【ついに】Bambu Lab H2Dが国内販売開始!気になる価格はどうなった!?

【X1 Carbon/X1E】Bambu Lab X1シリーズFDM3Dプリンターのスペック・価格を徹底解説!

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こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、

Bambu Labの初代3Dプリンター「X1 Carbon」に代表される「X1シリーズ」を徹底解説

していきます。

「X1 Carbon」ってどんな3Dプリンター?

「X1 Carbon」と「X1」の違いは何?

「X1E」って新しい機種?

という方が

  • Bambu Labが一躍有名になるきっかけとなったX1シリーズの特徴
  • 「X1 Carbon」と「X1」の違い
  • 最新機種「X1E」の特徴

について理解できる記事となっています。

ぜひ最後までご覧ください!

 

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管理人:ウノケン
この記事を書いているのはどんな人?
  • 3Dプリンター関連メーカー勤務経験
  • 3Dプリンター特許出願経験
  • 3Dプリンター40機種・3Dスキャナー6機種の使用経験
  • 3Dプリント品販売点数1,000個以上
  • 3Dプリンター関連動画をYouTube投稿中!

モデル名X1 Carbon ComboX1 CarbonX1E Combo
本体イメージ
メーカーBambu LabBambu LabBambu Lab
価格(サンステラ)
¥249,000 (2025-05-17 14:00 時点)
¥209,000 (2025-05-17 04:24 時点)
¥458,000 (2025-05-17 09:46 時点)
価格(SK本舗)
¥249,000 (2025-05-17 14:00 時点)
¥209,000 (2025-05-17 12:02 時点)
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価格(Amazon)
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価格(海外ストア)
¥249,000 (2025-05-17 14:00 時点)
¥209,000 (2025-05-17 04:25 時点)
¥458,000 (2025-05-17 09:46 時点)
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

 



気鋭の3Dプリンターブランド「Bambu Lab」とは

出典:Bambu Lab

「Bambu Lab」とは、中国の深センや上海、米国のテキサス州に拠点をもつ3Dプリンターの製造会社です。

2022年5月にクラウドファンディングにて発表した「X1 Carbon」、「X1」が同社初の3Dプリンターという、新進気鋭のブランドです。

初代の3DプリンターであるX1シリーズがTIME誌の「THE BEST INVENTIONS OF 2022」の1つに選ばれるなど、センセーショナルなデビューを果たしたBambu Lab。

2022年末には、より消費者の手に届きやすい手頃な価格帯を実現した後継機種「P1P」を発表し、家庭用3Dプリンターにおける高速化のトレンドを牽引しています。

この記事では、注目を集めるBambu LabのX1シリーズ3Dプリンター「X1 Carbon」「X1」にフォーカスして解説していきます。

(参考:Bambu Lab公式ページ

Bambu Labの初代3Dプリンター「X1 Carbon」「X1」の特徴

Bambu Labの概要を理解したところで、X1シリーズの2台「X1 Carbon」「X1」に共通する特徴について見ていきましょう。

まずは以下の公式YouTube動画(約2分)で、Bambu Lab「X1シリーズ」の魅力をざっとつかんでおきましょう。

Bambu Lab X1 Series | Introduction | CoreXY | AI-Powered | 16 Colors | Multi-Materials
出典:YouTube「Bambu Lab X1 Series | Introduction | CoreXY | AI-Powered | 16 Colors | Multi-Materials」

ここからは、とくに注目すべきX1シリーズの特徴についてピックアップして解説していきます。

CoreXY構造による500mm/s高速3Dプリントの実現

家庭用3Dプリンター界にもっとも衝撃を与えたのが、500mm/sという超高速なノズルの移動速度を実現したことです。

プリントスピードの高速化には、ファンによる冷却や溶接鋼で構成されたシャーシといった複数の要素が寄与していますが、特筆すべきはCoreXY構造の採用でしょう。

出典:CoreXY | Cartesian Motion Platform

CoreXY構造とは、同時に動作する2つのモーターを使用して、X・Y軸の両方でプリントヘッドの動きを制御する機構です。

3Dプリンターを使用したことがある人であれば、一般的な家庭用FDM3Dプリンターの構造(例えば「Ender-3」など)とは異なる構造であることが分かるでしょう。

「A1」「A1 mini」等はプリントヘッド(ノズル)がX・Z方向に移動し、ヒートベッドがY方向に移動します。一方、CoreXY構造では、プリントヘッドがX・Y方向に移動し、ヒートベッドがZ方向に移動します。

なぜCoreXY構造を採用すると3Dプリンターが高速化するの?

と疑問に思う方もいるでしょう。

CoreXY構造には、従来の家庭用3Dプリンターの構造にない、以下のようなメリットがあります。

  • 可動部品が軽量 → 高速化
  • ヒートベッドがY方向に動かないで良い → 振動抑制、コンパクト化

CoreXY構造では、モーターがプリントヘッドと一緒に動くのではなく、フレームの隅に固定されています。

可動部品の重量が軽減されるため、高速化することが可能になります。

また、CoreXY構造はヒートベッドをY方向に動かす必要がありません。

従来型の3Dプリンターに比べて振動を抑えることができ、品質を落とさずに高速プリントが可能になります。

同時に、Y方向に余計な可動幅をもたせる必要がなく、コンパクトな本体サイズを実現できるというメリットもあります。

X1シリーズはCoreXY構造という「翼」を手に入れることで、500mm/sという異次元のスピードを実現することとなりました。

(参考:All3DP「CoreXY 3D Printer: All You Need to Know」)

CoreXYの動作原理はこちらの動画で解説しています!
【基礎編】#CoreXY を徹底理解!ベッドスリンガータイプとの違いとメリット・デメリット、動作の仕組みを完全解説!【 #CoreXZ も登場】



AIとLiDAR技術によるマイクロメートル精度の実現

Bambu Lab X1 Series | Linear Advance Calibration | FDM 3D Printing
出典:YouTube「Bambu Lab X1 Series | Linear Advance Calibration | FDM 3D Printing」

X1シリーズの魅力は、その高速性だけではありません。

「AI」「LiDAR」といった先端技術を取り入れ、3Dプリンターの精度と利便性の飛躍的な向上を実現しています。

「LiDAR(Light Detection and Ranging」:光を用いた検知・測距技術。自動運転などにおける主要センシング技術。

AI&LiDAR導入による性能向上と便利機能
  • LiDARとフォースセンサによる二重のオートレベリング
  • AIとLiDARによる第一層の品質チェック
  • AIによるスパゲッティ状のモジャモジャ検出(「X1 Carbon」のみ)

3Dプリンター使用時のボトルネックとなりうる課題にことごとく対処する、優れた機能が盛り込まれています。

オプションのAMSによる最大16色のマルチカラープリント

出典:Bambu Lab

X1シリーズの「相棒」として欠かせないのが、「AMS(Automatic Material System)」です。

AMSの役割は、以下の通りです。

「AMS(Automatic Material System)」の主な機能
  • マルチカラー・マルチマテリアル機能
  • バックアップフィラメントへの自動切り替え
  • フィラメントの乾燥
  • フィラメントの巻き付き検出
  • RFIDによるフィラメントの自動認識

それぞれ簡単に解説していきます。

マルチカラー・マルチマテリアル機能

出典:Bambu Lab

AMSとX1シリーズの3Dプリンターをあわせて使用することで、AMS1台あたり最大4色のマルチカラー3Dプリントが可能になります。

材料の種類によっては、異なる材質を組み合わせることもできます。

単色3Dプリンターでは難しい、サポート用のフィラメントを活用することも可能になります。

さらに、AMSハブという機器を介して最大4つのAMSを組み合わせて使用することが可能です。

つまり、Bambu Labの3Dプリンターは、AMSによって最大16色を用いた3Dプリントできるということになります。

バックアップフィラメントへの自動切り替え

4つのフィラメントを格納することができるAMS。

異なる色や材質を組み合わせるだけでなく、フィラメント切れが起きた時に、自動で新しいフィラメントに切り替えるという使い方も可能です。

プリントの中断や、手動によるスプールの切り替えを行うことなく、シームレスにプリントを続行することができます。

フィラメントの乾燥

AMSは気密性の高い設計になっており、フィラメントの湿気対策にも有効です。

搭載されたセンサーが湿度の高まりを検出し、乾燥剤を交換するように知らせてくれます。

フィラメントの絡まり検出

スプールから供給されるフィラメントが絡まっていて、プリントに失敗した経験がある人は少なくないでしょう。

AMSはフィラメントの供給に抵抗が生じると、それを検知してプリントを一時停止する機能が備わっています。

RFIDによるフィラメントの自動認識

Bambu Lab製のフィラメントには、AMSが読み取るためのRFID(非接触で情報を読み取れる仕組み)に対応しています。

材料ごとの最適な設定を自動で識別して適用することが可能になっています。


ただ単にマルチカラーに対応するだけではないAMS。

X1シリーズを使った3Dプリントの利便性を向上させる「相棒」的な存在となっています。

(参考:Bambu Lab AMS - Automatic Material System | Bambu Lab Global)



「X1 Carbon」と「X1」の相違点

ここまで、X1シリーズに共通する特徴について確認してきました。

X1シリーズには「X1 Carbon」と「X1」の2機種が存在しています。

基本性能は共通しているものの、「X1 Carbon」がより高性能な上位機種となっています。

以下、主な違いを確認していきましょう。

「X1 Carbon」はカーボンファイバー等の硬質フィラメントに対応

「X1 Carbon」という名前の通り、2機種の大きな違いは「X1 Carbon」のみ硬質フィラメントに対応していることです。

カーボンファイバー系(CF)やガラス繊維系(GF)のフィラメントは摩耗性が高く、ノズル等の材質に硬化鋼を採用した「X1 Carbon」だけが対応しています。

一方、スレンレス鋼製のノズルをもつ「X1」は、CFやGFは「Not recommended(非推奨)」となっており、PA(ポリアミド)やPC(ポリカーボネート)も「Capable(可能)」程度の表記となっています。(「X1 Carbon」は、「Ideal(理想)」と表記)

ちなみに、材質の違いはノズル周りだけではありません。

「X1 Carbon」のボディが金属(アルミ)とガラスでできているのに対し、「X1」はプラスチックとガラス製となっています。

「X1 Carbon」はエアフィルターやモニタリングカメラが標準搭載

「X1 Carbon」には、エアフィルターやモニタリング用のカメラといったサポート機能が標準搭載されている一方で、「X1」ではオプションとなっています。

モニタリング用カメラは「AIによるスパゲティ検出」にも使用されるため、「X1」ではスパゲティ検出も対応していません。


ここまで解説した内容を含め、「X1 Carbon」と「X1」の相違点をまとめた表は以下の通りです。

X1 CarbonX1
ボディの材質アルミ&ガラスプラスチック&ガラス
エクストルーダギアの材質硬化鋼
ノズルの材質硬化鋼ステンレス鋼
エアフィルターオプション
フィラメント(PA、PC)可能
フィラメント(カーボン/ガラス繊維強化ポリマー)非推奨
モニタリングカメラオプション

現在、公式ストアでは「X1」の販売は行われていないようです(2025年1月時点)。「X1」の存在は、Kickstarterのプロジェクト実施当初のオプションの1つという立ち位置だったのかもしれません。



最新機種「X1E」の特徴

出典:Bambu Lab

2023年10月に公開された「X1シリーズ」の最新機種が「X1E」です。

簡単に言うと、「X1C」の上位互換機種です。

本体サイズや造形サイズ、プリントスピードといったスペックは変わりません。

アップグレードされたのは、

  • 通信方式(イーサネットの追加等)
  • チャンバー・ノズルの加熱性能強化
  • 空気清浄機能の強化

です。

以下の表に変化点を列挙しています。

X1EX1 Carbon
Wi-Fi(WPA2-Enterprise)EAP-PEAP/EAP-TLS/TAP-TTLSなし
Ethernet Socket
Ethernet Speed
RJ45
100Mbps / Full Duplex
-
アクティブチャンバー加熱60℃なし
フィラメント(ABS, ASA, PC, PA, PET)
フィラメント(Carbon/Glass Fiber Reinforced PLA, PETG, PA, PET, PC, ABS, ASA)
フィラメント(PPA-CF/GF, PPS, PPS-CF/GF)×
空気清浄機能
ノズル最大温度320℃300℃
ビルドプレートBambu Smooth PEI PlateBambu Cool Plate
Bambu Engineering Plate
出典:Bambu Lab「X1E」

一時問題となったクラウド関連のエラーへの対策と見られる、オフクラウド運用が可能に。

Bambu Labの対応力の高さが感じられます。

チャンバーのアクティブ加熱・保温が可能になった点や、空気清浄機能の強化など、「X1 Carbon」以上にプロフェッショナル向けの3Dプリンターだと言えるでしょう。

 



「X1 Carbon」「X1E」のスペック一覧

「X1 Carbon」「X1E」のスペックを一覧で確認してみましょう。

モデル名X1 Carbon ComboX1 CarbonX1E Combo
本体イメージ
メーカーBambu LabBambu LabBambu Lab
価格(サンステラ)
¥249,000 (2025-05-17 14:00 時点)
¥209,000 (2025-05-17 04:24 時点)
¥458,000 (2025-05-17 09:46 時点)
価格(SK本舗)
¥249,000 (2025-05-17 14:00 時点)
¥209,000 (2025-05-17 12:02 時点)
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価格(Amazon)
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-
-
価格(海外ストア)
¥249,000 (2025-05-17 14:00 時点)
¥209,000 (2025-05-17 04:25 時点)
¥458,000 (2025-05-17 09:46 時点)
本体サイズ(LxWxH)[mm]389 x 389 x 457389 x 389 x 457389 x 389 x 457
本体重量[kg]16.6314.1316
構造CoreXYCoreXYCoreXY
密閉
ヒートチャンバー××60
組み立て組み立て済み組み立て済み組み立て済み
造形サイズ(LxWxH)[mm]256 x 256 x 256256 x 256 x 256256 x 256 x 256
最大スピード[mm/s]500500500
推奨スピード[mm/s]---
最大加速度[mm/s²]200002000020000
最大押出流量[mm³/s]323232
最大ノズル温度[℃]300300320
最大ヒートベッド温度[℃]120120120
対応フィラメントPLA, PETG, TPU, ABS, ASA, PVA, PET, PA, PC, Carbon / Glass Fiber Reinforced PolymerPLA, PETG, TPU, ABS, ASA, PVA, PET, PA, PC, Carbon / Glass Fiber Reinforced PolymerPLA, PETG, TPU, PVA, BVOH, ABS, ASA, PC, PA, PET, PPA-CF/GF, PPS, PPS-CF/GF, Carbon / Glass Fiber Reinforced Polymer
マルチカラーAMS
1台で4色
最大16色
×AMS
1台で4色
最大16色
消費電力[W]350350750
ディスプレイタッチ式タッチ式タッチ式
Wi-Fi
内部ストレージ[GB]444
カメラ/リモートモニタリング
スライスソフトBambu Studio
(PrusaSlicer)
(Cura)
(Superslicer)
Bambu Studio
(PrusaSlicer)
(Cura)
(Superslicer)
Bambu Studio
(PrusaSlicer)
(Cura)
(Superslicer)
その他LiDAR搭載
活性炭フィルタ搭載
LiDAR搭載
活性炭フィルタ搭載
LiDAR搭載
活性炭フィルタ搭載
イーサネット対応
出典公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

「X1」は現在公式ストアにて販売されていないことから、表から除外しています。



まとめ:目が離せないBambu Labのフラッグシップ「X1シリーズ」!

出典:Bambu Lab

今回は、Bambu Labの初代3Dプリンター「X1 Carbon」に代表される「X1シリーズ」について徹底解説してきました。

話題を集めたBambu Labのデビュー作についてもよく理解できたのではないでしょうか?

CoreXY構造とAI・LiDAR技術を駆使した高速・高性能3Dプリンター「X1 Carbon」や「X1E」。

少々値が張っても、「3Dプリンターの最先端を体験したい!」という方にはおすすめの3Dプリンターなのではないかと思います。

さらに、玉にキズとなっていた価格の高さも、Bambu Labはすでに克服済み

手頃な価格帯で家庭用3Dプリンター界に「本格参入」した後継機種「P1シリーズ」についての解説記事もぜひご覧ください。

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