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【実機レビュー】Bambu Labのコスパ最強3Dプリンター「A1 mini」の性能・特徴を徹底解説!【A1との違いは?】

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こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、

Bambu Labのコスパ最強3Dプリンター「A1 mini」について徹底解説

していきます。

2022年のクラウドファンディング開始以来、マルチカラー対応の超高速3Dプリンター「X1シリーズ」や「P1P/P1S」を次々にリリースし、家庭用3Dプリンター業界における存在感を高めているBambu Lab。

そんな新進気鋭のブランドが展開する"エントリーモデル"が「A1 mini」です。

「最近よく見かける『Bambu Lab』の家庭用機種が気になる!」

「『A1 mini』ってどんな3Dプリンターなの?」

という方が

  • 「A1 mini」の特徴
  • A1」や「X1-Carbon」、「P1P/P1S」との違い
  • 「A1 mini」はどんな人におすすめ?

といった内容を理解できる記事となっています。ぜひ最後までご覧ください。

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管理人:ウノケン
この記事を書いているのはどんな人?
  • 3Dプリンター関連メーカー勤務経験
  • 3Dプリンター特許出願経験
  • 3Dプリンター31機種・3Dスキャナー6機種の使用経験
  • 3Dプリント品販売点数1,000個以上
  • 3Dプリンター関連動画をYouTube毎日投稿中!

それでは見ていきましょう!

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Bambu Lab「A1 mini」の特徴

「Age of 3DP」のYouTubeチャンネルにて、わかりやすく実機レビューしています!

コンパクトな本体サイズに、特徴的なシングルZ軸形状。

気になる機能・仕様が満載の「A1 mini」。さっそく、注目すべきポイントを確認していきましょう。

「X1-Carbon」「P1P」と同じ最大500mm/sのプリントスピード

3万円台のエントリーモデルってことは、性能が良くないのでは?

その心配は無用です。

  • 最大速度500mm/s
  • 最大加速度10000mm/s²

という家庭用として十分高速なスペックを有しています。

とくに、最大500mm/sという速度は、上位機種のX1-Carbon」や「P1P」、「P1S」に匹敵

小さくても妥協のないスペックを追求しているのが「A1 mini」なのです。

組立・取替・キャリブレーションが簡単で初心者にやさしい

「A1 mini」の第一印象として、

小さくてオモチャみたいだな…

と感じたかもしれません。

確かにサイズはコンパクト(造形サイズ180×180×180mm³)で、大型のプリントに適さないことは事実です。

とはいえ、

  • 1辺が20cmを超えるような大きなモノをプリントする予定はない
  • 広い3Dプリンター置き場は確保できない
  • 大きくて重いパーツの組み立てには自信がない

といった、とくに3Dプリンター初心者の方が抱く不安を解消してくれるのが「A1 mini」です。

  • ほぼ組み立て済みで配送
  • 本体重量が軽い(5.5キロ)
  • 初めて使う前のキャリブレーション(ノイズキャンセリングや振動補正、レベリング等)を完全オート実行

などなど、3Dプリントを始めるまでのハードルが極限まで低くなっています。

Bambu Labの従来機種は、どちらかと言うと価格・仕様ともに中級者向け以上という印象でした。そんな同社が満を持して投入したエントリーモデルであるだけに、初心者でもつまずかないための工夫が随所に凝らされています。

AMS lite併用で4色までのマルチカラープリントも可能

「A1 mini」は、

「AMS lite」を併用することで、最大4色のマルチカラー3Dプリントも可能

です。

「AMS lite」とは、「A1 mini」のリリースと同時に発表されたBambu Labのマルチカラーシステムです。準備したマルチカラープリント用データに基づいてフィラメントを切り替えて1つのノズルに供給し、最大4色を使い分けた3Dモデルのプリントを実現します。

「マルチカラー対応」に関しては、すでにBambu Labが「X1 Carbon」や「P1S」において実現してきた機能であり、さほど目新しさはありません。

とはいえ、「A1 mini Combo」の価格は「X1 Carbon Combo」や「P1S Combo」の2分の1前後です。

「『P1S』や『X1-Carbon』が気になっていたけど、高くて買えなかった…」

という方にとっては、待ってましたとばかりに手を出したくなる価格設定となっています。

「Combo」は、一般に3Dプリンター本体(「A1 mini」等)とマルチカラーシステム(「AMS lite」等)のセットを指します。

ただし、「lite」という名の通り、「AMS lite」は、「X1 Carbon」や「P1P」向けマルチカラーシステム「AMS」の機能簡略化版です。

  • 複数の「AMS lite」の併用は不可(「AMS」は最大4台・16色に拡張可能)
  • フィラメントは密閉されておらず、吸湿するリスクあり

という難点があることには注意しましょう。

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実際に使ってみてわかった「A1 mini」のスゴいところ3選

ここからは、「A1 mini」を実際に使ってみて感じた「ココはスゴい!」というポイントを3つの観点で紹介していきます。

コンパクトで扱いやすい【初心者にもやさしい】

本体重量はたったの5.5キロ。重心はしっかり安定していながらも、簡単に持ち上げられてセットアップしやすい。

一般的な3Dプリンターといえば、使い始める前に、めんどうな組み立てがあったり、そのパーツが大きかったり重かったり、最初のステップから、ちょっと初心者にはハードルがある場合も少なくありません。腕力に自信のある方や機械装置の取り扱いになれている方は問題ないかもしれませんが、そうでない方の方が多いですよね。

その点、「A1 mini」は、配送された段ボールの段階で、サイズがコンパクト、そして重量もそこまで重くありません。ちなみに、本体重量はたったの5.5キロです。

本体はほとんど組み立て済みで、ちょっとした作業を済ませれば、スムーズに電源オンまで進むことができます。

初回起動時には、騒音を減らすノイズキャンセリングなどの調整項目がありますが、これらもワンタップで実行してくれるので、非常にユーザーフレンドリー。

この扱い安さは、とくにはじめて3dプリンターに触る方にとっては、大きな魅力のひとつでしょう。

3万円台なのに高性能【カメラ搭載】

スライスソフト「Bambu Studio」上でリモートモニタリングが可能

「mini」だからといって、「A1 mini」の備える機能は馬鹿にできません。

  • モニタリングカメラ搭載
  • ノイズキャンセリング機能搭載
  • LAN/クラウドプリンティング対応

などなど、10万円を越えるような価格帯の3Dプリンター顔負けの付加的な機能を搭載しています。

初心者に優しいだけでなく、マルチカラー3Dプリントに興味のある中級者以上の方でも触ってみたくなる1台なのではないかと思います。

ソフトウェアが優秀【Bambu Studio・Bambu Handy】

Bambu Labの優れた点のひとつが、ソフトウェアです。

「A1 mini」のスクリーンは、小さめながらカラー表示のタッチスクリーンです。コスパ機種に見られがちなモノクロ表示・ノブ式スクリーンとは、使用感に雲泥の差があります。もちろん日本語への対応もバッチリです。

また、無料の3Dモデルをダウンロードすることができるプラットフォーム「MakerWorld」や、スライスソフト「Bambu Studio」の使い勝手も抜群です。「MakerWorld」から好きなモデルを選んで、「Bambu Studio」に直接インポート。「A1 mini」用のスライス設定も済んでいる場合が多く、そのままプリンターにWi-Fi経由で送信・プリントの実行が可能です。

プリントしている間に、ちょっと出かけたいんだけど…

という場合でも、スマホアプリ「Bambu Handy」を使えばプリントの進捗をリモートモニタリングすることが可能です。「A1 mini」は3万円台ながらカメラを搭載していることもあり、プリントが順調かどうか、視覚的に確認することもできてしまいます。

このように、ソフトウェア周りの使い勝手という面では、「Bambu Lab」が他社を一歩リードしているという印象がありますね。



実際に使ってみてわかった「A1 mini」の注意点3選

優れた点の目立つ「A1 mini」。SNSでも絶賛の声が大きいだけに、注意点がないのか気になる方も多いことでしょう。

ここからは、実際に使ってみて感じた注意点も紹介していきます。

標準サイズよりひと回り小さい【各辺180mm】

幅・奥行きが220〜260mm程度の標準的な3Dプリンターを想定した3Dモデルの場合、縮小が必要になる(データ出典:Printables

コンパクトさの裏返しとして、プリントできるサイズは少し小さめです。

プリントできるものの、幅・奥行き・高さはすべて180mmまで。標準的なサイズは、各辺220〜260mmくらいであることを考えると、40〜80mmほど小さいサイズ感となっています。

3dモデル共有サイトにあるデータは、標準的なサイズ感を想定したものが多いです。「A1 mini」のサイズだとギリギリ入り切らないという例も少なくありません(縮小して対応することは可能です)。

「最速」ではない【CoreXYと比較】

手のひらいっぱいのちょっと大きめなボウル。「A1 mini」を使ったプリントには7時間半ほどを要する。(データ出典:Printables

冒頭で述べたように、十分高速な「A1 mini」。

とはいえ、「X1-Carbon」や「P1S」といった10万円を超える価格帯の機種と比べると、速度面で見劣りすることは否めません。

そもそもの構造の違いがあり、「A1 mini」の構造(土台が前後に動くベッドスリンガータイプ)は、「X1-Carbon」や「P1S」のようなCoreXY構造の機種に比べると高速動作しにくい傾向にあります。

常に最大速度でプリントすることは精度を落とすことにも繋がり、現実的ではありません。最大300mm/s程度で運用することになる考えておきましょう。

X1-Carbon」や「P1S」は最大加速度が20000mm/s²で、「A1 mini」の2倍の数値。急加速・急減速しやすいということになります。

ABS・カーボンファイバーフィラメントは非推奨

扱える材料は限られるため、装飾性の高いPLA中心の活用がおすすめ(データ出典:Printables

最後に、「A1 mini」が扱うことのできる材料の種類にも触れておきましょう。

「A1 mini」が扱えるフィラメントの例
  • PLA
  • PETG
  • TPU ※「AMS lite」併用時は非推奨

PLAやPETGといった、もっとも一般的なフィラメントはもちろん使用可能です。また、「AMS lite」を併用しない場合に限り、柔らかい材料のTPU等も使用可能です。

柔らかい材料は「AMS lite」との相性が良くありません。押し出すことが難しく、うまくフィラメントが出てこなくなってしまいます。

「A1 mini」で使用することが推奨されないフィラメントの例
  • ABS
  • カーボンファイバー(CF)やガラス繊維(GF)を配合したフィラメント

一方、3Dプリントに限らず、日用品にも幅広く使われているABSや、プリント品の強度を高めたいときに重宝されるカーボンファイバー系のフィラメントの使用は推奨されていません(実質使用不可)。

前者に関しては、冷えると反りやすいため、「A1 mini」に限らず、プリントする領域が密閉されていない機種でプリントすることがそもそも難しいです。

さらに、「A1 mini」のビルドプレートは最大温度が80℃と少し低めです(100℃くらいの機種が一般的)。この点も、ABSが推奨されない一因でしょう。

スライスソフト「Bambu Studio」においても、「A1 mini」使用時にはABSのプリセットが選択できないようになっています。

また、後者は摩耗性の強いフィラメントです。最近は耐摩耗性のある3Dプリンター(ノズル)も増えていますが、「A1 mini」は非対応となっています。

以上を踏まえると、「A1 mini」は主にPLAやPETGを使ったプリントで活躍する機種だと考えてよいでしょう。



「A1 mini」のスペック一覧表【従来機種との違いは?】

「A1 mini」の特徴・使用感についてしっかり理解できたところで、そのスペックを一覧で確認しておきましょう。参考として、Bambu Labの従来機種「X1-Carbon「P1P」「P1S」のスペックを併記しています。

モデル名A1 miniX1 CarbonP1PP1S
本体イメージ
メーカーBambu LabBambu LabBambu LabBambu Lab
本体サイズ(LxWxH)[mm]347 x 315 x 365389 x 389 x 457386 x 389 x 458389 x 389 x 458
造形サイズ(LxWxH)[mm]180 x 180 x 180256 x 256 x 256256 x 256 x 256256 x 256 x 256
エクストルーダクイックスワップ---
プリントスピード[mm/s]500500500500
最大ノズル温度[℃]300300300300
最大ヒートベッド温度[℃]80120100100
組み立て組み立て済み-組み立て済み組み立て済み
プラットフォームPEIプレート(Textured/Smooth)Flexible Steel Plate(Cool/Engineering)両面PEIプレート-
オートレベリング
フィラメントセンサ
停電時自動回復印刷
密閉××
ディスプレイタッチ式タッチ式ボタン式ボタン式
デュアルZ軸×---
データ入力Wi-Fi
Bambu-Bus
Wi-Fi
Bambu-Bus
Wi-Fi
Bluetooth
Bambu-Bus
Wi-Fi
Bluetooth
Bambu-Bus
本体重量[kg]5.514.139.6512.95
スライスソフトBambu Studio
(PrusaSlicer)
(Cura)
(Superslicer)
Bambu Studio
(PrusaSlicer)
(Cura)
(Superslicer)
Bambu Studio
(PrusaSlicer)
(Cura)
(Superslicer)
Bambu Studio
その他ワンクリック印刷(MakerWorld)対応
AMS lite(マルチカラー)対応
カメラ搭載
LiDAR搭載
リモート制御機能
AMS(マルチカラー)対応
活性炭フィルタ搭載
カメラ搭載
リモート制御機能
AMS(マルチカラー)対応
半自動ベルトテンショニング
リモート制御機能
AMS(マルチカラー)対応
半自動ベルトテンショニング
活性炭フィルタ搭載
出典公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

価格が抑えられていることもあり、従来機種と比べるとどうしてもスペック上見劣りしてしまうかもしれません。とはいえ、マルチカラー3Dプリントを含め、初心者〜中級者にとっての「A1 mini」の魅力はここまで述べた通りです。

  • 造形サイズがひと回り小さい
  • 密閉なし
  • 最大ヒートベッド温度低め

このあたりは従来機種との違いとしてしっかり頭に入れておきましょう。

 



造形サイズが拡大した"兄貴分"「A1」とはどこが違う?

「Age of 3DP」のYouTubeチャンネルにて、わかりやすく実機レビューしています!

2023年12月、Bambu Labより新機種「A1」が発表されました。

基本的なコンセプトは「A1 mini」と同様で、

  • 密閉なしのBambu Lab低価格帯3Dプリンター
  • 「AMS lite」併用による最大4色プリントが可能

という特徴を備えています。

さらに、

  • 造形サイズが256×256×256mm³に拡大(P1シリーズX1シリーズと同サイズ)
  • 「AMS lite」をガントリー上部に取付可能

という注目のアップグレードも。

P1シリーズX1シリーズはちょっと高価だけど、『A1 mini』は小さいと思っていた…」

という方にうれしい、新たな選択肢。

「A1 mini」との違いをより詳しく知りたい方は、徹底比較動画も確認しておきましょう。

基本スペックの違いは以下の通りです。

モデル名A1 miniA1
本体イメージ
メーカーBambu LabBambu Lab
本体サイズ(LxWxH)[mm]347 x 315 x 365385 x 410 x 430
造形サイズ(LxWxH)[mm]180 x 180 x 180256 x 256 x 256
エクストルーダクイックスワップクイックスワップ
プリントスピード[mm/s]500500
最大ノズル温度[℃]300300
最大ヒートベッド温度[℃]80100
組み立て組み立て済み半組み立て済
プラットフォームPEIプレート(Textured/Smooth)PEIプレート(Textured/Smooth)
オートレベリング
フィラメントセンサ
停電時自動回復印刷
密閉××
ディスプレイタッチ式タッチ式
デュアルZ軸×-
データ入力Wi-Fi
Bambu-Bus
Wi-Fi
Bambu-Bus
本体重量[kg]5.58.3
スライスソフトBambu Studio
(PrusaSlicer)
(Cura)
(Superslicer)
Bambu Studio
(PrusaSlicer)
(Cura)
(Superslicer)
その他ワンクリック印刷(MakerWorld)対応
AMS lite(マルチカラー)対応
カメラ搭載
ワンクリック印刷(MakerWorld)対応
AMS lite(マルチカラー)対応
カメラ搭載
出典公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

まとめ:初心者にも超おすすめのコスパ最強3Dプリンター「A1 mini」!

家庭用途のサイズ感・材料のプリントには十分対応できる優秀機種。(データ出典:Thangsほか)

今回は、Bambu Labの注目3Dプリンター「A1 mini」の特徴と使用感について解説してきました。

高く評価されているBambu Labの従来機種顔負けのスペックと高いコストパフォーマンスをを実現した「A1 mini」。

  • 組み立てや初期設定、メンテナンスの手間が少ない3Dプリンターを選びたい初心者
  • コストをかけずに優秀な3Dプリンターを導入したい中〜上級者

材料のこだわりがなく、大きなモデルをプリントする用途でもない場合は、幅広いユーザー層におすすめできる機種だということが、伝わったのではないでしょうか?

ちなみに、「A1 mini」よりもひと回りサイズの大きい「A1」については、マルチカラー対応の「AMS lite」の使用感も含めて実機レビューをしています。こちらもあわせてチェックしてみてください。

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