こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、
CrealityのFDM3Dプリンター「Ender-3シリーズ」を全機種徹底比較
していきます。
CrealityはFDM・光造形方式の3Dプリンターを販売する注目企業。FDM(Fused Deposition Modeling, 熱溶解積層)方式3Dプリンターとしては「Enderシリーズ」が有名で、中でも「Ender-3シリーズ」はユーザーからの評価がとくに高いラインナップとなっています。
そんな「Enderシリーズ」は、「Ender-3シリーズ」だけでなんと14機種も存在しています(2024年4月時点)。
「『Ender-3』はイイって聞くけど、『Ender-3』って1つじゃないの??」
「名前についている『V3』とか『S1』って何?」
と思ってしまいますよね。
そこで今回は、2024年現在のCreality「Ender-3シリーズ」の各モデルにどのような違いがあるのか徹底解説していきたいと思います!
それでは見ていきましょう!
「Ende-3シリーズ」最新機種を動画で実機レビューしています!
この記事の内容はYouTubeでも動画で解説しています。開封の様子など、動画ならではの内容も盛りだくさんの解説をお楽しみください!
- Creality「Ender-3シリーズ」とは
- 【2024年版】Creality「Ender-3シリーズ」一覧
- 【2024年版】Creality「Ender-3シリーズ」全機種の詳細解説
- CoreXZ構造採用の600mm/s機種【Ender-3 V3】
- 30mmの中型CoreXZ【Ender-3 V3 Plus】
- Ender-3シリーズの新エントリーモデル【Ender-3 V3 SE】
- シリーズ最新・最速の実力派3Dプリンター【Ender-3 V3 KE】
- オートレベリング機能搭載、基本機能も充実【Ender-3 S1】
- 豊富な対応材料でさらに性能向上を遂げた【Ender-3 S1 Pro】
- 大型モデルも造形可能なS1後継モデル【Ender-3 S1 Plus】
- 高コスパ人気モデル【Ender-3】
- Ender-3のマイナーチェンジ版【Ender-3 Pro】※販売終了
- 改良ポイント多数!【Ender-3 V2】
- シリーズ最大造形サイズ【Ender-3 Max】※販売終了
- 「Ender-3」の後継モデル【Ender-3 Neo】
- 「Ender-3 V2」の後継モデル【Ender-3 V2 Neo】
- 「Ender-3 Max」の後継モデル【Ender-3 Max Neo】
- まとめ:機能と価格のバランスを考えて「Ender-3シリーズ」を導入しよう
Creality「Ender-3シリーズ」とは
はじめに、
「Ender-3シリーズ」とはどんな3Dプリンターなのか?
その特徴について確認しておきましょう。
Ender-3シリーズの大分類は、「V3」「無印」「S1」「Neo」
Ender-3シリーズは種類が多いです。全容を把握するには、大分類について理解しておく必要があります。
この項目では、
各大分類の特徴について、ざっくりと解説
していきます。細かいスペックについては。後述する一覧表をご覧ください。
"CoreXZ"を含むEnder-3の最新シリーズ
「V3」シリーズは、
です。2023年に「Ender-3 V3 SE」が登場して以来、初心者から中級者まで幅広い人気を誇るシリーズです。
Ender-3人気の火付け役「無印」
「無印」シリーズは、
です。2017年に「Ender-3」が登場して以来、3Dプリンターユーザーから無類の人気を誇っています。
家庭用3Dプリンターにおけるハイエンド「S1」
「S1」シリーズは、
といった位置づけです。
全機種が
で、その使い勝手の良さが特徴です(後述)。
無印がオートレベリングを搭載して再登場「Neo」
「Neo」シリーズは、
したラインナップです。「無印」のコスパの良さを受け継ぎつつ、各ポイントで優れたアップグレードがなされています(後述)。
組み立て式・半組み立て式のFDM方式3Dプリンター
Ender-3シリーズは、
組み立てを要するタイプのFDM方式3Dプリンター
です。
上の図は「Ender-3」が発送される際の、分解されたパーツです。かなり細かい部分まで分解されており、3Dプリントをはじめる前に自分で組み立てる必要があります。
ブランドによっては「DIYタイプ」などと表現されている場合もありますね。
Ender-3シリーズには、半組み立て済み(Quick Assembly)の機種も多く存在します。
半組み立て済みの機種は、上の図のように本体がいくつかの大きなパーツに分解された形で納品されます。上の画像は「Ender-3 S1 Pro」の例で、96%組み上がった状態で納品されます。
細かい部品はユーザ側で組み立てる必要がないため、数十分程度の作業で難なく完成させることができます。
造形領域の四方は密閉されていない
組み立て式のFDM方式3Dプリンターの特徴として、「Ender-3シリーズ」は、
四方が密閉されていない
ことも覚えておきましょう。
FDM方式3Dプリンターは、ノズルとプラットフォームがXYZの3軸で大きく移動することにより、造形箇所を逐次的に制御しています。そのため、「Ender-3シリーズ」のように比較的安価なモデルでは四方を塞がないタイプが多いです。
家庭用のFDM方式3Dプリンターであっても、「K1シリーズ」のように密閉されたタイプの機種は存在します。保温性や安全面ではこちらの密閉タイプのほうが優れていますが、比較的高価なものが多いです。
価格と機能を総合して考えると、FDM方式3Dプリンター初心者の方が使用する最初の機種としては、
安全面には十分配慮しつつ、半組み立て式のモデルを選択する
のがおすすめです。その点、「Ender-3シリーズ」は良い選択になるのではないかと思います。
造形サイズはほとんど変わらない
14機種も存在する「Ender-3シリーズ」は、
造形サイズがほとんど同じ
という特徴があります。つまり、作れるモノのサイズはほとんど変わらないということです。
造形サイズに特徴をもつ「Ender-3 Max」「Ender-3 Max Neo」「Ender-3 S1 Plus」「Ender-3 V3 Plus」を除き、10機種の造形サイズは、
です。ちょうどサッカーボールが収まる程度のサイズですね。
各モデルの違いは、
に表れています。
詳細については後半で個別に解説していきます。比較表もあわせてチェックしてみてください。
【2024年版】Creality「Ender-3シリーズ」一覧
機種ごとの詳細に入る前に、
各3Dプリンターのスペックを一覧表で確認
してみましょう。数が多いので、大分類ごとに分けています。
「V3」一覧
モデル名 | Ender-3 V3 | Ender-3 V3 Plus | Ender-3 V3 SE | Ender-3 V3 KE |
---|---|---|---|---|
本体イメージ | ||||
メーカー | Creality | Creality | Creality | Creality |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 358 x 374 x 498 | 410 x 445 x 577 | 420 x 366 x 490 | 433 x 366 x 490 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 220 x 220 x 250 | 300 x 300 x 330 | 220 x 220 x 250 | 220 x 220 x 240 |
エクストルーダ | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト |
プリントスピード[mm/s] | 600 | 600 | 250 | 500 |
最大ノズル温度[℃] | 300 | 300 | 260 | 300 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 110 | 100 | 100 | 100 |
組み立て | 半組み立て済 | 半組み立て済 | 半組み立て済 | 半組み立て済 |
プラットフォーム | PEIばね鋼 | フレキシブル | PCばね鋼 | PEIばね鋼 |
オートレベリング | ○ | ○ | ○ | ○ |
フィラメントセンサ | ○ | ○ | × | ○ |
停電時自動回復印刷 | ○ | ○ | ○ | ○ |
密閉 | × | × | × | × |
ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 | ノブ式 | タッチ式 |
デュアルZ軸 | - | - | ○ | ○ |
データ入力 | USB WLAN Creality Cloud APP | USB WLAN Creality Cloud APP | SDカード | USB LAN Creality Cloud APP |
本体重量[kg] | 7.83 | 11.5 | 7.12 | 7.8 |
スライスソフト | Creality Print | Creality Print | Creality Print Cura Simplify3D | Creality Print Cura Simplify3D |
その他 | CoreXZ カーボンファイバー対応 リモート制御機能 | CoreXZ カーボンファイバー対応 リモート制御機能 デュアル斜め支柱 デュアルY軸モーター | リモート制御機能 | |
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
「S1」一覧
モデル名 | Ender-3 S1 | Ender-3 S1 Pro | Ender-3 S1 Plus |
---|---|---|---|
本体イメージ | |||
メーカー | Creality | Creality | Creality |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 487 x 453 x 622 | 490 x 455 x 625 | 557 x 535 x 655 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 220 x 220 x 270 | 220 x 220 x 270 | 300 x 300 x 300 |
エクストルーダ | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト |
プリントスピード[mm/s] | 160 | 160 | 150 |
最大ノズル温度[℃] | 260 | 300 | 260 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 100 | 110 | 100 |
組み立て | 半組み立て済 | 半組み立て済 | 半組み立て済 |
プラットフォーム | PCばね鋼 | PEIばね鋼 | PCばね鋼 |
オートレベリング | ○ | ○ | ○ |
フィラメントセンサ | ○ | ○ | ○ |
停電時自動回復印刷 | ○ | ○ | ○ |
密閉 | × | × | × |
ディスプレイ | ノブ式 | タッチ式 | タッチ式 |
デュアルZ軸 | ○ | ○ | ○ |
データ入力 | SDカード USB-C | SDカード USB-C | SDカード USB-C |
本体重量[kg] | 9.1 | 8.7 | 10.25 |
スライスソフト | - | - | - |
その他 | LED搭載 | ||
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
「無印」一覧
モデル名 | Ender-3 | Ender-3 Pro | Ender-3 V2 | Ender-3 Max |
---|---|---|---|---|
本体イメージ | ||||
メーカー | Creality | Creality | Creality | Creality |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 440 x 440 x 465 | 440 x 420 x 465 | 475 x 470 x 620 | 513 x 563 x 590 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 220 x 220 x 250 | 220 x 220 x 250 | 220 x 220 x 250 | 300 x 300 x 340 |
エクストルーダ | ボーデン | ボーデン | ボーデン | ボーデン |
プリントスピード[mm/s] | 180 | 180 | 180 | 100 |
最大ノズル温度[℃] | 255 | 255 | 255 | 255 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 100 | 100 | 100 | 100 |
組み立て | 要組み立て | 要組み立て | 要組み立て | 要組み立て |
プラットフォーム | マグネットシート | マグネットシート | カーボランダムガラス | カーボランダムガラス |
オートレベリング | × | × | × | × |
フィラメントセンサ | × | × | × | ○ |
停電時自動回復印刷 | ○ | ○ | ○ | ○ |
密閉 | × | × | × | × |
ディスプレイ | ノブ式 | ノブ式 | ノブ式 | ノブ式 |
デュアルZ軸 | × | × | × | × |
データ入力 | SDカード オンライン | SDカード オンライン | - | SDカード USB |
本体重量[kg] | 6.62 | 6.98 | 7.8 | 9.5 |
スライスソフト | Cura Repetier-Host simplify3D | Cura Repetier-Host simplify3D | Cura simplify3D | Creality Slicer Cura Repetier-Host simplify3D |
その他 | ||||
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
「Neo」一覧
モデル名 | Ender-3 Neo | Ender-3 V2 Neo | Ender-3 Max Neo |
---|---|---|---|
本体イメージ | |||
メーカー | Creality | Creality | Creality |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 440 x 440 x 465 | 438 x 424 x 472 | 516 x 582 x 590 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 220 x 220 x 250 | 220 x 220 x 250 | 300 x 300 x 320 |
エクストルーダ | ボーデン | ボーデン | ボーデン |
プリントスピード[mm/s] | 120 | 120 | 120 |
最大ノズル温度[℃] | 260 | 260 | 260 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 100 | 100 | 100 |
組み立て | 要組み立て | 半組み立て済 | 半組み立て済 |
プラットフォーム | カーボランダムガラス | PCばね鋼 | カーボランダムガラス |
オートレベリング | ○ | ○ | ○ |
フィラメントセンサ | × | × | ○ |
停電時自動回復印刷 | ○ | ○ | ○ |
密閉 | × | × | × |
ディスプレイ | ノブ式 | ノブ式 | ノブ式 |
デュアルZ軸 | × | × | ○ |
データ入力 | SDカード マイクロUSB | SDカード マイクロUSB | SDカード マイクロUSB |
本体重量[kg] | 7 | 7.8 | 10.3 |
スライスソフト | Creality Slicer Cura simplify3D | Creality Slicer Cura simplify3D | Creality Slicer Cura Repetier-Host simplify3D |
その他 | |||
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
一覧にしてみると、各モデルの違いや共通点が見えてきますね。
すでに述べたように、造形サイズは「Ender-3 Max」と「Ender-3 Max Neo」、「Ender-3 S1 Plus」「Ender-3 V3 Plus」以外の10モデルではほとんど変わりません。
【2024年版】Creality「Ender-3シリーズ」全機種の詳細解説
各機種にどのような特徴があるのか、ここからは
「Ender-3シリーズ」全機種の特徴を確認
していきましょう!
CoreXZ構造採用の600mm/s機種【Ender-3 V3】
「Ender-3 V3シリーズ」の代表選手的存在が、「Ender-3 V3」です。
高速機種に多く搭載される「CoreXY」構造を、X軸とZ軸の2軸で採用した「CoreXZ」構造が最大の特徴。これにより、ベッドスリンガータイプとしては最速級の
を実現しています。その他にも、
といった最高レベルの仕様を盛り込んだ1台となっています。
30mmの中型CoreXZ【Ender-3 V3 Plus】
2023年9月に予告されていた「Ender-3 V3 Plus」。2024年4月の10周年記念イベントにて、ついにその詳細が公開されました。
「Ender-3 V3」と共通する
といったスペックはそのままに、
といった中型ならではの特徴を備えています。
「『V3』が気になるけど、サイズがちょっと物足りない...」
そんな方にとっては最適な選択肢の登場だと言えるでしょう。
Ender-3シリーズの新エントリーモデル【Ender-3 V3 SE】
2023年8月に発表された新しい初心者向け機種が「Ender-3 V3 SE」です。
そのスリムで洗練されたボディが特徴の「Ender-3 V3 SE」。「Ender-3シリーズ」ならではのコスパの良さを維持しながら、高いプリントスピード(250mm/s)を実現しています。
詳細については以下の実機レビュー記事をご覧ください。
シリーズ最新・最速の実力派3Dプリンター【Ender-3 V3 KE】
2023年の後半に発表された最新機種が「Ender-3 V3 KE」です。
「SE」に似た見た目ながら、ひと回り上の機能性を誇る「Ender-3 V3 KE」。上記のような優れた特徴を5万円以下で実現する「Ender-3らしさ」を維持しつつも、初心者から中級者まで満足できる優秀な3Dプリンターです。
詳細については以下の実機レビュー記事をご覧ください。
オートレベリング機能搭載、基本機能も充実【Ender-3 S1】
2021年末に発売された「Ender-3 S1」。
基本機能が向上した他、注目ポイントは「Sprite」と「CR touch」です。
「Sprite」は、独自開発の押し出し機構です。これにより、
を実現しています。
「CR touch」は、独自開発の自動レベリング技術です。
です。手動でレベリングをしなくてよいのは、初心者の方にとってはとくにありがたい機能ですよね。初心者でなくても、作業効率を重視する方にとっては見逃せないポイントです。
この他にも、
といった、充実した機能をもつ注目モデルです。
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豊富な対応材料でさらに性能向上を遂げた【Ender-3 S1 Pro】
続いて紹介するのは、「Ender-3 S1」の上位モデル「Ender-3 S1 Pro」。
「Ender-3 S1」で大幅アップグレードされた機能に加え、2つのプラスアルファに注目です。
1つ目は、
です。「Ender-3シリーズ」一覧表を見るとわかるように、「Ender-3 S1 Pro」はノズルの最高温度が300℃にまでアップしています。これにより、「PA(ポリアミド)」のような高温に熱する必要のあるフィラメントも使用することができるようになっています。
もう1つは、
です。標準搭載のPEIプラットフォームは、高速加熱可能かつ柔軟性が高いです。従来はオプション品として販売されていた高品質なPEIプラットフォームが標準搭載となっているのは、うれしいポイントですね。
そのほかにも、本体にLEDが搭載されたことで暗環境における操作性が向上するなど、「Pro」としての性能向上が際立つ1台です。
大型モデルも造形可能なS1後継モデル【Ender-3 S1 Plus】
最後に紹介するのは、「S1」最新機種の「Ender-3 S1 Plus」です。
「Ender-3 S1」の主要機能はそのままに、
しました。「Ender-3 S1」や「Ender-3 S1 Pro」の造形サイズに物足りなさを感じていた人は、ぜひ検討してみてください。
Ender-3の「S1」シリーズからは、現時点で3機種が登場しています(2024年4月時点)。
「どれを選べばいいの??」
と混乱してきた方のために、「S1」の3機種の選択基準を示しておきます。自分にあった「S1」を選ぶ際の参考にしてみてください!
スペックを比較したい方は、このページ上部の比較表もあわせてチェックしておきましょう。
高コスパ人気モデル【Ender-3】
はじめに紹介するのは、「Ender-3」です。「Ender-3シリーズ」の初期モデルで、後継モデルはこの「Ender-3」をベースとして作られています。
Ender-3の特徴は、
なんといってもそのコスパ。約2万円で購入可能
です。
以降で登場する後継モデルは、もちろん「Ender-3」に何らかのアップグレードが施された機種となっており、性能面で上回ります。「Ender-3」は、あくまでもコストを可能な限り抑えたいという方が選ぶべきでしょう。
そのムダのないボディから、「Ender-3」は玄人好みの3Dプリンターでもあります。必要な機能を自分でカスタマイズできるので、自分好みの3Dプリンターに仕上げることができるのです。中には、「3Dプリンターの部品を3Dプリンターで作成する」という猛者もいるようですね。
Ender-3のマイナーチェンジ版【Ender-3 Pro】※販売終了
「Ender-3」をベースに使いやすさが向上した「Ender-3 Pro」。
主な改善ポイントは次の2つです。
「Ender-3」のマイナーチェンジバージョンといったところでしょうか。
改良ポイント多数!【Ender-3 V2】
こちらも「Ender-3」のアップグレードモデル、「Ender-3 V2」。
主な改善ポイントは次のとおりです。
「Ender-3 Pro」と比べると、「Ender-3」からの改良ポイントが多いです。カラーディスプレイも見やすくて良いですね。
人によっては、「Ender-3」とどちらにしようか迷ってしまうかもしれません。少し値段が上がるので、お財布と相談しましょう。
シリーズ最大造形サイズ【Ender-3 Max】※販売終了
続いて紹介するのは、「Ender-3 Max」。「Ender-3シリーズ」では珍しい、造形サイズが大きいモデルです。「Ender-3」に比べて幅・奥行き・高さが8cm前後増加しています。
その他にもいくつかの改良がなされています。
「フィラメント検知機能」は、フィラメントがなくなったり、切れたりしたときに自動でプリントを停止してくれる優れた機能。また、「ノズルの耐熱性向上」によって、より高速にフィラメントを溶かすことができます。
造形サイズだけではない、魅力あるアップグレードモデルです。
「Ender-3」の後継モデル【Ender-3 Neo】
「Ender-3 Neo」は、「Ender-3」の後継モデルです。「Ender-3」からの主なアップグレードは以下の通りです。
その他にも、静音性や放熱性の向上といった堅実なアップグレードもなされているようです。
一方、アップグレードされていない点も頭に入れておく必要があります。「Ender-3 Neo」は
です。
である点は「旧式感」が否めません。このあたりはコスパの高さとのトレードオフになっているようですね。
「Ender-3 V2」の後継モデル【Ender-3 V2 Neo】
「Ender-3 V2 Neo」は、「Ender-3 V2」の後継モデルです。主なアップグレードは以下の通りです。
エントリーレベルとしては申し分のない機能を搭載しながら、価格もお手頃。「Neo」シリーズでもっとも人気のある機種となっています。
「Ender-3 Max」の後継モデル【Ender-3 Max Neo】
「Ender-3 Max Neo」は、「Ender-3 Max」の後継モデルです。主なアップグレードは以下の通りです。
造形サイズやノズル温度といった各種スペックに大きな違いはありません。カーボランダムガラスのヒートベッドも「Ender-3 Max」と同様です。
まとめ:機能と価格のバランスを考えて「Ender-3シリーズ」を導入しよう
今回は、CrealityのFDM3Dプリンター「Ender-3シリーズ」の全機種を徹底比較してきました。大きく分けて4種の分類が存在し、それぞれ次のような特徴があることがわかりましたね。
「Ender-3シリーズ」は造形サイズやオプション機能も機種によってさまざまで、
となっています。
3Dプリンター選びの際には、機能と価格のバランスに注目しましょう。機能や使い勝手が充実するほど、どうしても価格は高くなってしまいます。
「最新機能を搭載していて、しかもコスパの良いFDM方式3Dプリンターがほしい!」
→「Ender-3 V3 KE」
「最低限の機能でいいからコスパが良いFDM方式3Dプリンターがほしい!」
→「Ender-3」
「価格は上がっても、かゆいところに手が届くFDM方式3Dプリンターがほしい!」
→「Ender-3 S1 Pro」
のようなイメージで、自身の用途・作りたいモノにあわせて最適な機種を探してみましょう。
紹介した注目ポイントを参考に、あなたのお気に入りの「Ender-3シリーズ」3Dプリンターを選んでみてください!