とはどんなラインナップなのか?
を把握しておきましょう。その特徴は以下の通りです。
「高速プリント」や「アプリによるコントロール」は、先代の「Kobraシリーズ」には見られない、気になる特徴ですね。順に詳細を確認していきましょう!
最大250〜500mm/sの高速プリントスピード
「Kobra 2シリーズ」に共通する見逃せない特徴の1つが、
最大250〜500mm/sの高速プリントスピードを実現
しているところです。
すべて高速ですが、その最大プリントスピードは機種によって異なります。以下の表に整理したので確認してみてください。
機種名 | 最大プリントスピード |
---|---|
Kobra 2 | 300mm/s |
Kobra 2 Neo | 250mm/s |
Kobra 2 Pro | 500mm/s |
Kobra 2 Plus | 500mm/s |
Kobra 2 Max | 500mm/s |
スタンダードから大型まで!選べる3つの造形サイズ
先代の「Kobraシリーズ」から共通する特徴として、「Kobra 2シリーズ」は
造形サイズが異なる3段階(スタンダード・中型・大型)
となっています。
機種名 | 造形サイズ |
---|---|
Kobra 2 | 220×220×250mm³ |
Kobra 2 Neo | 220×220×250mm³ |
Kobra 2 Pro | 220×220×250mm³ |
Kobra 2 Plus | 320×320×400mm³ |
Kobra 2 Max | 420×420×500mm³ |
というラインナップから、自分の目的に応じたサイズの3Dプリンターを選ぶことができます。
内蔵RAM&アプリコントロール対応(「Pro」「Plus」「Max」)
「Kobra 2 Pro」「Kobra 2 Plus」「Kobra 2 Max」の3台に共通する特徴が、
3Dデータを保存できる内部ストレージの搭載&アプリによるコントロールに対応
です。これにより、
などが可能になります。さらに、将来的には
が提供されるとのこと(出典)。続々登場するスマートな3Dプリント体験が非常に楽しみですね。
【2023】Anycubic「Kobra 2シリーズ」全機種の詳細解説
ここまで、「Kobra 2シリーズ」全体としての注目ポイントについて解説してきました。興味深い機能・スペックが多数存在しているようですね!
部分的に類似する機能をもつ機種も多い「Kobra 2シリーズ」。ここからは、
「Kobra 2シリーズ」各機種の特徴・違い
を把握して、各機種の魅力に迫っていきましょう!
高速&高コスパのスタンダードモデル【Kobra 2】
2023年5月に先行して発表された「Kobra 2シリーズ」のさきがけ的存在が「Kobra 2」です。
その最大の特徴は、
低価格帯ながら最大300mm/sという高速プリントを実現している
ところにあります。
昨今の「高速プリント」のトレンドをコスパ高く実現し、より多くの人が手に取ることができるという点で優れた機種だと言えるでしょう。
高速&最安モデル【Kobra 2 Neo】
「Kobra 2 Neo」の特徴は、
もっとも価格が安い「コスパ最強」高速3Dプリンター
という点です。250mm/sという高速3Dプリントを実現しながら、一部コストカットされている点に特徴があります。
コストカットに伴う、他の「Kobra 2シリーズ」との主な違いは以下のとおりです。
高速3Dプリンターを低価格で提供する以上、一部機能を低グレードにすることはやむを得ないことかと思います。「Kobra 2 Neo」を選択する方は頭に入れておきましょう。
2023/9/11追記:「Plus」「Max」に先立ち、「Kobra 2 Neo」がAmazonで販売開始されました!「Kobra 2」登場時はすぐに品薄になってしまったので、気になる方は早めにチェックしておきましょう!
スタンダードサイズ最速モデル【Kobra 2 Pro】
「Kobra 2 Pro」の特徴は、
「Kobra 2シリーズ」のスタンダードサイズモデルでもっとも高速な3Dプリンター
という点です。ここで、スタンダードサイズモデル3種の最大プリントスピードを確認しておきましょう。
機種名 | 最大プリントスピード |
---|---|
Kobra 2 | 300mm/s |
Kobra 2 Neo | 250mm/s |
Kobra 2 Pro | 500mm/s |
「Kobra 2」「Kobra 2 Neo」も十分高速ですが、「Kobra 2 Pro」のプリントスピードは頭ひとつ抜けていることがわかりますね。ちなみに中型の「Kobra 2 Plus」、大型の「Kobra 2 Max」も同様に500mm/sです。
「造形サイズはスタンダードで十分だけど、できるだけ速い機種を選びたい!」
という方にうってつけのモデルと言えるでしょう。
また、上述のように、スタンダードモデルでは唯一の「内蔵RAM&アプリコントロール対応」です。この点も考慮して選択するようにしましょう。
2023/9/11追記:「Plus」「Max」に先立ち、「Kobra 2 Pro」がAmazonで販売開始されました!「Kobra 2」登場時はすぐに品薄になってしまったので、気になる方は早めにチェックしておきましょう!
高速&中型モデル【Kobra 2 Plus】
「Kobra 2 Plus」の特徴は、
バランスのとれた「Kobra 2シリーズ」の中型モデル
という点です。
上述の「Kobra 2 Pro」との違いは造形サイズ程度で、単純に
「『Kobra 2 Pro』では小さいけど、『Kobra 2 Max』は大きすぎる…」
という方向けのモデルとなっています。
価格も「Kobra 2 Pro」と「Kobra 2 Max」の間をとった値なので、予算との兼ね合いで選ぶのも良いでしょう。
高速&大型モデル【Kobra 2 Max】
「Kobra 2 Max」の特徴は、
「Kobra 2シリーズ」で最大の高速3Dプリンター
という点です。どうしても時間がかかってしまう大型3Dモデルを、500mm/sの高速プリントできるというのは非常に魅力的ですね!
上述の「Kobra 2 Pro」「Kobra 2 Plus」との違いはやはり造形サイズ程度で、
「とにかく造形サイズの大きい高速3Dプリンターがほしい!」
という方に最適の機種となっています。
他ブランドを含めても、このレベルの造形サイズを500mm/sのスピードでプリントできる機種はほとんど存在しません(2023年9月時点)。現状の最速&最大級を実現した超強力な3Dプリンターが登場したと言って良いのではないでしょうか?
注目機種「Kobra 2 Pro」の使用感までバッチリわかる実機レビューを公開!
類似スペックの多い「Kobra 2 Plus」「Kobra 2 Max」を検討中の方も必見です。

従来のフィラメントは高速3Dプリンターに対応していない場合が多いです。「CREALITY Hyperシリーズ PLA」のような対応フィラメントを用意しておきましょう!
「Kobra 2シリーズ」のスペック一覧!
ここまで紹介してきた「Kobra 2シリーズ」のスペックについて、一覧で確認しておきましょう。
モデル名 | Kobra 2 | Kobra 2 Neo | Kobra 2 Pro | Kobra 2 Plus | Kobra 2 Max |
---|---|---|---|---|---|
本体イメージ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
メーカー | Anycubic | Anycubic | Anycubic | Anycubic | Anycubic |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 440 x 435 x 486 | 440 x 440 x 485 | 435 x 463 x 486 | 605 x 564 x 630 | 735 x 640 x 740 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 220 x 220 x 250 | 220 x 220 x 250 | 220 x 220 x 250 | 320 x 320 x 400 | 420 x 420 x 500 |
エクストルーダ | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト |
プリントスピード[mm/s] | 300 | 250 | 500 | 500 | 500 |
最大ノズル温度[℃] | 260 | 260 | 260 | 260 | 260 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 110 | 110 | 110 | 90 | 90 |
組み立て | 半組み立て済 | 半組み立て済 | 半組み立て済 | 半組み立て済 | 半組み立て済 |
プラットフォーム | PEIばね鋼 | PEIばね鋼 | PEIばね鋼 | PEIばね鋼 | PEIばね鋼 |
オートレベリング | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
フィラメントセンサ | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
停電時自動回復印刷 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
密閉 | × | × | × | × | × |
ディスプレイ | タッチ式 | ノブ式 | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 |
デュアルZ軸 | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
データ入力 | microSDカード | microSDカード | USB | USB | USB |
本体重量[kg] | 8.4 | 7.3 | 8.4 | 13 | 21 |
スライスソフト | - | - | - | - | - |
その他 | 最大プリントスピードはファームウェアアップデート後の値 | 内蔵RAM(8GB) アプリコントロール対応 | 内蔵RAM(8GB) アプリコントロール対応 ダブルモーターデュアルZ軸 | 内蔵RAM(8GB) アプリコントロール対応 ダブルモーターデュアルZ軸 | |
出典 |