【A1miniが40%OFF】Bambu Labが新生活セール実施中!【4/4まで】

【最大600mm/s】高速プリント対応フィラメント徹底解説!【FDM3Dプリンター】

〜景品表示法に基づく表記:本サイトのコンテンツにはプロモーションが含まれている場合があります〜

こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、

FDM3Dプリンター用の高速プリント対応ハイスピードフィラメントについて徹底解説

していきます。

2022年以降、

  • Anycubic「Kobra 2シリーズ」
  • Bambu Lab「X1-Carbon」「P1P」「P1S」
  • Creality「K1シリーズ」
  • ELEGOO「Neptune 4シリーズ」
  • QIDI TECHの「X-Max 3」「X-Plus 3」「X-Smart 3」

といった高速プリントが可能なFDM3Dプリンターが続々登場中。

そのポテンシャルを最大限引き出すためには、

  • 材料であるフィラメント

も、高速プリントに対応したものを使用することが好ましいです。

この記事では、そんな「高速プリント対応フィラメント」について、その特徴と主要各社の製品例を解説していきます。

「『Kobra 2 Pro』を買ったけど、今までと同じフィラメントでいいのかな…?」

「高速プリントに対応したフィラメントにはどんな種類があるの…?」

といった疑問に答える内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。

Age of 3DPアイコン画像
管理人:ウノケン
この記事を書いているのはどんな人?
  • 3Dプリンター関連メーカー勤務経験
  • 3Dプリンター特許出願経験
  • 3Dプリンター39機種・3Dスキャナー6機種の使用経験
  • 3Dプリント品販売点数1,000個以上
  • 3Dプリンター関連動画をYouTube投稿中!

それでは見ていきましょう!


YouTubeで「高速フィラメント比較」動画を公開中!

この記事に関連する内容はYouTubeでも動画で解説しています。記事とあわせて活用してみてください。

【Rapidus500】#SK本舗 の新しい高速プリント対応PLAフィラメントを使ってみた!本当に高速プリントできる?他社フィラメントと比較した驚きの結果とは…?



高速プリント対応フィラメントとは

高速プリント対応フィラメントは、

通常よりも速いプリントスピードに対応できるフィラメント

です。2022年以降、続々登場するプリントスピードの速いFDM3Dプリンターの登場にあわせて、対応したフィラメントも各社から次々にリリースされています。

流動性の高さや放熱性の高さに特徴があり、製品にもよりますが、対応できるプリントスピードは200〜600mm/sに達します



高速プリント対応フィラメントを選ぶときのポイント

高速プリント対応フィラメントを選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。

後半で各社のフィラメントについて確認する前に、しっかり注意点を押さえておきましょう。

名前は「High-Speed」「Rapid」「Sonic」など様々

高速プリント対応フィラメントには、統一された名前があるわけではありません。

フィラメント販売各社がそれぞれ独自のネーミングをしています。いくつかの例を見てみましょう。

「Speed」や「Rapid」、「Sonic」など、「速さ」を連想させる単語が使われている点では共通しています。

フィラメントによって対応できるプリントスピードは異なる

「高速プリント対応」のフィラメントであっても、製品によってどの程度高速にプリントできるかは異なります。

各社の公式ページには、

  • 推奨されるプリントスピード
  • 対応できる最大のプリントスピード

といったパラメータが記載されていることがほとんどです。

これらの値を参考にして選択すると良いでしょう。

後述する各社のフィラメント紹介では、公式ページから引用したこれらの値をあわせて記載しています。

家庭用の標準的なPLAフィラメントのプリントスピード(推奨値)は40〜100mm/s程度です。高速プリント対応フィラメントを選ぶ際の参考にしてみてください。

現状、PLAとABS以外の高速フィラメントはほとんど見られない

現状、200〜600mm/sの高速プリントに対応できるフィラメントの種類は、

  • PLA
  • ABS(※現状かなり少ない)

といった、メジャーな材料に限られます。

今後、推奨プリントスピードの速い他種類のフィラメントが登場していくことも考えられますが、TPUのような柔らかい材料を高速化することは難しいでしょう。

高速タイプのTPUでも、推奨プリントスピードは100mm/sを下回る

一方、高速3Dプリンターの先駆者的存在であるBambu Labのフィラメントは、PLA・ABS以外にもPCやASAなどが高速プリントに対応しています。

本記事でも一部ピックアップしますが、詳細が知りたい方は以下の記事をご覧ください。



主要各社の高速プリント対応フィラメント一覧

ここからは、

具体的な高速プリント対応フィラメントと、その特徴について確認

していきましょう。

主要各社の製品ラインナップから高速プリントに対応するものをリサーチし、以下のフィラメントをピックアップしています。

フィラメント名High Speed PLAPCHyper Series PLARapid PLA PlusePLA-HSPolySonic PLAPolySonic PLA ProPLA RapidoPLA Matte RapidoABS RapidoHigh Speed PLA
イメージproduct imageproduct imageproduct imageproduct imageproduct imageproduct imageproduct imageproduct image
メーカーAnycubicBambu LabCrealityELEGOOeSUNPolymakerPolymakerQIDI TECHQIDI TECHQIDI TECHSUNLU
価格(サンステラ)
¥7,280 (2025-04-01 17:21 時点)
価格(SK本舗)
-
価格(Amazon)
-
価格(海外ストア)
¥7,280 (2025-04-01 17:21 時点)
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

それぞれ確認していきましょう。

SK本舗「Rapidus500」

【Rapidus500】#SK本舗 の新しい高速プリント対応PLAフィラメントを使ってみた!本当に高速プリントできる?他社フィラメントと比較した驚きの結果とは…?

SK本舗から2024年に登場した高速対応フィラメント「Rapidus500」。

最大600mm/sに対応する高品質フィラメントです。

その実力は上記の動画で比較検証しているので、ぜひチェックしておきましょう。

Anycubic「High Speed PLA」

Anycubic High-Speed PLA Filament | High Speed, High QualityThe Efficient Partner

Anycubic「High Speed PLA」は、最大500mm/sの高速プリントに対応したPLAフィラメントです。

続々登場している500mm/s超えの最大プリントスピードをもつFDM3Dプリンターに対応するフィラメントで、超高速モデル「Kobra 2シリーズ」の登場に伴い、Anycubic公式にて予約販売が開始しています(2023年10月時点)。

アップデート!

日本のAmazonでも販売開始されました!

Bambu Lab「PC」

出典:Bambu Lab

「PC(ポリカーボネート、Polycarbonate)」は、さまざまな身の回り品に使用されてる材料。

  • 耐衝撃性や耐熱性に優れ、透明度が高いという特徴をもつ

材料です。この特徴から、カメラ用のプラスチックレンズなどにも使用されています。

Bambu Labの「PC」は、最大300mm/sのプリントスピードに対応

現状、高速プリントに対応するPCはほとんど見られず、貴重な存在だと言えるでしょう。

Bambu Labでは、他ブランドではあまり見られない高速プリント対応フィラメントが、この他にも多数取りそろえられています。

以下の記事で解説しているので、一度チェックしておくと良いでしょう。

Bambu Lab PC 1kg
created by Rinker

Creality「Hyper Series PLA」

Creality「Hyper Series PLA」は、最大600mm/sの高速プリントに対応したPLAフィラメントです。

高い流動性と冷却性をもち、さらには、ABSよりも高い引張強度と靭性を実現しています。

Creality「K1」をはじめとする、昨今の高速3Dプリンターを使用する際にはぜひ検討したいフィラメントですね。

また、2023年9月のCrealityローンチイベントでは、「Hyper Series ABS」フィラメントのリリースも発表されています。

出典:YouTube「Full Creality Autumn Launch Event in Germany - Watch the Complete Presentation with Good Audio」

このフィラメントは、一般的なABSの5倍高速なプリントを実現できる模様。

今後の発売開始を待ちましょう。

ELEGOO「Rapid PLA Plus」

出典:ELEGOO

ELEGOO「Rapid PLA Plus」は、最大600mm/sの高速プリントに対応したPLAフィラメントです。

超高速モデル「Neptune 4シリーズ」の登場に伴い、2023年の8月に発表されました。

現時点で日本における販売は確認できていませんが、ELEGOO公式アメリカ版Amazonではすでに販売が開始されています(2023年10月時点)。



eSUN「ePLA-HS」

「ePLA-HS」は、高速プリントに対応したPLAフィラメントです。

熱で溶かされた状態でスムーズにノズルから流れ出て、かつ急速に冷却されることにより、高速プリント時においても高い品質でプリントすることが可能になります。

昨今続々登場している高速タイプのFDM3Dプリンターとの併用を強く意識したフィラメントで、公式ページではBambu Lab「P1P」「X1」、Creality「K1」「K1 Max」等に使用した場合の適切な設定パラメータ(速度や加速度、ノズル温度等)についても詳細に掲載されています。

これらの3Dプリンターを使用する場合の推奨値として、最大300mm/sの値が記載されています。

Polymaker「PolySonic PLA」「PolySonic PLA Pro」

PolySonic™ PLA - The Next Generation of High Speed 3D Printing

PolySonic PLA

「PolySonic PLA」は、PolySonicシリーズのスタンダードなPLAで、最大300mm/sの高速プリントが可能です。

  • 高押し出し速度
  • 高精度
  • 高層接着力

といった特性により、高速プリント時においても機械的特性をほとんど低下させずに品質を維持することが可能です。

PolySonic PLA Pro

「PolySonic PLA Pro」は、より強度の高い高速プリント対応PLAで、こちらも最大300mm/sの高速プリントが可能です。

  • ABSと同等の衝撃強度
  • ASA・PETGを上回る曲げ強度

を実現した耐久性の高いフィラメントとなっています。

アップデート!

日本のAmazonでも販売開始されました!

 



QIDI TECH「PLA Rapido」「PLA Rapido Matte」「ABS Rapido」

PLA Rapido

QIDI TECH「PLA Rapido」は、最大400mm/sの高速プリントに対応したPLAフィラメントです。

QIDI TECHの「X-Max 3」「X-Plus 3」「X-Smart 3」のような高速プリントを特徴とするFDM3Dプリンターに適したフィラメントとなっています。

PLA Rapido Matte

QIDI TECH「PLA Matte Rapido」は、「PLA Rapido」のマット色バージョンです。

「Olive Green」や「Warm Gray」といった一風変わったマット色が9種類展開されています。

ノズル温度やヒートベッド温度といったプリントパラメータは「PLA Rapido」と同様で、最大400mm/sという高いプリントスピードを実現しています。

ABS Rapido

QIDI TECH「ABS Rapido」は、最大400mm/sの高速プリントに対応した特殊なABSフィラメントです。

高速フィラメントとしては珍しい、ABSフィラメントである点に要注目。

高速プリントに対応しているだけでなく、

  • 臭いが少ない
  • 層間の密着性が高く、Z方向の強度が高い
  • 絡まりづらく、スムーズに押し出され、安定してプリントできる

という特徴を備えています。

SUNLU「High Speed PLA」

SUNLU「High Speed PLA」は、250mm/sを超える高速プリントに対応するPLAフィラメントで、以下のような性質を備えています。

  • 流動性が500%向上
  • 放熱性能が180%向上
  • 通常速度(<100mm/s)時のプリント品質向上

現時点では公式ページやAmazon等での販売は見られません(2023年10月時点)。



まとめ

今回は、FDM3Dプリンター用の高速プリント対応フィラメントについて徹底解説してきました。

FDM3Dプリンターの生産性と品質を劇的に向上させる高速プリント対応フィラメント。

最新の高速プリント対応3Dプリンターの性能を最大限発揮させるための要注目アイテムであることがよく理解できたのではないでしょうか?

その他、フィラメントの「種類」や「選び方」についてもっと知りたいという方は、以下の「完全ガイド」記事を読んでみてくださいね!

タイトルとURLをコピーしました