こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、
Crealityの家庭用FDM方式3Dプリンター「Ender-3 V3シリーズ」について解説
していきます。
CrealityはFDM・光造形の両方式の3Dプリンターを販売する有名企業。FDM(Fused Deposition Modeling, 熱溶解積層)方式3Dプリンターとしては「Ender-3シリーズ」が有名で、ユーザーからの評価がとくに高いラインナップとなっています。
そんな「Ender-3シリーズ」の最新ラインナップとして、2023年9月に初登場した3Dプリンターシリーズが「Ender-3 V3シリーズ」。
"CoreXZ"と呼ばれる構造を採用した最新の「爆速」3Dプリンター「Ender-3 V3」「Ender-3 V3 Plus」をはじめとする同シリーズには、いったいどんな3Dプリンターがそろっているのでしょうか?
それでは見ていきましょう!
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Creality 「Ender-3 V3シリーズ」とは
まずはじめに「Ender-3 V3シリーズ」の特徴をざっと把握しておきましょう。
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
目玉はCoreXZ構造採用の600mm/s機種「Ender-3 V3」
「Ender-3 V3シリーズ」の目玉は、やはり「Ender-3 V3」。「SE」や「KE」にない主な機能・特徴は以下の通りです。
高速機種に多く搭載される「CoreXY」構造を、X軸とZ軸の2軸で採用した「CoreXZ」が特徴的な「Ender-3 V3」。スペックの端々から2023年4月に登場した「K1」「K1 Max」を彷彿とさせます。
プリントヘッドやスクリーンにも「K1」の面影を感じますね(実際、スクリーンは「K1」と同じものだとローンチイベントにて言及されています)。
第1弾はスタンダードサイズ3機種
2023年9月に、「Ender-3 V3」を含めた第一弾の「Ender-3 V3シリーズ」が発表されました。
それぞれ一部の機能・仕様を共有していたり、似通っていたりするため、特徴をつかんでおく必要があります。
まず、上記画像に見られるように、3機種には以下の共通点があります。
一方で、「V3」と「KE」のみに共通する特徴もいくつか存在します。
同じ値ではありませんが、「V3」は600mm/s、「KE」は500mm/sと、それぞれ超高速なプリントスピードを実現している点が類似していますね(「SE」は250mm/s)。
3機種それぞれが異なる仕様をもつ部分も見られます。例えば、軸の仕様は上記画像にあるようにすべて異なっています。
スペック・価格は「V3」>「KE」>「SE」
総合的に見て、3Dプリンターとしてのスペックと、それに比例する価格は
となっています。
第二弾の30cm超え機種「Ender-3 V3 Plus」が登場
2024年4月の10周年記念イベントにて、「Ender-3 V3 Plus」のリリースが発表されました。
が一番の特徴で、スタンダードサイズの「Ender-3 V3」と共通部分の多い「兄貴分」的存在です。
Ender-3 V3シリーズ各機種の特徴レビュー
シリーズとしての特徴を理解したところで、
「Ender-3 V3シリーズ」各機種の特徴についてレビュー
していきます。各3Dプリンターの魅力に迫っていきましょう。
CoreXZ採用の600mm/s爆速3Dプリンター【Ender-3 V3】
「Ender-3 V3シリーズ」の代表選手的存在が、「Ender-3 V3」です。
すでに述べた通り、目玉仕様であるCoreXZをはじめ、
「K1シリーズ」の要素を「Ender-3」ライクな密閉なしFDM3Dプリンターに盛り込んだ機種
と考えるとわかりやすいかもしれません。
といった最高レベルの仕様を盛り込んだ1台です。
300×300×330mmの中型「V3」【Ender-3 V3 Plus】
2023年9月に予告されていた「Ender-3 V3 Plus」。2024年4月の10周年記念イベントにて、ついにその詳細が公開されました。
「Ender-3 V3」と共通する
といったスペックはそのままに、
といった中型ならではの特徴を備えています。
「『V3』が気になるけど、サイズがちょっと物足りない...」
そんな方にとっては最適な選択肢の登場だと言えるでしょう。
X軸リニアレールを採用した最大500mm/s機種【Ender-3 V3 KE】
「Ender-3 V3シリーズ」における、スペック・価格面で中間的な立ち位置の「Ender-3 V3 KE」。注目すべき特徴は、以下の通りです。
高い基本スペックや、エントリーモデルからは一歩進んだ仕様が光る「Ender-3 V3 KE」。
一方で、上位機種「Ender-3 V3」との違いとして、
あたりには注意したいところ。
4万円台という価格を考えると、超高速3Dプリンターとしてはかなり高いコスパを誇る1台と言えるでしょう。
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格安のCrealityエントリーモデル新定番【Ender-3 V3 SE】
「Ender-3 V3 SE」は、
従来機種の不便さを取り除いた、最初の1台にふさわしい低コスト3Dプリンター
です。
その主な特徴は以下の通りです。
長らくエントリーモデルとして指示されてきた「Ender-3」のようなコスパを維持しつつ、オートレベリングや簡易な組み立て、高速化といった昨今のトレンドをしっかり盛り込んだ1台。
初心者向けの高コスパ3Dプリンターの新定番となりうる優秀モデルです。
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「Ender-3 V3シリーズ」全機種のスペック比較!
「Ender-3 V3シリーズ」の詳細スペックについて比較していきます。各機種にどのような違いがあるか確認しておきましょう。
モデル名 | Ender-3 V3 | Ender-3 V3 Plus | Ender-3 V3 KE | Ender-3 V3 SE |
---|---|---|---|---|
本体イメージ | ||||
メーカー | Creality | Creality | Creality | Creality |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 358 x 374 x 498 | 410 x 445 x 577 | 433 x 366 x 490 | 420 x 366 x 490 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 220 x 220 x 250 | 300 x 300 x 330 | 220 x 220 x 240 | 220 x 220 x 250 |
エクストルーダ | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト |
プリントスピード[mm/s] | 600 | 600 | 500 | 250 |
最大ノズル温度[℃] | 300 | 300 | 300 | 260 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 110 | 100 | 100 | 100 |
組み立て | 半組み立て済 | 半組み立て済 | 半組み立て済 | 半組み立て済 |
プラットフォーム | PEIばね鋼 | フレキシブル | PEIばね鋼 | PCばね鋼 |
オートレベリング | ○ | ○ | ○ | ○ |
フィラメントセンサ | ○ | ○ | ○ | × |
停電時自動回復印刷 | ○ | ○ | ○ | ○ |
密閉 | × | × | × | × |
ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 | ノブ式 |
デュアルZ軸 | - | - | ○ | ○ |
データ入力 | USB WLAN Creality Cloud APP | USB WLAN Creality Cloud APP | USB LAN Creality Cloud APP | SDカード |
本体重量[kg] | 7.83 | 11.5 | 7.8 | 7.12 |
スライスソフト | Creality Print | Creality Print | Creality Print Cura Simplify3D | Creality Print Cura Simplify3D |
その他 | CoreXZ カーボンファイバー対応 リモート制御機能 | CoreXZ カーボンファイバー対応 リモート制御機能 デュアル斜め支柱 デュアルY軸モーター | リモート制御機能 | |
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
今度は、「Ender-3 V3」「Ender-3 V3 Plus」を、同じく最大プリントスピードが600mm/sの「K1シリーズ」と比較してみましょう。
モデル名 | Ender-3 V3 | Ender-3 V3 Plus | K1 | K1 Max |
---|---|---|---|---|
本体イメージ | ||||
メーカー | Creality | Creality | Creality | Creality |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 358 x 374 x 498 | 410 x 445 x 577 | 355 x 355 x 480 | 435 x 462 x 526 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 220 x 220 x 250 | 300 x 300 x 330 | 220 x 220 x 250 | 300 x 300 x 300 |
エクストルーダ | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト |
プリントスピード[mm/s] | 600 | 600 | 600 | 600 |
最大ノズル温度[℃] | 300 | 300 | 300 | 300 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 110 | 100 | 100 | 120 |
組み立て | 半組み立て済 | 半組み立て済 | 組み立て済み | 組み立て済み |
プラットフォーム | PEIばね鋼 | フレキシブル | フレキシブル | フレキシブル |
オートレベリング | ○ | ○ | ○ | ○ |
フィラメントセンサ | ○ | ○ | ○ | ○ |
停電時自動回復印刷 | ○ | ○ | ○ | ○ |
密閉 | × | × | ○ | ○ |
ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 |
デュアルZ軸 | - | - | × | × |
データ入力 | USB WLAN Creality Cloud APP | USB WLAN Creality Cloud APP | USB Wi-Fi | USB Ethernet Wi-Fi |
本体重量[kg] | 7.83 | 11.5 | 12.5 | 18 |
スライスソフト | Creality Print | Creality Print | Creality Print Cura Simplify3D PrusaSlicer | Creality Print Cura Simplify3D PrusaSlicer |
その他 | CoreXZ カーボンファイバー対応 リモート制御機能 | CoreXZ カーボンファイバー対応 リモート制御機能 デュアル斜め支柱 デュアルY軸モーター | リモート制御機能 Lighting kit搭載 | リモート制御機能 AIカメラ搭載 AI LiDAR搭載 空気清浄機搭載 Lighting kit搭載 |
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
まとめ:「Ender」の新定番「V3シリーズ」から目が離せない!
今回は、CrealityのFDM3Dプリンター「Ender-3 V3シリーズ」について解説・比較レビューしました。
人気の「Enderシリーズ」の最新サブシリーズである「Ender-3 V3シリーズ」。Age of 3DPで公開している月間人気ランキングでも「Ender-3 V3 KE」が新定番になっているようです。
2024年に新たに販売開始となった「V3」「V3 Plus」のベッドスリンガータイプとは思えない爆速っぷりにも要注目ですね!
価格と販売情報
Ender-3 V3
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Ender-3 V3 Plus
Ender-3 V3 KE
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Ender-3 V3 SE
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