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【Revopoint MINI 2】最新の超高精度ブルーライト3Dスキャナーを徹底実機レビュー!

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こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、

Revopointの家庭用3Dスキャナー「MINI 2」について徹底解説&実機レビュー

していきます。

Revopointは2014年に創設された深センに本拠地を置くハイテク企業。2020年に「POP」をリリースして以降、様々なユーザーニーズに応じた機種の開発を続けています。

そんなRevopointから登場した、小型オブジェクト対応の最新ブルーライト3Dスキャナーが「MINI 2」。

2022年に登場した「MINI」の後継となる本機種は、いったいどんな進化を遂げているのでしょうか?

今回、Revopoint様より実機をご提供いただきましたので、

  • 「MINI」からの進化はどこにあるのか?
  • 「MINI 2」のスゴいところ・気になるところ

について、使い勝手を交えながら徹底レビューしていきたいと思います!

過去に4台のRevopoint製3Dスキャナーを扱ってきた筆者の視点で、これまでの機種との違いや使い勝手の改善ポイントについてもしっかり解説していきたいと思います。

ぜひ最後までご覧ください!

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管理人:ウノケン
この記事を書いているのはどんな人?
  • 3Dプリンター関連メーカー勤務経験
  • 3Dプリンター特許出願経験
  • 3Dプリンター31機種・3Dスキャナー6機種の使用経験
  • 3Dプリント品販売点数1,000個以上
  • 3Dプリンター関連動画をYouTube毎日投稿中!

動画でレビューをチェックしたい方はこちら!

この記事の内容はYouTubeでも動画で解説しています。開封の様子など、動画ならではの内容も盛りだくさんの解説をお楽しみください!


それでは見ていきましょう!

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Revopoint「MINI 2」の特徴

まずはじめに「MINI 2」の特徴をざっと把握しておきましょう。

最新ブルーライト3Dスキャナー「MINI 2」の特徴
  • シングルスキャン範囲&フレームレートが向上
  • 9軸IMU搭載で手ブレ影響を軽減
  • 接続性向上(Wi-Fi 6 & USB Type-C)

ブルーライト採用による最大「0.02mm」の超高精度は「MINI」から継続。産業レベルの3Dスキャナーに手頃な価格でアクセスできてしまいます。

一方で、「MINI」から「MINI 2」への進化も満載。主な3つのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

「特徴はいいから、はやく実機レビューが見たい!」

という方は該当箇所までジャンプしてください。

シングルスキャン範囲&フレームレートが向上

出典:Revopoint

「MINI 2」は、先代の「MINI」よりも

シングルスキャン範囲が拡大し、フレームレートが向上

しています。これにより、さらに効率よく3Dスキャンを実行することが可能になりました。

スキャン範囲とフレームレートの変化は以下の通りです。

MINI 2MINI
シングルスキャン範囲167×146mm64×118mm
動作距離120〜250mm100〜200mm
フレームレート16fps10fps
出典:Revopoint

9軸IMU搭載で手ブレ影響を軽減

出典:Revopoint

「MINI 2」には、

9軸IMU(慣性測定ユニット)が搭載

されています。

「POP 3」や「RANGE 2」にも搭載されているIMU(慣性測定ユニット)が、MINI系列にも待望の初搭載
これにより、手ブレなどで発生するスキャン結果のズレを自動で軽減し、より高精度なスキャンを実現してくれます。

接続性向上(Wi-Fi 6 & USB Type-C)

出典:Revopoint

「MINI 2」は、パソコンやスマホとの通信面も向上。

最新規格「Wi-Fi 6」と「USB Type-C」

に新対応となりました。

MIRACO」のようなスタンドアローンタイプ(パソコンやスマホ不要でスキャンできる)ではない「MINI 2」は、機器どうしのスムーズかつ安定した通信が重要です。

その点、最新規格である「Wi-Fi 6」や「USB Type-C」に対応したことは、先代「MINI」からの着実なアップデートだと言えるでしょう。



Revopoint「MINI 2」の実機レビュー!

ここからは、

「MINI 2」の開封&3Dスキャンの実行(+3Dプリント)

を行っていきます。

開封!

「MINI 2」を開封していきます。

マーカーやマニュアルを含む内容物をすべて並べてみました。細々としたモノが多く感じますが、主要パーツのみに限定すると以下のようになります。

  • 3Dスキャナー本体
  • 三脚
  • スマホ固定ホルダー
  • ターンテーブル
  • テストスキャン用の像
  • 各種ケーブル

組み立てのような作業は、ほとんどありません。スキャナーを三脚に固定し、ケーブルでパソコンかスマホに接続すれば、開封から5分もかからずにスキャンを開始することが可能です。

詳細な開封の様子は、上記のYouTubeレビュー動画で解説しています。



「MINI 2」の外観をチェック!

正面
側面
背面

本体と三脚を接続した様子がこちら。

先代の「MINI」よりも角張った、メカメカしい印象にデザインが変更されています。

#3DBenchyと比較すると、そのサイズ感がわかりやすいでしょう。

横から見るとBenchyと同等のサイズであることからも、「MINI 2」のコンパクトさが伝わるのではないでしょうか?

テストスキャンを実行!

さっそくテストスキャン用の像を使ってファーストスキャンを実行してみましょう。

「MINI 2」からスキャン対象に青色光が発される。
向きを変えながらスキャンを継続。

光源にブルーライトを使用している「MINI 2」は、スキャン実行時に青い光を発して、その反射光を取得。

物体のあらゆる方向に関する情報を取得するため、ターンテーブルを活用しつつ、何度か向きを変えながらスキャンを実行していきます。

スキャン時の「Revo Scan 5」の様子。日本語UIで、かつ各項目の意味するものがより明確になるように年々アップデートされている。

スキャンの際には、Revopointの3Dスキャナー専用ソフト「Revo Scan 5」を使用します。年々アップグレードされていて、ソフトウェアの使い勝手も明確に向上しています。

「点群の融合」処理後
アイソレーション(孤立構造)の検出

全方向からのスキャンが終わったら、ソフトウェア上で後処理を実行します。主な処理として、

  • 点群の融合:多数のスキャン情報を1つのデータセットにまとめる
  • メッシュ化:点群データをもとにポリゴンベースの3Dモデルに変換
  • (必要に応じて)アイソレーション検出:孤立構造の削除
  • (必要に応じて)穴埋め

あたりを実行しておけばよいでしょう。

スキャンを終えると、点群やメッシュの形式で3Dデータをエクスポートすることが可能です。

今回は、応用の1つとして、取得した3Dデータを使った3Dプリントを実行していきましょう。

.obj形式でエクスポートされたデータは、そのままスライスソフトにインポートすることができます。スライスして、Wood PLAフィラメントでプリント。

プリント品を、もとの像と並べて比較してみましょう。

まったくの瓜二つですね。髪の房や流れといった細かい造形もしっかり表現されています。

石膏像を木彫り風の像に「変換」することができました。

より詳細なスキャンの様子は上記のYouTubeレビュー動画で確認できます。


ここまで、テストサンプルを使ったスキャンの様子を簡単に確認してきました。

以降では、さらに別の物体のスキャンを行いつつ、「MINI 2」の

  • ココがすごい!
  • ココに注意!

というポイントについて深掘りしていきたいと思います!



使ってみてわかった!「MINI 2」のココがすごい!

ここからは、

実際に使ってみて感じた「MINI 2」のスゴいところ

について紹介していきたいと思います。商品ページに記載の内容だけではわかりにくい「実感」をお伝えしていきます!

光造形レベルのディテールを取得できる精度

超高精細光造形3Dプリンター「Saturn 3 Ultra」でプリントした「King」を3Dスキャン。
elegooチェス(クイーン)モデルを3Dスキャン。

「MINI 2」の魅力は、やはり

ブルーライト光源採用による0.02mmの超高精度

でしょう。

上の画像は、ELEGOO「Saturn 3 Ultra」の実機レビューでプリントしたelegooチェス(キング・クイーン)モデル。「Saturn 3 Ultra」といえば、ピクセルサイズ20um以下の超高精細光造形3Dプリンターとして知られています。

これを「MINI 2」で3Dスキャンすると、どうなるのでしょうか?

3Dスキャンし、メッシュ化まで完了したキング
3Dスキャンし、メッシュ化まで完了したクイーン(カラースキャン)

細かいシワのような模様や、サポート痕までしっかり捉えています。「MINI 2」の精度であれば、最新の光造形3Dプリンターで制作したフィギュアの微細構造でさえ、しっかりスキャンすることが可能であることが確認できました。

ちなみに、グレーのレジンでプリントされたクイーンには、カラースキャンを実行。このように、「MINI 2」は形状だけでなく、表面の色も取得することが可能です。

スキャンスピード向上→効率改善&失敗減

実際に使ってみて感じた「MINI」からの進化の1つとして、

トラッキングエラー等による作業の中断回数が激減

した点は注目に値します。

このあたりには、

  • スキャンスピード(フレームレート)の向上
  • IMU(慣性測定ユニット)の搭載
  • アルゴリズムの向上

といった、ハード・ソフト両面の進化が影響していると推測されます。

過去の機種では、トラッキングエラーによって作業の腰を折られることも少なくアリませんでしたが、「MINI 2」ではその回数が大きく減少。測定の成功率は生産性に直結する重要なファクターであり、スキャナー選びの際にも重視したいポイントです。

測定精度という観点では「MINI」からスペック上の進化は見られませんが、作業に要する時間が明確に短縮されているという点で、先代からの着実な進化を感じました

ユーザーフレンドリーなガイド&マニュアル

情報量が豊富な取扱説明書
ほぼ全ての内容物に役割が明記されている
各処理に応じた「使用ガイド」を参照できる

最後に触れておきたいのが、

ユーザーが戸惑わないための配慮が尽くされている(ユーザー体験の向上)

というポイントです。

マニュアルが詳細化され、上の画像のように内容物の1つ1つに、その役割が明記されています。ソフトウェア「Revo Scan 5」にも、各所に「使用ガイド」が配置されていて、困ったときにサッと参照できるように工夫されています。

地味なようですが、少なくとも「POP 3」までには見られなかった改善点。ユーザーからのフィードバックを反映した形でしょうか。これにより、3Dスキャナーを使うのが初めてという方でもスムーズにスキャン作業にとりかかることができるでしょう。

 



使ってみてわかった!「MINI 2」のココに注意!

最後に、

実際に使ってみて、個人的に気になった点

についても紹介していきます。人によって好みも異なりますので、選択する際の参考にしてみてください。

本体サイズ・重量は増加

小型オブジェクト対象機種としてバージョンアップした「MINI 2」ですが、本体のサイズと重量は増加しています。

MINI 2MINI
本体サイズ(mm)132×53×36120×38.5×25
重量(g)175160
出典:Revopoint

この点は、手持ちで使いたい場合にはちょっと気になるところ。

一方で、小型オブジェクトを対象にしていることもあり、手持ちよりもデスクトップ形式(ターンテーブルと三脚を使用し、スキャナー側は固定)で使用するケースがほとんどだとも考えられます。

加えて、手持ち使用の際にほぼ必須となる、「携帯用バッテリー」は別売り。Revopointとしてもデスクトップ使用を前提として、製品設計を行ったのかもしれません。

屋外スキャンは非対応

2つ目は、

屋外スキャンに対応していない

ところです。

「MINI 2」は光源にブルーライトを使用しています。太陽光と干渉してしまい、うまく反射光を取得できないことが屋外スキャン非対応の原因でしょう。

ただし、小型オブジェクトを対象としていることから、その影響は限定的。車のような大型オブジェクトをスキャンすることはないので、あまり問題にはならないでしょう。

黒・透明・金属のスキャンは困難

白金黒の3色でプリントしたBenchy。黒い船底のみ認識されていない。
透明なセロテープカッター
プラ部分と金属部分のあるコネクタ。プラ部分のみ認識されている。

最後に、3Dスキャナー一般の注意点として、

黒色や透明、金属のスキャンは難しい(とくにカラースキャン)

という点は理解しておきましょう。

反射光を利用して3次元情報を取得する原理上、そもそも反射光をうまく捉えられないような物体の認識は難しいという都合があります。

「3Dスキャナーの基本について理解したい」という方は、こちらの解説動画をご参照ください。

「形状だけでも黒い(あるいは透明、金属)物体をスキャンしたい...」

という方は、3Dスキャン専用の揮発性スプレーを使用することで対応することも可能です。表面を白くすることでスキャンができるようにしつつ、時間が経つと消えてしまうスグレモノとして、3Dスキャナーユーザーに愛用されています。

Revopoint公式からの購入がお得!

ここまで挙げてきたポイントは、人によっては気になるところかもしれません。他の3Dプリンターもチェックしておきたい!という方は、比較ツール等を活用して他の機種の情報も確認しておきましょう。

「ここに記した気になるポイントは問題ないよ!」

という方にとっては、非常におすすめできる3Dスキャナーなのではないかと思います!



Revopoint「MINI 2」のスペック一覧!

最後に、

「MINI 2」のスペックを確認

していきます。

モデル名MINI 2POP 3RANGE 2
本体イメージproduct imageproduct imageproduct image
メーカーRevopointRevopointRevopoint
精度 [mm]0.020.050.1
点間距離 [mm]0.050.10.1
撮影領域(1ショット)[mm]168 x 132225 x 125860 x 1380
スキャンボリューム [mm]10 x 10 x 10 〜
20 x 20 x 20 〜
50 x 50 x 50 〜
動作距離 [mm]120 〜 250150 〜 400400 〜 1300
スキャンスピード [fps]1618-
本体重量 [g]175190253
本体サイズ [mm]132 x 53 x 36153 x 45 x 29- x - x -
出力形式.ply
.obj
.stl
.ply
.obj
.stl
-
光源Class 1 青色光Class 1 赤外光Class 1 赤外光
屋外対応××
対応OSWindows 10/11
macOS
Android
iOS
Windows 8/10/11
macOS
Android
iOS
-
その他撮影領域:距離250mm撮影領域:距離1300mm
出典公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

3Dスキャナーは、機種ごとに「得意分野」(サイズ・コストパフォーマンス等)が異なります。一覧表にして比較してみると、機種間の共通点・相違点が浮かび上がってきますね

小型オブジェクトを主なスキャン対象とする「MINI 2」の強みは、やはり0.02mmの超高精度

自分がスキャンする可能性のある物体は小型(フィギュアくらいのスケール)中心かな

という方にとっては、特に「MINI 2」の選択が適することでしょう。



まとめ:小型オブジェクトに最適の超高精細3Dスキャナー「MINI 2」!

今回は、Revopointの最新ブルーライト3Dスキャナー「MINI 2」について徹底レビューしてきました。

  • 最大0.02mmの超高精度
  • ハード・ソフト面の進化によるスキャン成功率向上
  • 初心者にも優しいユーザーフレンドリーな仕様

が特徴の、高いコストパフォーマンスを誇る高精度3Dスキャナーであることがわかりましたね!

予算約10万円で購入できる高性能な3Dスキャナーの導入を検討している方には、まさに最適の1台と言って良いでしょう。

ぜひ検討してみてくださいね!

「小型オブジェクト」以外に対応するRevopoint 3Dスキャナーは?

Revopointの製品ラインナップは、小型オブジェクト以外の用途にも対応しています。ひと通り確認しておきましょう。

Revopoint POP 3【小〜大型対応のオールラウンドタイプ】

Revopoint RANGE 2【大型オブジェクト対応モデル】

Revopoint MIRACO【PC不要のスタンドアローンタイプ】

Revopoint INSPIRE【コスパ最強の格安タイプ】

Revopointの3Dスキャナーを活用して、3Dプリンターを使ったモノづくりの幅も広げてみてくださいね!

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