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【FilaDryer S4】4本同時乾燥!SUNLU最新フィラメント乾燥機の使用感を徹底実機レビュー!

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こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、

SUNLUのフィラメント乾燥機「FilaDryer S4」を徹底実機レビュー

していきます。

昨年9月にキックスターターにてクラウドファンディングが行われた、SUNLUの最新フィラメント乾燥機「S4」。

SUNLUといえば、「S1」「S2」と過去にもフィラメント乾燥機をリリースしており、日本でもかなりシェアの大きいブランド。今回取り上げる「S4」は、初の4本同時乾燥モデルということもあって、クラウドファンディング開始当初から大きな話題に。

2024年に入ってからは日本のAmazonでも購入可能になって、気になっている方も多いことでしょう。

今回、SUNLU様より実機をご提供いただきましたので、

  • 「S4」の使用感
  • 旧機種「S2」からの進化はどこにあるのか?

について、徹底レビューしていきたいと思います!

Age of 3DPアイコン画像
管理人:ウノケン
この記事を書いているのはどんな人?
  • 3Dプリンター関連メーカー勤務経験
  • 3Dプリンター特許出願経験
  • 3Dプリンター32機種・3Dスキャナー6機種の使用経験
  • 3Dプリント品販売点数1,000個以上
  • 3Dプリンター関連動画をYouTube投稿中!

動画でレビューをチェックしたい方はこちら!

この記事の内容はYouTubeでも動画で解説しています。開封の様子など、動画ならではの内容も盛りだくさんの解説をお楽しみください!


それでは見ていきましょう!

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SUNLU「FilaDryer S4」の特徴

まずはじめに「S4」の特徴をざっと把握しておきましょう。

最新フィラメント乾燥機「S4」の特徴
  • フィラメント「4本」を同時乾燥可能
  • 強力&高効率加熱 【S2の6.9倍】
  • 湿度コントロールも可能に

「特徴はいいから、はやく実機レビューが見たい!」

という方は該当箇所までジャンプしてください。

フィラメント「4本」を同時乾燥可能

出典:SUNLU
出典:SUNLU

冒頭でも触れたように、「S4」は

フィラメントスプール4本の同時乾燥

が可能となっております。

  • 4台の3Dプリンターに同時に乾燥供給(上記画像参照)
  • マルチカラー3Dプリンター向けの同時乾燥

といった芸当が可能に。

複数台のフィラメント乾燥機を用意せずとも、上記のような用途においては、これ1台で事足りてしまいます。

強力&高効率加熱 【S2の6.9倍】

出典:SUNLU

旧機種「S2」に比べたアップグレードとして、「S4」は

強力かつ高効率に進化

しています。

加熱出力は330Wで、これは「S2」に比べて6.9倍の値。格納本数分だけ単純に4倍になったわけではありません。

出典:Amazon

「S2」よりも急速に加熱することが可能になっていて、例えば、70℃に到達する時間は

  • 「S2」が80分
  • 「S4」が50分

と、大幅に短縮されています。

湿度コントロールも可能に

出典:SUNLU

「S4」の特徴として、

湿度コントロールが可能になっている

点も特徴です。

これは、「設定した上限の湿度を超えると、自動で加熱を開始して25%になるまで湿度を落としてくれる」という機能。

長期間にわたって湿度を一定の値以下に保ってくれるため、「S4」を「防湿保管庫」として活用することもできるでしょう。

「ちょっとわかりにくい...」

という方は、ぜひ上記の実機レビュー動画で実際の湿度コントロールの様子を確認してみてください。



SUNLU「FilaDryer S4」の実機レビュー!

ここからは、

「S4」の開封と、最初のセットアップ

を行っていきます。

開封&本体チェック!

「S4」を開封していきます。段ボールの中には、

  • 本体
  • PTFEチューブ(フィラメントを「S4」から3Dプリンターにガイドする役割)
  • シリコンプラグ(フィラメント供給口を塞ぐ役割)
  • 電源コード
  • 取扱説明書

が同梱されています。

「S4」の特徴は、筐体の上面と側面のそれぞれにフィラメント供給口が配置されています。3Dプリンターとの位置関係に応じて使い分けられるので、けっこう便利。

実際に使ってみると、個人的には側面の供給口の方がスムーズにフィラメントが取り出せるように感じました。

「S4」の内部を確認すると、

  • ヒーター&ファン
  • 乾燥剤入れ

が視界に入ります。乾燥剤入れが含まれていることで、「S4」をフィラメントの防湿保管庫として活用しやすくなっています。

インターフェースと操作方法の確認

「S4」のインターフェース。加熱から10分ほどで26℃→55℃に到達。

本体裏の物理スイッチをオンにすると、正面インターフェースの電源マークが浮かび上がります。これをタップするだけで乾燥(加熱)が開始。基本的な操作方法は、

  • 左下の「SET」をタップ→設定項目(設定温度・フィラメントの種類・加熱時間等)の切り替え
  • 中央下の「上下ボタン▲▼」をタップ→数値・項目の選択

となります。

詳細な開封・インターフェース確認の様子は、上記のYouTubeレビュー動画で解説しています。



「S4」でフィラメントを乾燥!その効果は。。。?

「S4」本体の確認を終えたところで、いよいよフィラメントを乾燥させていきたいと思います。

1週間放置したフィラメントを乾燥!前後のプリント品質は?

High Speed PLA(出典:SUNLU)
グレー(左)は6時間乾燥、ブラック(右)は乾燥なしでプリント

今回、新品の「SUNLU High Speed PLA」を2本開封し、湿度50〜60%の室内に1週間放置。

  • 片方(ブラック)は乾燥なしでそのまま
  • もう一方(グレー)は「S4」で6時間乾燥

という条件でそれぞれプリントし、その品質を比較していきます。

今回プリントするのは、おなじみの#3DBenchy

その結果は。。。

乾燥させずにプリントしたブラックに比べて、「S4」による6時間の乾燥を経たグレーのBenchyは、大幅に糸引きが減少

「S4」による乾燥の効果がしっかり確認できる結果になりました。



【衝撃】2年放置した「超吸湿」フィラメントは復活するのか。。。?

さきほどのhigh Speed PLAを用いた検証は、新品のフィラメントをあえて吸湿させて行いました。

続いては、2年前に開封して中途半端に残ってしまったSUNLU Wood PLAを使った検証を実施していきます。

乾燥前のWood PLAを用いてプリントしたBenchyがこちら。

「これでもか!」と言わんばかりの糸引きっぷりです。乾燥によって「復活」するのか心配になるレベル。

この「超吸湿」フィラメントを「S4」に突っ込んで、6時間乾燥。

乾燥前後のプリント品を並べた、その結果をご覧ください。

完☆全☆復☆活!

糸引きはほぼゼロ、表面のツルツル感も見違えるほどです。

乾燥後のBenchyの下3分の1にはザラザラ感が残っていますが、これは乾燥時にチューブに入っていた部分が十分に乾燥されなかったことによるものと考えられます。乾燥時にはチューブに入れずに全体を「S4」に入れておいたほうがベターでしょう。



まとめ:複数台運用orマルチカラー使用者にはとくにおすすめの「S4」!

今回は、SUNLUの最新フィラメント乾燥機「FilaDryer S4」について徹底レビューしてきました。

その急速・効率加熱による乾燥というフィラメントドライヤーとしての肝となる性能はもちろんのこと、「4本同時乾燥」という他にはない特徴が光る「S4」。

とくにおすすめしたいのは、

  • FDM3Dプリンターを複数台運用している人
  • マルチカラー3Dプリンターを使っている人

でしょう。複数台の乾燥機を用意することなく、これ1台で済んでしまいます。

それ以外のケースでも、防湿保管庫としての役割も果たすことができる点にも注目したいですね。

「新しいフィラメント乾燥機を探しているんだよな...」

という方は、ぜひ検討してみてくださいね!

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