こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、2022年9月に発表されたAnycubic社の最新家庭用FDM方式3DプリンターKobra Goについて解説していきたいと思います。
2022年から発売がはじまったAnycubic社のFDM方式3DプリンターラインナップであるKobraシリーズ。今回発表されたKobra Goはその4モデル目にあたります。
最新モデルのKobra Goにはいったいどのような特徴があるのでしょうか?
- Kobra Goの特徴は?
- 他のKobraシリーズとの違いは?
- 販売時期についての情報は?
それでは見ていきましょう!
Anycubic Kobra Goの特徴

まずはじめにKobra Goの特徴をざっと把握しておきましょう。
- ユーザが自ら組み立てるDIYタイプのFDM3Dプリンター
- オートレベリング機能LeviQ搭載
- やわらかくて造形物をとりやすいPEIコートメタルシート採用
「DIY」や「オートレベリング」といった気になるワードが並んでいますね!
それぞれのポイントについて詳しく見ていきます。
Kobraシリーズ初のDIYタイプFDM3Dプリンター

Kobra GoはKobraシリーズ初のDIYタイプのFDM3Dプリンターとなっています。DIYタイプというのは、上の画像のように、3Dプリンターのパーツがバラバラの状態で配送されるものを指しています。
DIYタイプのメリット・デメリットは以下の通りです。
- 3Dプリンターがどのように動作するのか理解できる
- DIYとして組立作業から楽しめる
- 価格が比較的安い
- 組み立てに時間がかかる(1〜2時間程度)
何年もの間コスパの高いFDM3Dプリンターとして人気のCreality Ender-3も、同様のDIYタイプです。およそ2万円という圧倒的なコスパはDIYタイプならではと言えるでしょう。
円安の影響で物価が上がりがちなこのご時勢、少しでも安い3Dプリンターを買いたい方にとっては有力な選択肢となりそうですね。
「3DプリンターのDIYを楽しみたい」「価格重視で3Dプリンターを購入したい」という方にとっては、要チェックのモデルです。
DIYタイプなのにオートレベリング機能が搭載!

DIYタイプであるKobra Goの最大の魅力とも言えるのが、オートレベリング機能の搭載です。
価格の安いDIYタイプながらオートレベリング機能を搭載するモデルは希少です。上記の「Ender-3」にはオートレベリング機能は搭載されていません。
3Dプリンターを購入するうえで、価格は安く抑えたいという方は多いでしょう。とはいえ、プリントのたびに手動でレベリング(ヒートベッドの高さ調整)をするのは非常に面倒です。これまではオートレベリング機能を求めて泣く泣く少し値段の上がるモデルを購入せざるを得ない状況でした。
今回のKobra Go登場によって、DIYタイプでかつオートレベリング搭載という選択肢が登場したことになります。低コストで導入でき、かつ毎回のレベリングの手間をなくしたいという方にとっては理想的なモデルと言えるでしょう。
やわらかくて造形物をとりやすいPEIばね鋼シート採用

さらに見逃せないのが、PEIばね鋼シートの採用です。
PEIばね鋼シートは、曲げやすく造形物が取り外しやすいプラットフォームです。他社も含めて近年登場した多数の家庭用FDM3Dプリンターで採用されている、非常に使い勝手が良く人気のシートです。
これまで低価格帯のFDM3Dプリンターに標準搭載されるのは珍しく、オプションとして別途購入するというケースがほとんどでした。そんなPEIばね鋼シートが標準搭載されているのは、Kobra Goの大きな魅力となっています。
Kobra Goのスペック一覧!【Kobraシリーズ比較】
Kobra Goの詳細スペックについて比較していきます。
参考として、他のKobraシリーズのスペックもあわせて記載しています。どのような違いがあるか確認しておきましょう。
モデル名 | Kobra Go | Kobra | Kobra Plus | Kobra Max |
---|---|---|---|---|
本体イメージ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
メーカー | Anycubic | Anycubic | Anycubic | Anycubic |
価格(サンステラ) | - | - | - | - |
価格(SK本舗) | - | - | - | - |
価格(Amazon) | - | - | - | ¥97,999 (2023-07-12 21:01 時点) |
価格(海外ストア) | - | - | - | - |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 445 x 443 x 490 | 430 x 486 x 486 | 560 x 546 x 605 | 715 x 665 x 720 |
本体重量[kg] | 7 | 7.5 | 11 | 16 |
構造 | ||||
密閉 | × | × | × | × |
ヒートチャンバー | ||||
組み立て | 要組み立て | 半組み立て済 | 半組み立て済 | 半組み立て済 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 220 x 220 x 250 | 220 x 220 x 250 | 300 x 300 x 350 | 400 x 400 x 450 |
最大スピード[mm/s] | 100 | 100 | 100 | 100 |
推奨スピード[mm/s] | ||||
最大加速度[mm/s²] | ||||
最大押出流量[mm³/s] | ||||
最大ノズル温度[℃] | 260 | 260 | 260 | 260 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 110 | 110 | 100 | 90 |
対応フィラメント | ||||
マルチカラー | ||||
消費電力[W] | ||||
ディスプレイ | ノブ式 | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 |
Wi-Fi | ||||
内部ストレージ[GB] | ||||
カメラ/リモートモニタリング | ||||
スライスソフト | - | Cura Repetier-Host simplify3D | Cura Repetier-Host simplify3D | Cura Repetier-Host simplify3D |
その他 | デュアル斜め支柱 | |||
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
一覧表で比較してみると、各モデルの微妙な違いがわかりますね。
造形サイズ・本体サイズ等のスペックを見ると、Kobra GoのスペックはKobraに非常に近いです。違いは「ディスプレイがノブ式かタッチ式か」程度でしょう。
同等のスペックであれば、「DIYを楽しみつつ1万円安く購入したい!」という方も多いのではないでしょうか?
まとめ:Kobra Goはオートレベリング搭載の高コスパ3Dプリンター!
今回は、Anycubic Kobraシリーズの最新モデル「Kobra Go」について解説しました。
DIYタイプながらオートレベリング、PEIばね鋼シートを標準搭載している優良モデルであることがわかりましたね!
「低コスト」「プリント時のレベリングの手間削減」「造形物を取り外しやすい」
これらを重視した3Dプリンターを選びたい方はぜひ購入候補に入れてみてください!