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【CREALITY K2 Plus Combo】CFS搭載の大型マルチカラー3Dプリンターを徹底実機レビュー!

〜景品表示法に基づく表記:本サイトのコンテンツにはプロモーションが含まれている場合があります〜

こんにちは、管理人のウノケンです。

2024年11月11日、家庭用3Dプリンター業界の有名企業Crealityが、同社初となるマルチカラー3Dプリンター「K2 Plus Combo」を正式発売しました。

「マルチカラーとしては家庭用最大級」「ヒートチャンバー機能搭載」といった、大注目のスペック・仕様を備える本機種。

今回、Creality様より実機をご提供いただきましたので、

  • 「K2 Plus Combo」を使った3Dプリント例
  • 「K2 Plus Combo」のスゴいところ・気になるところ
  • 「K2 Plus Combo」の詳細スペック

などなどについて、詳しく解説していきます!

家庭用3Dプリンターの最先端を行く大注目3Dプリンターの実態に迫るべく、ぜひ最後までご覧ください!

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管理人:ウノケン
この記事を書いているのはどんな人?
  • 3Dプリンター関連メーカー勤務経験
  • 3Dプリンター特許出願経験
  • 3Dプリンター39機種・3Dスキャナー6機種の使用経験
  • 3Dプリント品販売点数1,000個以上
  • 3Dプリンター関連動画をYouTube投稿中!

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モデル名K2 Plus Combo
本体イメージ
メーカーCreality
価格(サンステラ)
¥319,000 (2025-03-31 12:05 時点)
価格(SK本舗)
¥310,000 (2025-03-31 12:05 時点)
価格(Amazon)
¥239,999 (2025-03-31 12:05 時点)
価格(海外ストア)
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

動画でレビューをチェックしたい方はこちら!

この記事の内容はYouTubeでも動画で解説しています。

記事とあわせて活用してみてください。

【K2 Plus Combo】CREALITY初のマルチカラー3Dプリンターを徹底実機レビュー!350mm大型&爆速30000mm/s²&ヒートチャンバー60℃で高機能材料も使える最強機種を大解剖!



  1. CREALITY「K2 Plus Combo」の特徴は?
    1. CREALITY初のマルチカラー3Dプリンター
    2. 1辺350mmの大型造形サイズ
    3. 密閉タイプのCoreXYとヒートチャンバー
  2. CREALITY「K2 Plus Combo」を開封&セットアップ【実機レビュー】
    1. 「K2 Plus Combo」を開封!
    2. マルチカラーシステム「CFS」はどんな感じ?
    3. インターフェースはどんな感じ?
  3. 「K2 Plus Combo」で3Dプリント実行!
    1. 定番のテストデータ「3DBenchy」が4色に!
    2. ベンチマークモデル「FDMtest」をプリント!
    3. 「第一層」のクオリティをチェック!
    4. AIで生成した「西洋風兜」をマルチカラープリント!
    5. AIで生成した「ドラゴン」をマルチカラープリント!
    6. PETGをPLAプリントのサポート材として使ってみた!【マルチマテリアル】
    7. ABSを使ってヒートチャンバーの効果を確認!
    8. CFSが使えない?TPUをプリントする方法は?
    9. K2 Plus Comboはカーボンファイバー系フィラメントにも対応!
  4. CREALITY「K2 Plus Combo」のココがすごい!5選
    1. 家庭用最大級の大型CoreXYマルチカラー
    2. 高速&高効率にマルチカラープリントが可能
    3. 使える材料の選択肢が多い
    4. AI・カメラ機能が充実
    5. 見やすく情報量の多いインターフェース
  5. CREALITY「K2 Plus Combo」のココに注意!5選
    1. 値段とサイズが人を選ぶ
    2. RFID対応材料とCFS非対応材料の種類
    3. ヒートチャンバー機能に懸念
    4. プリント再開機能は(ほぼ)使えない
    5. ノズルクリーナー&排出口周りがいまひとつ
  6. CREALITY「K2 Plus Combo」のスペック一覧
  7. 4色では足りない!8色や16色でマルチカラー3Dプリントするには?
  8. まとめ:大型×高速×マルチカラーの最強3Dプリンター「K2 Plus Combo」!

CREALITY「K2 Plus Combo」の特徴は?

「K2 Plus Combo」の象徴でもあるマルチカラーシステム「CFS」
出典:Creality

実機レビューに入る前に、「K2 Plus Combo」のどこが他の3Dプリンターとは違うのか、全体像を確認しておきましょう。

特徴はいいから、早く実機レビューが見たい!

という方は該当箇所までジャンプしてください。

大型マルチカラー3Dプリンター「K2 Plus Combo」の特徴
  • CREALITY初のマルチカラー3Dプリンター
  • 1辺350mmの大型造形サイズ
  • 密閉タイプのCoreXYとヒートチャンバー

主な項目について、それぞれ確認していきましょう。

CREALITY初のマルチカラー3Dプリンター

REIDタグ付きフィラメントを4巻セットした「CFS」
REIDタグ付きフィラメントを4巻セットした「CFS」

Crealityは「Ender」シリーズや「K1」シリーズといった数多くの家庭用3Dプリンターをリリースしてきたことで知られています。

今回の「K2 Plus Combo」は、そんなCreality初となるマルチカラー対応機種として大きな注目を集めています。

3Dプリントにおける「マルチカラー」の多くは、単一のノズルでも複数の色を切り替えながら造形する技術を指します。

数年前までは、家庭用機種でマルチカラーを実現するにはフィラメントを手動で交換する必要がありました。

近年では、マルチカラー技術が発達し、著名各社が次々と対応製品を投入する「マルチカラー3Dプリントブーム」の様相を呈しています。

「K2 Plus Combo」では「CFS(Creality Filament System)」という外付けのユニットと連携することで、多色切り替えを自動化することを実現しています。

加えて、「CFS」を併用することで、

  • フィラメントスプールのRFIDタグを読み取って種類・色を判別
  • フィラメント切れ時に予備のフィラメントへの自動切り替え

といった、マルチカラープリント以外の機能も活用できる点にも注目です。

ちなみに、「Combo」という名前は、家庭用3Dプリンター業界においては、3Dプリンター本体とマルチカラーシステムのセット製品を指します。

「K2 Plus Combo」は3Dプリンターの「K2 Plus」と「CFS」のセット製品。

もちろん「Combo」での導入がおすすめですが、

「CFS」なしで、「K2 Plus」だけで入手したい!

という場合には、「K2 Plus」や「CFS」の単体購入も可能です。

1辺350mmの大型造形サイズ

「K2 Plus Combo」の大型サイズを活かしたアートの3Dプリント例
「K2 Plus Combo」の大型サイズを活かしたアートの3Dプリント例(データ出典:MakerWorld

「K2 Plus Combo」が特に注目される理由の一つが、1辺350mmという大型の造形サイズを可能にしている点です。

一般的な家庭用3Dプリンターでは、1辺200~250mm程度のビルドボリュームが主流ですが、「K2 Plus」はそれを大きく上回る広さを確保。

これにより、これまで分割してプリントしてから組み合わせていたような大きなプロジェクトでも、一発でプリントできるようになります。

実際、

大きいパーツを一度にプリントしたい

コスプレ用のヘルメットやマスクをフルサイズで出力したい!

というニーズは常に一定数存在します。

しかしながら、大型化すればするほど製造・配送コストが高騰したり、安定した造形が難しくなることから、家庭用レベルでの実現が難しかったことも事実でしょう。

また、単色のプリント以上に時間のかかるマルチカラープリントにおいては、プリント時間の高速化も欠かせない要素の1つでした。

その点、

  • 航空宇宙グレードのアルミ合金で製造された頑丈な本体構造
  • 最大加速度30000mm/s²

といった安定性とスピードが魅力の「K2 Plus」は、大きい造形を高速で、かつ精度を落とさずに仕上げられる点で優秀です。

マルチカラーによる美しい色使いは、大型モデルほど映えるもの。

コスプレアイテムやディスプレイ用フィギュアなど、美しい見た目を求める方にはうってつけの仕様と言えるでしょう。

250mm級とは比べものにならない大きさで、生み出される作品に強いインパクトを与えてくれるはずです。

密閉タイプのCoreXYとヒートチャンバー

「K2 Plus」内部のCoreXY構造
「K2 Plus」内部のCoreXY構造

「K1シリーズ」に引き続き、「K2 Plus Combo」はCoreXY構造を採用。

CoreXY構造は、プリントの土台となるベッドが前後にスライドしないので、造形物が大きくなってもプリントに悪影響が出にくいです。

一方の、家庭用の低価格機種で一般的なベッドスリンガータイプは、大きくなっていくプリント品を前後に動かしながら造形を進めていく方式のため、作りたいモノが大きくなればなるほど、動きが不安定になりやすいです。

CoreXYであればヘッドがXY方向へ動く構造なので、振動やブレの影響はプリント品のサイズに左右されません。

そのため、大きなプリント品を可能な限り早く仕上げるための高速造形にも最適でしょう。

「K2 Plus」に搭載のヒートチャンバー機能
「K2 Plus」はノズル・ヒートベッドに加えてチャンバー内部を加熱できる

また、「K2 Plus」はヒートチャンバー機能を搭載しています。

内部を一定以上の温度に保つことでABSやPCといった反りやすい材料の失敗率を下げることが期待できます。

家庭用機の中ではまだまだ珍しい機能で、汎用的でありながらプリント難易度の高いABSなどの素材を扱うユーザーにとっては大きなアドバンテージとなるでしょう。



CREALITY「K2 Plus Combo」を開封&セットアップ【実機レビュー】

開封した「K2 Plus Combo」の正面図

実際に本体を取り出すところから、組み立て、さらには初期設定までをまとめてレポートしていきます。

重厚な梱包やツールボックスの内容、CFSとの接続ポイントなど、スムーズな立ち上げに必要な情報を一挙ご紹介。

サイズが大きいぶん、取り扱いも一味違う点に注意して見ていきましょう。

「K2 Plus Combo」を開封!

開封前の「K2 Plus Combo」
成人男性でも抱えきれないほどの大きなダンボールに入って配送される「K2 Plus Combo」

「K2 Plus Combo」は、まず箱のサイズからして相当大きく、総重量はなんと57kg。

力自慢であれば1人でも対応できますが、搬入や開梱はできれば2人以上で行いたいところです。

「K2 Plus Combo」のパッケージ内部

箱を開けてみると、本体フレームの内部に「ツールボックス」や「フィラメント」、「CFS」などの同梱品がきれいに格納されています。

「K2 Plus Combo」に付属のツールボックス(外観)
「K2 Plus Combo」に付属のツールボックス(内部)

付属のツールボックスは、以前の「K1C」や「Ender-3 V3シリーズ」とは異なり、プラスチックのケースにアップグレードされていました。

六角レンチやニッパーといった、3Dプリンターのセットアップ・メンテナンスに必須の道具がきれいに収められています。

フィラメントの色見本(スウォッチ)

また、フィラメントスウォッチも封入されており、Creality純正のカラーラインナップを確認できるのも地味に便利。

マルチカラーでどの色を使うか選ぶときには、このスウォッチが役立ちます。

「K2 Plus Combo」の背面
「K2 Plus Combo」の背面にあるゴミ排出口

さらに、本体をぐるりと見渡してみると、背面にゴミ排出口の穴が開いているのが目に入ります。

マルチカラーでフィラメントを切り替える際に排出される余剰分がここから吐き出されるしくみになっています。

「K2 Plus」内部右上に搭載されたLED
「K2 Plus」内部右上に搭載されたLED
「K2 Plus」内部左側面に配置された冷却用ファン
左側面に配置された冷却用ファン。右側面にも同じものが配置されている。

内部にはLEDや冷却ファン、カメラなどが所狭しと取りつけられ、最新技術を余すことなく詰め込んだマシンであることが、外観の段階でしっかりとわかるでしょう。


開封&初期セットアップの様子は動画で詳しく解説しています!

記事では伝えきれない開封の様子や初期セットアップの一連の手順については、YouTubeでも動画で詳しくしています。

記事とあわせて活用してみてください。

【K2 Plus Combo】CREALITY初のマルチカラー3Dプリンターの開封&セットアップ!多色印刷CFSを含む総重量57kgの大型機種をセッティング・初期設定してみよう!

マルチカラーシステム「CFS」はどんな感じ?

「K2 Plus Combo」のマルチカラーシステム「CFS」内部

「K2 Plus Combo」の特徴の1つが、外付けユニットとして付属される「Creality Filament System(CFS)」です。

「CFS」は4色分のフィラメントスプールをセット可能なボックス型で、内部に乾燥剤などを入れられる防湿構造が採用されています。

さらに、RFIDタグによるフィラメント認識にも対応しており、CrealityのRFIDタグ付きフィラメントであれば、「CFS」が自動で材料情報を読み取ってくれます

RFIDフィラメントを4巻セットした「CFS」

「CFS」によって、内部でフィラメントを切り替えた際に、その混ざり合いを避けるためのパージ(余分なフィラメントを排出)が自動化。

Creality初のマルチカラー3Dプリンターでありながら、「材料の詰まり」や「ソフトウェア面でのエラー」が起きることもなく、ストレスフリーで使用することができています。

インターフェースはどんな感じ?

「K2 Plus Combo」のタッチスクリーン

本体右上に搭載された4.3インチのタッチスクリーンは、「K1シリーズ」や「Ender-3 V3シリーズ」を踏襲したUIを採用。

誰でも直感的に操作できる、分かりやすい仕様になっています。

設定画面からはAI検知のオンオフやチャンバー温度の設定、フィラメントの種類・色の切り替えなど、多岐にわたるパラメータを操作できます。

レスポンスは良好で、タッチ操作時のラグはほとんど感じられません

一方で、現時点では日本語選択ができない点には注意が必要

英語表示に抵抗がある方にはネガティブなポイントでしょう。

とはいえ、「K1シリーズ」では日本語選択が可能となっていることを踏まえると、いずれアップデートで日本語設定にも対応する可能性も。

今後のアップデートに期待しましょう。

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「K2 Plus Combo」で3Dプリント実行!

スライスソフト「Creality Print」上でペイントする様子

開封とセットアップを済ませた「K2 Plus Combo」を使って、いくつかの3Dプリント例を見ていきましょう。

定番のテストデータ「3DBenchy」が4色に!

4色でプリントされる3DBenchy

FDM3Dプリンターの実力を見るうえで欠かせないのが、定番のテストデータ「3DBenchy」。

「K2 Plus Combo」の場合、通常の単色版に加えて、あらかじめ本体に4色版のスライスデータが入っています。

一味違ったファーストプリントで、初心者でも手軽にマルチカラープリントデビューを果たすことができます。

本体に同梱されていたRFIDタグ付きPLAフィラメント4色をCFSにセットし、プリントをスタート。

色切り替えもスピーディーに行われ、色のまじりを防ぐパージタワーと3DBenchy本体のプリントにかかった時間はたったの25分程度。

スムーズなフィラメント切り替えに加え、CoreXYの高速プリント能力が最大限に活用されている印象でした。

マルチカラープリントされた3DBenchyの正面図
マルチカラープリントされた3DBenchyを斜めから見た図

出来上がったベンチーの仕上がりも悪くなく、気になる部分は船体前方の波打ち程度。

高速プリント時にも高いクオリティを発揮してくれました。

ちなみに、単色でのプリントなら14分程度とさらに高速

「K1シリーズ」から受け継がれたスピード感に磨きがかかっています。

ベンチマークモデル「FDMtest」をプリント!

「K2 Plus Combo」でFDMtestを3Dプリントする様子

次に、「Creality Print」のデフォルト機能で簡単に追加できる「FDMtest」と呼ばれるテストモデルもプリントしてみました。

このモデルにはブリッジやオーバーハング、寸法精度や隙間のテストなど、ひと通りの評価ポイントが凝縮されています。

「K2 Plus」には、ノズルAIカメラを用いた自動キャリブレーション機能(プレッシャーアドバンスとフローレート)があり、これをオンにしておくことで最適化されたパラメータが反映されるのも特徴。

プリントされたFDMtestを観察する様子(リンギング)
プリントされたFDMtestを観察する様子(オーバーハング)

プリント後に出来上がったモデルを見てみると、目立ったリンギングはほぼ見られず、オーバーハングも20度ぐらいまでは比較的きれいに保たれています。

プリントされたFDMtestを観察する様子(最小隙間)
プリントされたFDMtestを観察する様子(ブリッジ)

実現できる最小の隙間は0.3mmという結果に。

一番左の0.2mmの隙間だけは詰まってしまいました。

ブリッジに関しては、多少の垂れ下がりは見られるものの、最長の50mmの場合でさえ下の構造に接触することなくプリントできています。

高速プリント機と言われると、多少の精度面が犠牲になりがちですが、キャリブレーション機能と組み合わせることで、十分に綺麗な仕上がりが得られることが確認できました。

「第一層」のクオリティをチェック!

1辺350mmのフルサイズで第一層をプリントしたもの

大型プリンターで特に重要なのが「第一層」の精度。

「K2 Plus」ではオートレベリングが標準搭載されており、ベッド全面をスキャンして高さを補正しつつ、均一な底面を実現してくれます。

そこで、350×350mmのベッド全面にわたる薄いシート(厚さ0.2mm)をプリントし、その精度をチェックしてみました。

「K2 Plus Combo」でプリントした折り紙のようにペラペラな第一層
まるで折り紙のような、大判のペラペラシートが完成

結果はかなり良好で、ひとつの角に多少の歪みと、別で1か所にキズが見られた程度で、全体としては厚みがしっかり揃った、ムラのない極薄シートが完成。

一面にわたって補正する難易度の高い大判サイズのプリントにおいても、オートレベリングによって高い精度が実現されています。



AIで生成した「西洋風兜」をマルチカラープリント!

スライスソフト「Creality Print」上でマルチカラーモデルをスライスした様子
3D生成AI「Meshy」で生成したモデルをスライスソフト「Creality Print」上でペイント

「K2 Plus Combo」の醍醐味といえば、大型✕マルチカラーの迫力ある3Dプリント。

今回は3D生成AIの「Meshy」を使って作った「西洋風の兜」をイメージした3Dモデルを、ほぼ「K2 Plus」のフルサイズで3Dプリントしてみました。

「K2 Plus Combo」の最大サイズでプリント中のマルチカラー西洋風兜

メインにはパープル系のシルクフィラメント、角の部分にはゴールドのシルクフィラメントを割り当て、スライスソフト「Creality Print」でペイントした通りに色切り替えが行われます。

「K2 Plus Combo」の最大サイズでプリントしたマルチカラー西洋風兜
完成した迫力満点のマルチカラー西洋風兜

色切り替えを伴うマルチカラーに加え、高さ・幅といったサイズがしっかりある分、プリント時間は約37時間という長丁場に。

とはいえ、完成した兜は迫力満点

角付近を含め、3か所ほど不規則なスジが見られた点には懸念が残りますが、その他の面では質の高いプリント品を得ることができました。

圧巻のサイズに複数色を自由に扱えるマルチカラーも相まって、コスプレアイテムやディスプレイ用途には最高のインパクトを与えてくれる造形例だと言えるでしょう。

「K2 Plus Combo」の最大サイズ相当のマルチカラー西洋風兜をプリントする際に生じたゴミの量

色切り替えに伴うフィラメントのゴミの量は、約350gほど。

この点は、同様のマルチカラーシステムに共通する課題でしょう。

フィラメント切り替えによって発生する時間とフィラメントのロスに関しては、「K3シリーズ」あたりでの革新に期待したいところです。

AIで生成した「ドラゴン」をマルチカラープリント!

スライスソフト「Creality Print」上でスライスした3体のマルチカラードラゴン

続いて、同じく3D生成AIで生成したマルチカラードラゴンフィギュアを同時に3体プリントする実験も行いました。

ちなみに、専用スライスソフト「Creality Print」によるペイントについては、別記事で詳しく解説しています。

「K2 Plus Combo」で同時にプリント中の3体のマルチカラードラゴン

マルチカラーは色切り替えの度にパージが必要なので、1層ごとに複数回のゴミ排出が起きる場合も。

しかしながら、同時に複数個を造形したとしても、切り替え回数が増えることはありません。

そのため、同じモデルを複数個並べる場合、結果的に1体あたりのプリントに発生するフィラメントのゴミやプリント時間を削減することが可能です。

ベッドサイズが大きく、たくさんのモデルを並べることができる「K2 Plus」の"見逃しがちな利点"だとも言えるでしょう。

「K2 Plus Combo」で3Dプリントし、サポートを取り外した4色のドラゴン

3体のドラゴンを同時出力し、グリーン・イエロー・ホワイト・ブラックの4色を組み合わせてみると、想像以上に可愛らしく鮮やかな仕上がりに。

こちらは約20時間ほどでプリントでき、塗装の手間なしでカラフルなフィギュアが完成。

3DモデルをAIで生成し、色付きのフィギュアをさっと手元に生み出せる。

そんな新時代の到来を感じさせる好例でしょう。

PETGをPLAプリントのサポート材として使ってみた!【マルチマテリアル】

PETGをサポート材に設定した様子
PLA(白)のモデルにPETG(青)のサポートを設定してマルチ"マテリアル"3Dプリント

続いて、「複数の色(マルチカラー)」だけでなく、「複数の材料(マルチマテリアル)」を扱える「K2 Plus Combo」の利点を見ていきます。

PLAとPETGを組み合わせてマルチカラーの要領でプリントすると、PETGをサポート材として活用することが可能です。

より剥がしやすいサポートが欲しいものの、PVAのように水溶性で扱いにくく、かつ高額の材料は避けたいという場合には、PETGサポートが魅力的な選択肢となります。

実際に試してみると、PETGのサポートはペリッと気持ちよく剥がれ、PLAのサポートとは比べ物にならない剥がしやすさに

PLAとPETGのそれぞれをサポート材に設定したものの比較画像
(左)PLAサポート(右)PETGサポート

サポート材を剥がしたあとの本体表面も、PLA同士のサポートよりPETGサポートの方が綺麗に保たれました。

PLAだけでプリントする場合に比べ、プリント時間の増加は無視できない要素になりますが、表面品質を重視したい、「ここぞ!」というプリント時にはぜひ検討したいオプションになるでしょう。



ABSを使ってヒートチャンバーの効果を確認!

「K2 Plus Combo」の正面扉を開放してABSを使ってプリントする様子
「K2 Plus」の正面扉を開放してABSを使ってプリントする様子

ABSは反りやすい素材として知られ、プリント中の温度変化や冷却に敏感です。

「K2 Plus」のヒートチャンバーを使うことで、その反りをどれほど抑えられるのかテストしてみました。

「K2 Plus Combo」でヒートチャンバーを作動させてABSを使ってプリントしたものとの比較
(左)正面扉を開けて、ヒートチャンバーOFF(右)正面扉を閉めて、ヒートチャンバーON

結果としては、正面扉を開けてヒートチャンバーOFFのままプリントした場合にはコーナー部が浮いてしまったのに対し、正面扉を閉めてヒートチャンバーをOFFにすると、大幅に反りが軽減されました。

とはいえ、プリント開始前からチャンバーを予熱しておけないこと、温度上昇に時間がかかることなど、少し気になる点も見られました(後述)。

CFSが使えない?TPUをプリントする方法は?

CFS内部の注意書き
「CFS」内部の注意書き

TPU(熱可塑性ポリウレタン)は柔軟性のあるフィラメントとして人気ですが、その柔らかさゆえに「CFS」のようなフィラメントシステムでは詰まりが発生しやすく、基本的に非対応となっています。

CFS非対応のTPUを「K2 Plus」本体のスプールホルダーにセットする様子
「K2 Plus」本体側面にはスプールホルダーを搭載

とはいえ、「K2 Plus」本体にあるスプールホルダーを使えば、通常のダイレクトドライブ式エクストルーダーを使用した場合と同じ要領でTPUを扱うことができます。

「K2 Plus Combo」でTPUを使ってプリントする様子
「K2 Plus Combo」でTPUを使って3Dプリントしたもの

硬度80A以下の極端に柔らかいタイプは推奨されていないものの、標準的なTPUであれば十分造形可能。

上記のような極薄のフィンのような形状をプレート上に立たせてプリントすることも容易でした。

「CFS」を利用できないことに加え、とりわけ吸湿しやすいTPU。

別途「Space Pi フィラメントドライヤー」に入れた状態でフィラメントを湿気から守ってプリントするような対策も考えられるでしょう。

K2 Plus Comboはカーボンファイバー系フィラメントにも対応!

「K2 Plus Combo」でPLA-CFを使ってプリントする様子
PLA-CFを使って複数のパーツを一括プリント(データ出典:MakerWorld

近年人気が高まっているカーボンファイバー配合フィラメント。

摩耗性が高く、どの3Dプリンターでも使えるわけではありませんが、「K2 Plus」はしっかり対応しています。

「K2 Plus Combo」でPA-CFを使ってプリントする様子
PA-CF(カーボンファイバー配合ナイロン)で「フック」を3Dプリント(データ出典:Printables

「PLA-CF」や「PA-CF」といったカーボンファイバー系の材料は、軽量かつ高強度で、金属代替としても活用されているものも少なくありません。

高機能材料は、そもそもノズル温度が高い必要があったりと、対応プリンターが限られています。

その点、耐摩耗性に加え、350℃までのノズル温度や最大120℃のヒートベッドに対応し、ヒートチャンバー(最大60℃)も搭載する「K2 Plus」は、ハイエンドユーザーにとっても有力な選択肢となるでしょう。

カーボンファイバー配合の高機能材料の中には、一部CFS非対応のフィラメントも存在します(後述)。

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CREALITY「K2 Plus Combo」のココがすごい!5選

「K2 Plus Combo」のヒートベッド上に12体のドラゴンをぎっしり並べた様子
「K2 Plus」のヒートベッド上に並べられた12体のマルチカラードラゴン

ここからは、実際に使ってみて感じた「K2 Plus Combo」のスゴいところを紹介していきたいと思います。

高速造形が可能なCoreXY構造や、4色同時運用を可能にする「CFS」のメリットなど、「K2 Plus Combo」が輝くポイントをピックアップ。

材料への幅広い対応や2つのAIカメラによる賢いキャリブレーションなど、使い込むほど便利な機能を中心に掘り下げていきます。

家庭用最大級の大型CoreXYマルチカラー

「K2 Plus Combo」でプリントした西洋風兜を実際に被ってみる様子
「K2 Plus Combo」で3Dプリントした「西洋風兜」は実際にかぶれるサイズ

「K2 Plus Combo」を語るうえで外せないのが、そのビッグなボリューム感でしょう。

350×350×350mmの造形エリアは、マルチカラー対応としては業界トップクラス

CoreXY構造で高速かつスムーズにノズルを動かせるため、大型化に伴うプリントエラーも最小限に抑えることが可能です。

こうした大型のマルチカラー3Dプリンターは珍しく、大きなモデルでも複数色を活かした美しい造形を一気に仕上げられる点が、クリエイティブな製作を目指すユーザーにとって最も魅力的な部分でしょう。

ユーザーのアイデア次第で、

  • デザインプロトタイプ
  • コスプレ用アイテム
  • 展示会向けの試作

などなど、カラフルな大型プリントを存分に楽しむことができます。

高速&高効率にマルチカラープリントが可能

スライスソフト「Creality Print」上で確認した1体のドラゴンをプリントするのに必要なフィラメントの量
フィラメント切り替えのゴミに相当する「Flush」の量(1体の場合)
スライスソフト「Creality Print」上で確認した3体のドラゴンをプリントするのに必要なフィラメントの量
3体の場合でも「Flush」の量は1体と変わらない

大型3Dプリンターは遅いのでは?

というイメージを持たれがちですが、「K2 Plus」は最大600mm/sのプリント速度と、最大30000mm/s²の加速度というハイスペック仕様を備えています。

"爆速"で鳴らした「K1シリーズ」と比べても加速度が1.5倍になっており、大きいだけでなくスピード面でも優位性があります。

さらに、マルチカラー時の効率面にも注目。

すでに述べたように、複数体を同時にプリントすると、切り替えごとに発生するパージ量・パージ回数が同じまま、造形物の数を増やすことができます。

1体あたりのゴミ&時間を削減できる効率性と、何体も並べることができる「K2 Plus」の大型サイズの組み合わせ。

生産性とコストが重視される副業販売向けの大量生産をはじめ、この「効率的な複数マルチカラープリント」は大きなメリットになるでしょう。

使える材料の選択肢が多い

「K1 Max」から「K2 Plus Combo」への最大ノズル温度と最大ヒートベッド温度の進化
「K2 Plus」の最大ノズル温度・最大ヒートベッド温度は「K1 Max」から大幅アップグレード

PLAやPETGはもちろん、ABSやナイロン、カーボンファイバー配合など、幅広い材料に対応している点も大きな強みです。

「K¹シリーズ」からアップグレードされた、最大350℃対応のノズルと最大120℃対応のヒートベッド、そしてチャンバー温度制御機能が組み合わさることで、難易度の高いエンプラ系フィラメントまで扱うことが可能です。

「K2 Plus Combo」の正面扉を開けて騒音測定する様子
扉を開けた状態で3DBenchyをプリント:60dB台前半(約1mの距離)
「K2 Plus Combo」の正面扉を閉めて騒音測定する様子
扉を閉めた状態で3DBenchyをプリント:50dB台前半(約1mの距離)

加えて、PLAのように「高温環境が逆効果」になりうる材料でも、扉を閉めた状態で3Dプリントすることが可能。

チャンバー内部が一定温度を超えた場合は冷却用にファンが作動し、プリントに悪影響を与えるような高温環境にならない仕様になっています。

つまり、

  • ABS等・・・ヒートチャンバーオンで反り抑制
  • PLA等・・・冷却ファンの効果でチャンバー内の温度上昇を抑制

してくれるというわけです。

扉を閉めた状態では騒音が大幅に下がるというメリットもあり、年間を通してあらゆる材料を使いやすい環境を整えられるでしょう。



AI・カメラ機能が充実

「K2 Plus Combo」のチャンバー内部に搭載されたAIカメラ
チャンバーAIカメラ
「K2 Plus Combo」のノズル付近に搭載されたAIカメラ
ノズルAIカメラ

「K2 Plus」は本体内に2つのカメラを搭載しています。

ひとつはチャンバー内を見渡すモニタリング用カメラで、

  • リモートモニタリング
  • AIによるエラー検知

が可能になっています。

PCソフト「Creality Print」でプリントの様子をリモートモニタリング
スマホアプリ「Creality Cloud」でプリントの様子をリモートモニタリング

大型のマルチカラー3Dプリントは、半日〜数日にわたる長時間になることも少なくありません。

そのため、別室のパソコンや、外出中のスマホといった、3Dプリンターから離れた場所で進捗確認できるのは非常に便利

加えて、AIがスパゲティ状態やベッド上の異物といった問題を検知すると、自動的にプリントをストップしてくれる機能も。

無駄なフィラメントの浪費や破損につながる失敗を防げる魅力的な機能です。

ノズルAIカメラでプレッシャーアドバンスのキャリブレーションを行う様子
プレッシャーアドバンスの最適化パターンを、ノズルAIカメラで確認
ノズルAIカメラでフローレートのキャリブレーションを行う様子
フローレートの最適化パターンを、ノズルAIカメラで確認

もうひとつは、ノズル付近に搭載されたノズルAIカメラで、プレッシャーアドバンスやフローレートといった重要なパラメータを自動的に最適化してくれます。

プレッシャーアドバンスとフローレートのキャリブレーション前後のプリント品質比較
(左)キャリブレーションなし(右)キャリブレーションあり

上の画像はプレッシャーアドバンスとフローレートのキャリブレーションを行わなかった場合(左)と行った場合(右)のプリント結果を比較したもの。

  • プレッシャーアドバンスの最適化により、角付近の盛り上がりが抑制され
  • フローレートのキャリブレーションによって積層痕が目立ちにくく

なっていることがわかるでしょう。

プレッシャーアドバンスやフローレートをキャリブレーションする様子については、「YouTube動画」で詳しく動画解説しています。

見やすく情報量の多いインターフェース

「K2 Plus Combo」のインターフェースに映る4色3DBenchy

「K2 Plus」の操作画面は、右上部に配置された4.3インチのタッチスクリーン。

「K1シリーズ」では本体下部に配置されていて、人によっては見づらさを感じていたことでしょう。

個人的にも、右上への配置変更で大幅に見やすくなったと感じています。

ノズル温度やベッド温度、チャンバー温度からAI検知のオンオフまで、多岐にわたる情報をシームレスに確認・操作することが可能です。

RFIDタグ付きフィラメントがセットされた「CFS」

「CFS」にも小さな表示画面が搭載。

内部の温度・湿度をリアルタイムで確認することが可能になっています。

内部の乾燥剤を取り替える指標としても使うことができるでしょう。

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CREALITY「K2 Plus Combo」のココに注意!5選

停電時自動回復印刷機能を適用した3DBenchy

一方、導入前に知っておきたい問題点や課題も見られました。

価格や設置スペース、ヒートチャンバーの加熱タイミングなど、人によってはデメリットになり得る要素をリストアップ。

導入した後になって、

想定外だった!

とならないよう、あらかじめ注意点を把握しておきましょう。

値段とサイズが人を選ぶ

成人男性が抱えるほどのサイズの「K2 Plus Combo」

高機能な「K2 Plus Combo」だけに、やはり値段と設置スペースが最大のハードル

発売時点で20万円を超える上位の価格帯で、一般的な家庭用としては間違いなく高額な部類です。

また、パッケージ重量は57kgを超え、開梱後、「CFS」を「K2 Plus」上に乗せた場合の高さはおよそ90cmに達します。

運用には十分なスペースを用意する必要があるでしょう。

RFID対応材料とCFS非対応材料の種類

「K2 Plus」側面に搭載されたRFID読み取りセンサー
「K2 Plus」本体側面にもRFIDリーダーが搭載され、スプールホルダーのみの運用でもRFIDを活用できる

「K2 Plus Combo」がもつ特徴のひとつであるRFID機能ですが、リリース時点で販売されている対応フィラメントは「Hyper PLA」程度と、まだまだ少なめ。

今後ラインナップが増えていくことが予想されますが、他の材料までRFID対応になるには時間がかかる可能性も考慮しておきましょう。

また、「CFS」自体が対応していないフィラメントも少なくありません。

「CFS」非推奨のフィラメントの例(参考:Creality Wiki
  • TPU
  • PPA-CF
  • PAHT-CF
  • PET-CF
  • PPS-CF

TPUや一部の硬質なカーボンファイバー入りフィラメントはもちろん、3kgといった大型スプールや500gの小型スプール径フィラメントも非推奨。

変形した厚紙製スプールで回転がスムーズにいかない場合がある点も注意が必要です。

ヒートチャンバー機能に懸念

プリント開始後1時間経過後でも設定温度まで加熱しきらないヒートチャンバー

「K2 Plus」のヒートチャンバーは、プリント開始後に作動する仕様になっています。

プリント開始直後の低層では、ヒートベッドの加熱で十分対応できますが、短いプリント時間で完成するモデルの場合にはチャンバー内部の加熱が不十分になりえます。

上述のABSプリントテストにおいても、約70分のプリント時間内には設定温度の60℃には達しませんでした。

ユーザーから

事前にチャンバーを温めておきたい!

と感じる声が上がれば、今後ファームウェアアップデートによって挙動が変わる可能性もあるのではないでしょうか?



プリント再開機能は(ほぼ)使えない

電源オフ後のプリント再開機能を表示するインターフェース

「K1C」は電源オフになってもベッド位置が保持される仕様でした。

一方、「K2 Plus」はベッド位置が一番下まで下降してしまいます。

電源消失時に最下部まで下がる「K2 Plus Combo」のビルドプレート
停電時自動回復印刷機能を適用した際に積層痕が目立った3DBenchy

その結果、停電時等に作動する再開機能を使おうとしても、厳密に同じ位置から再開することが難しい模様。

そのため、再開機能は存在するものの、実際には継ぎ目ができたり余分なフィラメントが付着したりといった悪影響が見られました。

停電や予期せぬシャットダウンはそこまで頻繁に起きるものではありませんが、長時間プリント時のリスクとして考慮しておきましょう。

ノズルクリーナー&排出口周りがいまひとつ

「K2 Plus Combo」に搭載されたノズルクリーナーとフィラメント排出口

マルチカラー対応化に伴い、フィラメント切り替えで生じたゴミを排出する仕組みとノズルクリーナーが本体背面に備わっています。

気になった点は、

  • ノズルクリーナーのブラシがノズル全体をきれいに拭き取れない場合あり
  • 排出時にフィラメントを弾き出す力が弱く、排出口も小さいためか、詰まりやすい

ところ。

サイズが小さくフィラメントのゴミがあふれるゴミ箱
ゴミ箱自体の容量が小さく、あっという間に溢れてしまう。排出口の詰まりに影響しなかったとしても実用的ではない。

とくに後者に関しては、排出口周りを少しでも塞ぐことはNG

スライス済みデータが付属している小さな「ゴミ箱」をネジ留めすると、より一層フィラメントの排出が阻害されてしまいます。

ネジ止めする形式の「ゴミ箱」の配置は不適切なため、排出口直下にゴミ箱を配置するのが無難でしょう。


ここまで挙げてきたポイントは、人によっては気になるところかもしれません。

他の3Dプリンターもチェックしておきたい!という方は、比較ツール等を活用して他の機種の情報も確認しておきましょう。

ここに記した気になるポイントは問題ないよ!

という方にとっては、非常におすすめできる3Dプリンターなのではないかと思います!

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CREALITY「K2 Plus Combo」のスペック一覧

最後に、「K2 Plus Combo」の詳細スペックについて、「K1シリーズ」の3Dプリンターと比較していきます。

マルチカラー以外にもどのような違いがあるのかを確認しておきましょう。

モデル名K2 Plus ComboK1 MaxK1C
本体イメージproduct image
メーカーCrealityCrealityCreality
価格(サンステラ)
¥319,000 (2025-03-31 12:05 時点)
¥158,700 (2025-03-31 08:31 時点)
¥109,780 (2025-03-31 08:31 時点)
価格(SK本舗)
¥310,000 (2025-03-31 12:05 時点)
¥158,000 (2025-03-31 08:31 時点)
¥118,000 (2025-03-31 08:31 時点)
価格(Amazon)
¥239,999 (2025-03-31 12:05 時点)
¥130,899 (2025-03-31 08:08 時点)
¥95,999 (2025-03-31 08:08 時点)
価格(海外ストア)
本体サイズ(LxWxH)[mm]495 x 515 x 916435 x 462 x 526355 x 355 x 482
本体重量[kg]38.51812.4
構造CoreXYCoreXYCoreXY
密閉
ヒートチャンバー60××
組み立て組み立て済み組み立て済み組み立て済み
造形サイズ(LxWxH)[mm]350 x 350 x 350300 x 300 x 300220 x 220 x 250
最大スピード[mm/s]600600600
推奨スピード[mm/s]-300300
最大加速度[mm/s²]300002000020000
最大押出流量[mm³/s]---
最大ノズル温度[℃]350300300
最大ヒートベッド温度[℃]120100100
対応フィラメントPLA/ABS/PETG/PA-CF/PLA-CF/PET/ASA/PPA-CFABS, PLA, PETG, PET, TPU, PA, ABS, ASA, PCABS, PLA, PETG, PET, TPU, PA, ABS, ASA, PC, PLA-CF, PA-CF, PET-CF
マルチカラーCFS
1台で4色
最大16色
×CFSに対応予定
1台で4色
最大16色
消費電力[W]12001000350
ディスプレイタッチ式タッチ式タッチ式
Wi-Fi
内部ストレージ[GB]3288
カメラ/リモートモニタリング
スライスソフトCreality Print 5.0Creality Print
Cura
Simplify3D
PrusaSlicer
Creality Print
Cura
その他AIカメラ(×2)搭載
エアフィルター搭載
AI検知機能
AI LiDAR搭載
空気清浄機搭載
AI検知機能
エアフィルター搭載
出典公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

マルチカラー対応だけでなく、「K1」「K1C」以上の大型機種だった「K1 Max」(1辺300mm)をも超える造形サイズをはじめ、

  • 最大加速度:30000mm/s²(「K1シリーズ」は20000mm/s²)
  • アクティブチャンバー機能(内部の加熱・保温)
  • ノズルAIカメラ搭載
  • 最大ノズル温度:350℃(「K1シリーズ」は300℃)
  • 最大ヒートベッド温度:120℃(「K1シリーズ」は100℃)

などなど、「K2 Plus」で新搭載となった機能や、アップグレードされたスペックが盛りだくさんであることが、ひと目でわかるでしょう。

大幅な進化を遂げた「K2 Plus Combo」。

ぜひ下記のリンクから、製品ページの方もチェックしてみてください↓

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4色では足りない!8色や16色でマルチカラー3Dプリントするには?

出典:Creality

「4色ってちょっと物足りないかも…?」

「もっと多くの色を扱って差別化したい…!」

という方には、「K2 Plus」と「CFS」複数台のセット購入がおすすめです。

具体的には、

  • 「K2 Plus」に「CFS」が2台付属するセット(280,000円)→最大8色に対応
  • 「K2 Plus」に「CFS」が4台付属するセット(355,000円)→最大16色に対応

が用意されており、単品で買い足すよりもお得に4色を超える多色化を実現できます。

たとえば

  • 「K2 Plus Combo」(234,999円)に「CFS」を1台追加(+47,000円で合計281,999円)
  • 「K2 Plus Combo」(234,999円)に「CFS」を3台追加(+141,000円で合計375,999円)

するよりも、初めから2台または4台が付属するモデルを選んだほうがコスト面でも効率的でしょう(2025年1月時点)。

標準的な4色ではなく、多彩な表現を可能にする8色や16色を扱いたいクリエイターにとっては、初期投資でまとめて導入しておくことが、より快適なマルチカラー環境を構築する近道です。

通常4色対応の「K2 Plus Combo」を導入する前に、ぜひ検討しておきましょう。

まとめ:大型×高速×マルチカラーの最強3Dプリンター「K2 Plus Combo」!

フルサイズでマルチカラープリントした西洋風兜が完成した「K2 Plus Combo」

総括すると、「K2 Plus Combo」はCrealityの「本気」が詰まったハイエンド機種だと言えるでしょう。

大型のCoreXY構造やマルチカラー対応、ヒートチャンバー、AIカメラなど、最新の技術をふんだんに盛り込んでおり、実際に使ってみて高い完成度を感じました。

値段やサイズの壁を超えられるユーザーには、非常に魅力的な一台となるはずです。

特に、大きなマルチカラー3Dプリントをバリバリこなしたいクリエイターや、高機能材料を含む幅広い素材を活用したい玄人には絶好の選択肢となっています。

現時点でも、大型・高速・マルチカラーという三拍子を見事に揃えた数少ない3Dプリンターではありますが、今後、CrealityがRFID対応フィラメントのラインナップ増強をはじめとするエコシステムの充実に努めることで、さらに使い勝手が向上する可能性も十分に秘めています。

「サイズ」と「カラー」。他機種にはない圧倒的な存在感を放つ「K2 Plus Combo」。

予算とスペースの問題をクリアして、ぜひ一度その性能を試してみてはいかがでしょうか。

「K2 Plus Combo」、興味が湧いてきた!

という皆さんは、Creality Store(公式)安心の国内代理店「サンステラSK本舗のショップにアクセスしてみてください!

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