こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、FDM3Dプリンターを使って2色・多色(マルチカラー)プリントする方法について解説していきます。
このように思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事を読んだ後には、きっと3Dプリンターを使った2色以上のカラー3Dプリンティングを試してみたくなることでしょう。
今回は、3Dプリンターを使って2つ以上の色をもつモノを作製する異なる5つの手法について解説していきます。それぞれ難易度や手軽さについても触れているので、「これなら試してみたい!」という方法からぜひトライしてみてください。
それでは見ていきましょう!
FDM3Dプリンターを使って2色・多色プリントする方法5選
FDM(Fused Deposition Modeling)3Dプリンターは、一層ずつ溶かしたフィラメント(樹脂)を積層して形状を作り上げる方式の3Dプリンターです。
この記事では、1色ではなく2色以上の多色印刷を行う方法を5つご紹介します。
マルチカラーフィラメントを使用する
難易度・手軽さ:★☆☆
もっとも簡単な方法は、マルチカラー(グラデーション)フィラメントを使用することです。
マルチカラーフィラメントとは、単色ではなく、複数の色が連続的に変化するフィラメントのことを指しています。色がグラデーションのように変化していくので、使い方によってはかなり装飾性の高いモノをプリントすることが可能です。
例えば、以下のようなフィラメントが多数存在しています。
実際に、以下の記事では3Dスキャナーで取得した彫像をグラデーションフィラメントを用いることで、より「イケメン」にプリントしています。
このやり方であれば、特別な技術は一切不要です。単純に普段使用している白や黒の単色PLAを置き換えるだけで、より見栄えの良いモノを3Dプリントすることが可能です。
一方で、具体的に位置と色を紐付けるような用途には適しません。例えば、パンダの顔を3Dプリントする際に、
- 目と耳、鼻・・・黒
- 目と耳、鼻以外の場所・・・白
という要求を満たすことはできません。
途中で一時停止させて、フィラメントを取り替える
難易度・手軽さ:★☆☆
少し力技になりますが、プリント中に一時停止させて、フィラメントを別の色に取り替えるという方法もあります。
やり方は単純で、1つ目のフィラメントでプリントしている途中で3Dプリンターを一時停止し、フィラメントを別の色に交換した後に再開することで、異なる色を混在させた印刷を行うことができます。同様の作業を複数回行えば、3色以上の色を持つモノをプリントすることも可能です。
この手法では、ヒートベッドに近い側から1色目を印刷し、途中から色が切り替わって2色目をプリントすることになります。高さ(Z)方向の色を変化させることはできますが、XY方向には同じ色しか存在し得ない手法という点には注意しておきましょう。
立体的な形状よりも、背景(ベース色)とロゴ(目立たせたい色)のある看板のような用途に適した手法になっています。
少し手間がかかりますが、一般的な3Dプリンターで実施でき、かつ設定変更等もないという点では手軽に実施できる選択肢となります。