【2/17販売開始】ELEGOO「Centauri Carbon」の徹底実機レビューを公開!今すぐチェックしよう!

【Centauri Carbon】ELEGOO初の密閉CoreXYFDM3Dプリンターを徹底実機レビュー!同時リリースCentauriとの違いは?

〜景品表示法に基づく表記:本サイトのコンテンツにはプロモーションが含まれている場合があります〜

こんにちは、管理人のウノケンです。

最近流行りのCoreXYタイプ(ノズルがXY方向に動く方式)の3Dプリンター。

気になるけれど、ちょっと値段が高い。。。

そんなハードルを感じていた方も多いのではないでしょうか?

そんな「CoreXY未体験」の方に注目してほしいのが、ELEGOOが2025年2月にリリースした最新FDM3Dプリンター「Centauri Carbon」

初心者でも手を出しやすいコスパとCoreXYならではのスピード&ハイクオリティを両立しているという噂の1台です。

今回、ELEGOO様より実機をご提供いただきましたので、

  • 「Centauri Carbon」の特徴
  • 実際に使ってみてわかった「Centauri Carbon」のスゴいところ
  • 使用する中で発見した「Centauri Carbon」の注意点

について、徹底実機レビューしていきたいと思います。

また、後半では同時リリースとなった「Centauri Carbon」「Centauri」の違いも解説。スペック&価格表も掲載しているので、どちらを選ぶべきかの判断ポイントがスッキリわかることでしょう。

「Centauri Carbon」「Centauri」の魅力と注意点がイッキにわかる内容になっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

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管理人:ウノケン
この記事を書いているのはどんな人?
  • 3Dプリンター関連メーカー勤務経験
  • 3Dプリンター特許出願経験
  • 3Dプリンター37機種・3Dスキャナー6機種の使用経験
  • 3Dプリント品販売点数1,000個以上
  • 3Dプリンター関連動画をYouTube投稿中!
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動画でレビューをチェックしたい方はこちら!

この記事の内容はYouTubeでも動画で解説しています。記事とあわせて活用してみてください。

【Centauri Carbon】ELEGOO初のエンクロージャー付きCoreXYFDM3Dプリンターを徹底実機レビュー!高速&高品質にコスパ1ケタ万円台で手が届く?スゴい&気になるところを全て解説!

それでは見ていきましょう!



ELEGOO Centauri Carbonの特徴

ELEGOO「Centauri Carbon」内部の密閉型CoreXY構造であることがわかる写真

まずは、「Centauri Carbon」がどんな特徴を備えているのか大枠を押さえましょう。

密閉型CoreXYという注目の構造をリーズナブルに実現しただけでなく、組み立て不要の簡単セットアップ多彩なフィラメント対応など、ELEGOOのこれまでのFDM3Dプリンター「Neptuneシリーズ」との違いも大きなポイントです。

このセクションでは、「コスパ・組み立て不要」「材料の種類」「トレンド機能」という3つの視点から魅力を解説していきます。

モデル名Centauri Carbon
本体イメージ
メーカーELEGOO
価格(サンステラ)
-
価格(SK本舗)
-
価格(Amazon)
-
価格(海外ストア)
¥60,000 (2025-02-20 19:30 時点)
本体サイズ(LxWxH)[mm]398 x 404 x 490
本体重量[kg]17.5
構造CoreXY
密閉
ヒートチャンバー×
組み立て組み立て済み
造形サイズ(LxWxH)[mm]256 x 256 x 256
最大スピード[mm/s]500
推奨スピード[mm/s]250
最大加速度[mm/s²]20000
最大押出流量[mm³/s]32
最大ノズル温度[℃]320
最大ヒートベッド温度[℃]110
対応フィラメントPLA, PETG, TPU, ABS, ASA, PLA-CF, PETG-CF, ABS-CF, ASA-CF, PET-CF, PA-CF, PET, PC, PA
マルチカラー×
消費電力[W]350
ディスプレイタッチ式
Wi-Fi
内部ストレージ[GB]
カメラ/リモートモニタリング
スライスソフトELEGOO Slicer
Orca
Cura
その他エアフィルター搭載
出典公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

コスパ・組み立て不要・簡単セットアップ

段ボールから取り出したELEGOO「Centauri Carbon」本体

「CoreXYの3Dプリンター=高額&上級者向け」という先入観を持っている方も多いかもしれません。

そんな常識を大きく変えるべく登場したのが「Centauri Carbon」。

開封後に必要な作業が非常に少ない状態で届くので、ユーザーが行う作業はビニールや緩衝材を取り除いて、ビルドプレートの固定を外す程度。

重量は約17.5kgと決して軽くはありませんが、1人でも十分持てるレベルです。箱から出して10分程度で、すぐに電源オンに移れるのは大きなメリットですね。

また、セットアップ後の初回電源投入時には、本体が自動でモーターやノズル、ベッドの動作チェックを行い、ベッドレベリングやインプットシェーピング(振動補正)までイッキに完了させます。ユーザーはスクリーンをタップするだけなので、初心者でもベッドの水平出し(高さ調整)に失敗するリスクが大幅に下がっています。

そんな初心者への配慮と本格3Dプリントが可能なCoreXY構造を両立していながら、“6万円”というコスパも実現しているのが「Centauri Carbon」。家庭向けハイエンドに近い機能を抑えめのコストで手に入れたい方必見の1台でしょう。

3Dプリントできる材料の種類が豊富【耐摩耗でカーボンファイバーも】

ELEGOO「Centauri Carbon」でABSを使って3Dプリントしたハニカム状のボックス
ABSでプリントしたハニカム状のボックス

Centauri Carbonの強みは、密閉型CoreXYによるプリント安定性や剛性の高さだけでなく、取り扱い材料の広さにもあります。

PLAはもちろん、ABSやASAといった冷却に敏感な素材でも、密閉構造によって保温された造形空間のおかげで反りが抑えられます。ヒートベッドの温度調整やスティックのりを併用すれば、さらに成功率を高めることも可能。

さらに、ノズルは耐摩耗仕様。PLA-CFをはじめとするカーボンファイバー配合のフィラメントにも挑戦しやすいのが魅力。

こうしたフィラメントはノズルをすぐ摩耗させてしまうため、対応していない機種も少なくありません。Centauri Carbonは「Carbon」と名乗るだけあって、摩耗性の高いフィラメントを想定した設計になっています。

その他、やわらかいTPU系素材にも対応しているため、シューズパーツや防振部品、ゴム状のパッキンを作るなど、用途の幅が広がるでしょう。

このように対応材料が多いため、用途に応じて最適なフィラメントを3Dプリントに活用することが可能です。

カメラ・ノズルクリーナー・!トレンド機能を網羅

ELEGOO「Centauri Carbon」内部のフィラメントカッター
家庭用3Dプリンターの定番パーツとなりつつあるノズルクリーナーとフィラメント排出口

CoreXY構造が「定番化」しつつある近年の家庭用FDM3Dプリンター。そんな中、従来のベッドスリンガータイプでは、あまり見かけなかったパーツ・機能が採用されるようになってきています。

たとえば、カメラとLEDが標準搭載され、プリント中の様子を撮影することが可能に。

また、Wi-Fi対応のため、撮影画像をパソコンでリアルタイムモニタリングしたり、プリントの開始・停止等の操作を遠隔で実行することができるようになっています。

さらに、ノズル周りをクリーニングしてくれるブラシや、フィラメントのロード・アンロード時に不要なフィラメントを本体外部に出すための排出口も搭載されています。

こうした「トレンド機能」とも言えるエッセンスが数多く盛り込まれた「Centauri Carbon」。コスパ機種でありながら、初心者でも高度なCoreXY機を手軽に扱える工夫が凝らされています。

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使ってみてわかった!Centauri Carbonのスゴいところ

Centauri CarbonのCoreXY構造とカメラ・LEDを示した画像

ここからは実際にCentauri Carbonを使ってみた体感を踏まえ、特に優れていると感じたポイントを3つピックアップ

高速プリント時の仕上がりや、ABS・CFを含む多様な材料への対応、そしてELEGOOが「Neptuneシリーズ」から進化させた新機能を中心に解説していきます。

CoreXYクオリティの高速&高品質

Centauri Carbonで高速プリントした高精度3DBenchyのアップ写真

まず目を引くのが、CoreXY構造ならではの高速&高品質ぶり。

3DBenchyを約15分という短時間で完成させながらも、表面の波打ちやオーバーハングの乱れなどが最小限に抑えられており、プラットフォームとの接着も良好でした。

これは最大速度500mm/s、最大加速度20000mm/s²(製品公称値)を活かしたスピード設定が大きく寄与し、かつフレーム剛性がしっかり確保されている証拠とも言えるでしょう。

Centauri Carbonでキレイにプリントされた第一層シート

プリントの土台となる「第一層」をプリントして均一性を確認した際には、わずかに左前方が歪んだ程度で、ほぼ完璧な仕上がりに。ワンタップで実行できるオートレベリングがしっかり効いていることが確認できました。

3Dプリンターにおいて、最初の層は成功率を左右する重要な要素。Centauri Carbonは初期セットアップ時にしっかりキャリブレーションを行うため、初心者が失敗しやすいベッド調整に悩まされることも少なくなるでしょう。

激しい振動が発生しにくいのも、CoreXY構造と「Centauri Carbon」肝入り高剛性フレームによるメリット。高速でノズルを動作させながらも、高品質な造形が期待できます。

耐摩耗ノズル&密閉で使えるフィラメントいろいろ

PLA-CFフィラメントをCentauri Carbonでプリントしたサンプル

コスパ機ながらも、カーボンファイバー配合やABSなど難易度の高いフィラメントにも対応しているのは、「Centauri Carbon」の大きな強み。

実際、PLA-CFを使って格子状のオブジェを出力したところ、特有のマットな仕上がりで高級感のある質感になりました。

CoreXY構造であれ、家庭用機では「カーボンファイバー非対応」というケースは少なくありません。CF対応のCoreXY機を探している方にとっては、「Centauri Carbon」が有力候補となるでしょう。

ABSフィラメントを密閉したCentauri Carbonでプリント中の様子

汎用性の高い樹脂であるABS。これまでの「Neptuneシリーズ」のような開放型3Dプリンターでは扱いが難しいフィラメントでした。

密閉タイプの「Centauri Carbon」は、筐体がベッドの熱をある程度保持し、低温からくる反りや割れを抑制してくれます。もちろん、ヒートチャンバーのように加熱したり、内部温度を制御したりできるわけではありませんが、開放型プリンターより格段に成功率は高く、冷気の影響を受けにくい構造は心強いです。

実際にABSをプリントしてみたところ、造形物はコーナーが軽く浮いた程度で、全体としては十分合格レベルでした。

TPUフィラメントをCentauri Carbonでプリントした3DBenchyサンプル

さらに、「Centauri Carbon」はTPUのような柔軟素材にも対応。

ノズルまわりの設計によってはフィラメント詰まりを起こしがちなTPUですが、CoreXYかつエクストルーダー経路が比較的シンプルなので、スムーズにプリントすることができました。

PLAやPETGに慣れた次は、CF系やABS系に挑戦し、用途によってはTPUまでカバーする——そんな幅広い材料に1台で対応できるのは、予想以上に汎用性が高いと感じることでしょう。

Neptuneシリーズからの進化(組立不要・CoreXY・オートレベリング等)

Centauri Carbonの本体側面にフィラメントをセットした様子
手が届きやすい本体側面にフィラメントをセットできる

ELEGOOのFDMラインといえば、2023年までリリースされてきた「Neptuneシリーズ」で有名でした。

約1年の沈黙を経て登場した「Centauri Carbon」への移行にあたり、大きく進化した点がいくつも存在します。

まずは「ほぼ組み立て不要」であること。開放型のベッドスリンガー構造を採用していた「Neptune 4シリーズ」までは、ある程度ユーザーがフレームを組み立てたりネジ留めしたりする必要がありましたが、今作ではダンボールから出して、フタとフィルムを外すだけでほぼ完了という手軽さを実現しています。

また、レベリングも初期キャリブレーションにおいて自動実行(オートレベリング)してくれるようになり、初心者がつまづきがちな高さ調整の失敗を大幅に減らせるようになりました。

Centauri Carbon内部に設置されているモニタリング用カメラ
本体内部に設置されているモニタリング用カメラ

さらに、カメラとLEDが標準搭載されている点も大きな魅力です。

「Neptuneシリーズ」までは、市販のカメラを後付けする必要がありましたが、Centauri Carbonでは撮影&タイムラプス作成が標準機能として組み込まれました。

後述するように照明には少々課題がありますが、暗い部屋の中で稼働する3Dプリンターの稼働状況を動画で確認できるのは非常に便利です。

専用スライスソフト「ELEGOOSlicer」でリモートモニタリングをする様子のスクリーンショット
ニューリリースの専用スライスソフト「ELEGOOSlicer」ではリモートモニタリングも可能

そして、ソフトウェア面にもアップグレードがありました。

「Centauri Carbon」の登場にあわせて新しくリリースされた「ELEGOOSlicer」はOrcaSlicerをベースにしており、これまでのCuraベースの設定に比べて格段に使い勝手が向上

スライスデータの無線送信やリモートコントロール・リモートモニタリングの連携も簡単で、ユーザーエクスペリエンスを大幅に向上させています。

総じて、「Neptuneシリーズの延長線」というより「全く新しい路線」に切り替わった印象の「Centauri Carbon」。

進化する業界の状況に合わせて、ELEGOOもFDM機を本格強化してきた意気込みが伝わる1台です。

さらに、2025年Q3には「Centauri Carbon」のマルチカラー対応が予定されています。

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ELEGOO Centauri Carbonの注意点は?

Centauri Carbon内部でLEDをオンにした場合の様子
本体内部にはLEDも搭載されているが。。。

ここからは、「Centauri Carbon」の導入前に知っておきたい注意点を解説していきます。

コスパ機種ならではの「トレードオフ」が存在するのは必然ですが、購入前に知っておけばストレスも減らせるはず。

実際に使ってみたからこそわかる注意事項3つを紹介していきます。

カメラ&LEDの性能は最低限

Centauri Carbonの内蔵カメラが撮影した低解像度のタイムラプス画面
Centauri Carbonの内蔵カメラが撮影した低解像度のタイムラプス画面

標準搭載のカメラとLEDは、タイムラプスやリモートモニタリングに活躍するものの、その画質と照度はあまり期待できません

エクスポートされたタイムラプス動画の解像度は640×360に留まり、表示映像はざらつきが目立ちます。LEDの光量も小さく、暗い部屋で3Dプリントする場合、(とくにリモートモニタリングでは)細部まで確認するのが難しいでしょう。

Centauri CarbonのLEDが弱いため、プリント品が明るく照らされていない映像

この点は、コスパを重視した設計という面では仕方ない部分でしょう。そもそも、タイムラプスやリモートモニタリングに高い画質を期待することは少ないはず。あらかじめ知っておけば問題ないポイントではないでしょうか。

カメラに関連して、ELEGOOのスマホアプリはまだ存在していません(レビュー時点)。外出先からのモニタリングができないという制約がある点も覚えておきましょう(今後のリリースに期待。。。!)。

プリント不可の領域あり

スライスソフトELEGOOSlicerのビルドプレート表示画面で、一部が白抜きされてモデルを配置できない様子
ELEGOOSlicerで256×256×0.2mm³サイズのシートを配置した様子。右手前の白いプリント不可領域に重なってしまう。

「Centauri Carbon」の造形サイズは、最大で256×256×256mm³とされていますが、実はスライスソフト上で白抜きされた“プリントできないエリア”が存在します。

これは、フィラメントをアンロードする際に、プリントヘッドを押し付けて余分な樹脂をカットするための機構があるためです。専用スライスソフト「ELEGOOSlicer」では、このスペースが白抜きで明示されていて、プリントしたいモデルを配置できないようになっています(赤いエラー表示がポップアップする)。

実は、最近のマルチカラー対応機種やフィラメントカッターを搭載した3Dプリンターではよくある仕様。表記上のビルドサイズよりも実効的に使える面積がやや狭くなる点は、あらかじめ認識しておくといいでしょう。

白抜きエリアを除いた実質の最大横幅は240mm程度になります。

2025年Q3には「Centauri Carbon」のマルチカラー対応が予定されています。

扉開放時はファンの騒音が大きめ

正面扉を開放してPLAを高速プリント中のCentauri Carbonの騒音を計測している写真
正面扉を開放して3DBenchyを高速プリント(測定距離:約1m)
正面扉を閉めてPETGをプリント中のCentauri Carbonの騒音を計測している写真
正面扉を閉めてPETGのデフォルト設定でプリント(測定距離:約1m)

密閉構造でABSなどのフィラメントを保温できる半面、PLAやTPUのような素材を扱う場合、正面扉を開けてプリントすることが推奨されます。

ところが扉を開けると、背面の冷却ファン音がかなり大きくなるのが気になるところ。扉を閉めて測定した場合は約50dB前後、開放時には60dB近くまで上がる結果となり、部屋が静まり返っている深夜などには騒音がやや気になるかもしれません。

特に高速造形時に強力な冷却がなるため、ファンの音も大きくなりがち。「必ずしも扉を閉めて静かにプリントできるわけではない」ことは頭に入れておきましょう。


ここまで挙げてきたポイントは、人によっては気になるところかもしれません。他の3Dプリンターもチェックしておきたい!という方は、比較ツール等を活用して他の機種の情報も確認しておきましょう。

「ここに記した気になるポイントは問題ないよ!」

という方にとっては、高い機能性を低コストで実現した非常におすすめできる3Dプリンターなのではないかと思います!

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同時リリースELEGOO Centauriとの違いは?【スペック&価格】

Centauri CarbonとCentauriが並び立つ様子

ELEGOOが同時発売した「Centauri Carbon」と「Centauri」は、価格やエンクロージャー構造をはじめ、対応フィラメントやファンなど細部にも違いがあります。

この項目では、それらの特徴を比較しつつ、用途に合わせた選択ポイントを解説

材料の選択肢や快適性を重視するのか、コストパフォーマンスを重視するのか、ぜひご自身のニーズに合った機種を見つけてください。

Centauri CarbonとCentauriの一番の違いはエンクロージャー

Centauri Carbon最大の特長は、ガラスとプラスチック素材を組み合わせた密閉型エンクロージャーを採用している点です。

この構造によりプリント時の熱や臭気を閉じ込めやすく、温度を一定に保ちながらABS等の冷えに弱いフィラメントを安定して扱えます

一方のCentauriはオープンフレーム設計のため、軽量化と価格の抑制に加え、プリント動作の確認が簡単という利点があります。

ただし、温度や臭気が外に逃げやすいので、よりデリケートな材質を扱う際は環境整備が必要。

用途や作業環境に合わせて、エンクロージャーの有無をしっかり検討することが重要です。

カメラや補助ファン、カーボンファイバー対応にも注目

もう一つ注目したいのが、Centauri Carbonだけが搭載するチャンバー監視カメラと補助ファン

カメラによって離れた場所でも進捗を確認でき、万一のトラブルにもすぐ対応できます。

さらに補助ファンや活性炭フィルターが装備されているため、高温下での安定した排気や臭気対策が可能。

また、「Carbon」という名前通り、カーボンファイバー入りフィラメントへの対応も大きな魅力で、硬度の高い素材を使った機能部品や機構パーツの造形が手軽に行えます。

一方のCentauriでも基本的なPLAやPETGなどは問題なく使用できますが、高温環境や特殊なフィラメントへの対応力ではCentauri Carbonが優位

自身の想定する使い方や出力するモデルの材質に合わせ、より適したモデルの選択が重要になります。

ELEGOO Centauri Carbon&Centauriのスペック一覧

「Centauri Carbon」「Centauri」の主なスペックと価格は以下の通りです。

他の機種とも比較したい方は、Age of 3DPのスペック&価格比較ツールを活用してみてください。

モデル名Centauri CarbonCentauri
本体イメージ
メーカーELEGOOELEGOO
価格(サンステラ)
-
-
価格(SK本舗)
-
-
価格(Amazon)
-
-
価格(海外ストア)
¥60,000 (2025-02-20 19:30 時点)
¥43,000 (2025-02-20 19:30 時点)
本体サイズ(LxWxH)[mm]398 x 404 x 490398 x 404 x 490
本体重量[kg]17.514
構造CoreXYCoreXY
密閉×
ヒートチャンバー××
組み立て組み立て済み組み立て済み
造形サイズ(LxWxH)[mm]256 x 256 x 256256 x 256 x 256
最大スピード[mm/s]500500
推奨スピード[mm/s]250250
最大加速度[mm/s²]2000020000
最大押出流量[mm³/s]3232
最大ノズル温度[℃]320320
最大ヒートベッド温度[℃]110100
対応フィラメントPLA, PETG, TPU, ABS, ASA, PLA-CF, PETG-CF, ABS-CF, ASA-CF, PET-CF, PA-CF, PET, PC, PAPLA/PETG/TPU/ABS/ASA
マルチカラー××
消費電力[W]350350
ディスプレイタッチ式タッチ式
Wi-Fi
内部ストレージ[GB]
カメラ/リモートモニタリング×
スライスソフトELEGOO Slicer
Orca
Cura
ELEGOO Slicer
Orca
Cura
その他エアフィルター搭載
出典公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。



まとめ:Centauri Carbonは初心者にもオススメのCoreXY3Dプリンター!

扉を開放したELEGOO「Centauri Carbon」の正面画像

値段が高くなりがちなCoreXY構造を、“6万円”というリーズナブルな価格で実現した「Centauri Carbon」。

初心者に優しい、組み立て不要&オートキャリブレーション、さらにカーボンファイバーからABS・TPUまで幅広い素材対応と、エンクロージャー付き3Dプリンターならではの優れた機能が詰め込まれていることが確認できましたね。

カメラ画質や騒音といった多少のトレードオフはあるものの、コスパや手軽さを考えれば十分納得できるレベルでしょう。

初めてのCoreXY3Dプリンター、どれにしようかな?

と考えている初〜中級者にとって、有力な選択肢の1つになるはずです。

さらに、同時リリースのエンクロージャー非搭載版「Centauri」も要注目

「Centauri Carbon」以上の超絶コスパCoreXYを実現しています。

  • エンクロージャー不要(ABS等はあまり使わない)
  • カメラ不要
  • カーボンファイバー対応不要

という方は、「Centauri」の選択も検討してみてください!

販売情報

2/17 日本時間23時にELEGOO公式ストアにて販売開始されました!

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